| 1995年、Annekeをリードに録音されたデモは素晴らしいものであった。 |
| それまでの「ゴシック・メタル」とは、デス声にキーボードや女性コーラスなど美しい要素を加えて、叙情性を出したものの名称であった。 |
| しかし、ザ・ギャザリングのMandylionは、女性を「主役」に据え、ヘヴィなバックに負けない声量のある声で、堂々と引っ張る新しいものだった。 |
| その完成度に驚いた準大手CenturyMediaと、即座に契約が成立。 |
| 後に代表作となる3rd.アルバムMandylion(マンディリオン)が完成した。 |
| CenturyMedia主宰のコンピレイション「IDENTITYII」にも収録曲「InMotion#1」が収録され、サンプル盤代わりに各国のプレスに配布された。 |
| しかし、この時の曲名は間違っていた。 |
| 「Leaves」と誤表記されてしまったのである。 |
| 日本ではBAYFMのPowerRockTodayでOAされた。 |
| DJの伊藤政則氏が1st.アルバム「Always...」を高評価していたこともあってか、「オランダのバンドなんだけど、(サウンド)変わっちゃったなぁ」という冴えないコメントを頂いただけだった(雑誌での評価も80点)。 |
| しかし、後に発売された日本盤(2曲増曲)と殆ど変わらない枚数を売り上げた。 |
| 更に、初のシングルも切られた。 |
| Mandylionのオープニング曲であり、バンドの代表曲となったStrangeMachinesである。 |
| B面にはEdit/Fullに加えライヴ2曲を収録。 |
| 1996年、ダイナモ・オープン・エア・フェスティヴァルに出演。 |
| 1年間ツアーに明け暮れた成果は、聴衆の大声援となって現れた。 |
| ここでは新曲「Adrenaline」および「ThirdChance」を披露。 |
| 同時にフェスティヴァル出演記念の2nd.シングルAdrenaline/Leavesとしてリリースされた。 |
| 実は、「ThirdChance」こそ、Annekeとバンドが最初に録音した曲である。 |
| しかし、「thiswholeworld/couldexplodearoundus/willtheyeverknow/wehadathirdchance」というくだりが、第三次世界大戦を想起させて危険なのでは?との配慮から、Mandylionへの収録が見送られた経緯がある。 |
| ちなみに、両曲が追加収録された日本盤の歌詞カードでも、別ヴァージョンとして再収録された4th.アルバムNighttimeBirdsでも、そのMiddle8(Bridge)の部分は、歌詞に載っていない。 |
| ちなみにこの録音作業中に、面白い出来事があった。 |
| 女性メンバーが珍しかったのか、隣のスタジオで録音していたドイツのヘヴィ・ロック・バンドFARMERBOYS(1996)よりデュエットのお誘いがあり、DepecheModeのカヴァー「NeverLetMeDownAgain」に参加したのである(アルバム「Countrified」に収録)。 |
| オリジナルより動きを付けたメロディーが好評で、何とシングルにもなったらしい。 |
| ブレイクを果たしたザ・ギャザリングは、ツアー中も休むことなく次のアルバムの曲作りを行い、また一部の曲はツアー中に録音されたという。 |
| 1997年、4th.アルバムに先行して発売された3rd.シングルTheMaySongは、ヘヴィなリフが消え、3分のポップ・バラードになっていた。 |
| 更に、B面曲も、ヘヴィ・リフは少ないゆったりした曲。 |
| しかし、発売されてみると、4th.アルバムNighttimeBirdsはイントロからヘヴィなリフが使われているものであった。 |
| ツアーの援護射撃に、4th.シングルKevin'sTelescopeが切られ、中ヒットになっている。 |
| この曲は、珍しく割とメジャー・コード(長調)を多用したナンバーで、ゴシック独特の「暗さ」がない。 |
| B面には、初の試みとして、カヴァー曲2曲が収められていた。 |
| カルト的な人気を誇るゴシック・ユニットDEADCANDANCEの「InPowerWeEntrustTheLoveAdvocated」と、Slowdive(後のMojave3)の「WhenTheSunHits」である。 |