| フィンランドのメタルジャーナリスト、ティモ・イソアホは、(犯罪行為が始まる前のインナーサークルは)''「基本的に数人の酒好きのティーンエイジャーが『ヘルヴェテ』の地下に集まって、VENOMやBATHORYといったお気に入りのバンドを聴いていたに過ぎない」''と書いている。 |
| (BURRN!誌2006年12月号「メタルは悪魔の音楽なのか?」)。 |
| 元EmperorのFaust(Bård"Faust"Eithun)は、BlackCircleはHelveteに屯(たむろ)する人々がでっちあげた名前に過ぎず、メンバーらしき者も会員証も公式集会も存在しなかった、と証言している。 |
| (Moynihan,MichaelandDidrikSøderlind(1998).''LordsofChaos:TheBloodyRiseoftheSatanicMetalUnderground''.Venice,CA:FeralHouse.ISBN0922915482)。 |
| そして1992年より彼らの直接的でより過激な活動が本格化する。 |
| 1992年6月6日、ノルウェーのブラック・メタルバンド「Burzum」の「CountGrishnackh(カウント・グリシュナック):本名「VargVikernes(ヴァルグ・ヴィーケネス)」がノルウェーの有名な礼拝堂を放火、全焼させるという事件を起こす。 |
| すぐに彼は逮捕されるが、証拠不十分として、後に釈放される。 |
| 彼等の活動はアンダーグラウンド的であったが、この事件はノルウェー中で大問題となり、ニュースで彼が連行される所が放映され、またこの放火事件により、「Helvete」は警察・マスコミに徹底的にマークされ、後に閉店することとなる。 |
| この事件を皮切りにインナーサークルの若者らは更に活動を激化、メジャー音楽を偽者とするアンダーグラウンド主義の元、「ツアー中のバンドのバスを転倒させる(パラダイス・ロストが実際に被害を受けている)」、「メンバーの家を放火する」等の事件を次々と起こしていく。 |
| また、この頃彼等の間では、「大きな事件を起こす者ほど発言力が強まる」という風潮が出来上がっており、これが更に彼等の活動に拍車をかけることとなる。 |
| 同年8月21日、ノルウェーのブラックメタルバンドEmperorの元メンバーであり、Euronymousの経営していたHelveteの店員であった「Faust(Dr)」が、1994年に開催されたリレハンメルオリンピックの開会式が催された公園の近くの森で、彼に性的暴行をしようとした同性愛者の男性をペン・ナイフで数十箇所刺して殺す、という事件が発生。 |
| メディアはこの殺人事件を悪魔主義やファシズム、ブラックメタルと関係があると推測したが、彼は「自分は悪魔主義者でもファシストでもない」とインタビューで語っている。 |
| また、ブラックメタルバンド「HadesAlmighty」のメンバー「JørnTunsberg」も、「事件はブラックメタルとは何の関係も無い。 |
| 」、「(Faustが襲われたことによって起きた)衝動的な殺人だ。 |
| 」と主張している。 |
| Faustは他にも放火などの罪を犯し、懲役14年の判決を受けた(2003年、9年と4ヵ月の監禁を経て釈放されている)。 |
| この頃からインナーサークル内でEuronymousに対して「ブラック・メタルとネオ・ナチ思想を混同しているのではないか」という疑いが浮上し、彼はブラック・メタルシーンから度重なる脅迫を受け、親密な仲間の元で身を隠して生活をするようになる。 |
| 1993年8月10日、この時既にGrishnackhがオスロにあるアパートでEuronymousの隠れ家を嗅ぎ付けており、彼はEuronymousと親密な仲であった「SnorreRuch」を呼び出し彼に車を運転させ、Euronymousがドアを開けた所をナイフで刺し殺し、ここでまたも殺人事件が起こる。 |
| 傷は全身23ヶ所(頭部に2ヵ所・首に5ヵ所・背中に16ヶ所)に及んでおり、アパートの外で遺体が発見された。 |
| Grishnackhに犯行時のことを問うと、「以前からEuronymousが自分を殺す計画を立てていた。 |
| 仲間内でそう話してまわっていた。 |
| 以前なら、そういった嘘をよくつくやつだったので、気にしてなかった。 |
| だが、今回は自分にはばれないように、綿密に計画を立てていることを知った。 |
| 今回はマジだと思った。 |
| だからやられる前にやりにいった。 |
| Euronymousの家につき、俺はチャイムを鳴らした。 |
| すると奴は誰?といった。 |
| バンドの新しいリフを考えたんだ。 |
| 奴は深夜だったためか、もう遅いから明日にしてくれって。 |
| それでも俺はいいから入れろ!。 |
| そこでようやく奴は玄関のドアを開けた。 |
| 俺に見せた姿は下着1着だった。 |
| さすがに奴も焦った様子で、家の中に逃げてったんだ。 |
| 銃をとりに行ったんだと。 |
| だから、すかさずナイフを持って奴を刺したんだ。 |
| そしたら、奴はどうしたと思う?キャーって女みたいな声出して外に逃げ出したんだ。 |
| あいつはほらふきで、自分をいかにも邪悪の化身のように普段から言ってたんだ。 |
| うすうすインナーサークルのメンバーはわかっていたことだが、ここまで度胸のないくずだとは思わなかった。 |
| もちろん俺は追いかけて数回刺した。 |
| 奴は悲鳴をあげながら近所のインターホンを次々押して逃げる。 |
| 近所の連中は酔っ払いが暴れてると思ってたんだろうよ。 |
| 誰も出てこない。 |
| 奴は途中でこけてガラスに突っ込んだんだ。 |
| だから、24ヶ所も刺したって検察がいいやがったんだ。 |
| 俺は重いミリタリーブーツを履いてたし、追いかけながら刺したんだから、20何ヵ所も刺せるわけがない。 |
| 」と証言している。 |
| そして実際に隠れ家に入ったのは自分だけで、「Snorre」は直接犯行に関わっていないと主張している。 |
| これらインナーサークルの若者らによる過激行動の末、Grishnackhが殺人・教会の放火(ちなみに共に教会を放火したことのあるEmperorの元メンバー「Samoth(Gu)」は悪魔主義者ではない)等の罪でノルウェーでの最高刑、懲役21年の判決を受け、また、Samothは懲役16ヶ月、「Tchort」も不法侵入・暴行・墓を汚した(詳細は→Emperor)罪で逮捕される。 |
| 彼等の事件が次々と発覚し逮捕が続く中、団体は解体となる。 |