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プロフィール
- シイラとは
- 特徴
- 生態
- 名称
- 漁法
- 陸揚げ漁港
- 利用
- 同属種
- 参考文献
- 関連サイト
シイラ(&40042;、&40048;〈魚偏に暑または署〉)、学名Coryphaenahippurusは、スズキ目・シイラ科に分類される魚の一種。全世界の暖かい海に分布する表層性の大型肉食魚で、食用に漁獲される。釣りの対象としても人気が高い。分類上は同属のエビスシイラCoryphaenaequiselisと共に、1属2種のみでシイラ科Coryphaenidaeに分類されている。
特徴
| 成魚は最大で体長2m・体重40kg近くに達する。 |
| 体は強く側扁して体高が高く、体表は小さな円鱗に覆われる。 |
| また、オスの額は成長に従って隆起する。 |
| 背鰭は一つで、55-65軟条からなり、頭部から尾の直前まで背面のほとんどに及ぶ。 |
| 体色は「背面が青・体側が緑-金色で小黒点が点在する」ものが知られるが、これは釣りなどで水揚げされた直後のもので、死後は色彩が失せ全体的に黒ずんだ体色に変化する。 |
| また、遊泳中は全体的に青みがかった銀色である。 |
生態
| 全世界の熱帯・温帯海域に広く分布し、温帯域では季節に応じて回遊を行う。 |
| 日本近海でも暖流の影響が強い海域で見られ、夏から秋にかけては暖流に乗って北海道まで北上するものもいる。 |
| 主に外洋の表層に生息し、群れを作って俊敏に泳ぐ。 |
| 流木などの漂流物の陰に好んで集まる性質があり、幼魚も流れ藻によく集まる。 |
| 音を恐れず、却って音源に集まる。 |
| 食性は肉食性で、主にイワシやトビウオなどの小魚を追って捕食する他、甲殻類やイカなども食べる。 |
| 水面近くの餌を追って海上にジャンプすることもある。 |
名称
| シラ(秋田・富山)、マンビキ(万匹、宮城・九州西部)、シビトクライ(死人食らい、千葉)、トウヤク(高知西部・神奈川・静岡)、トウヒャク(十百、和歌山・高知)、マンサク(万作、中国地方中西部)、クマビキ(九万匹、高知)、ネコヅラ(猫面、九州)など、日本各地に地方名がある。 |
| 「マンサク」は、実らず籾だけの稲穂のことを俗に「粃(しいな)」と呼ぶことから、縁起の良い「(豊年)万作」に言い換えたといわれる。 |
| 「シビトクライ」「シビトバタ」などは、浮遊物に集まる習性から水死体にも集まることに由来する。 |
| これらの地方ではシイラを「水死体を食う」として忌み嫌うが、動物の遺骸が他の動物の食物になることはむしろ当然であることに留意する必要がある。 |
| 中国語の標準名では「鯕鰍」(チーチォウ、)と表記する。 |
| 英名"Dolphinfish"はイルカのように船に寄ることから、"Dorado"(スペイン語で「黄金」の意)は水揚げされる時に金色に光ることに由来する。 |
| ハワイではマヒマヒ(Mahi-mahi)と呼ばれる。 |
漁法
| 漂流物の陰に集まる性質に注目し、シイラを漁獲することに特化した「シイラ漬漁業」(単に「シイラ漬け」とも)が行われる。 |
| また俊敏な大型肉食魚で、筋肉質で大変引きが強いことから、外洋での釣りや引き縄(トローリング)の対象として人気が高い。 |
| ゴミや流木、鳥山(海鳥が小魚を捕りに集まった状態)などは、シイラがいるポイントである。 |
| その他、延縄や定置網などでも漁獲される。 |
陸揚げ漁港
| 第1位-気仙沼漁港(宮城県)。 |
| 第2位-浦分漁港(高知県)。 |
| 第3位-川南漁港(宮崎県)。 |
| 第4位-館浦漁港(長崎県)。 |
| 第5位-牛深漁港(熊本県)。 |
利用
| 旬は夏(7~9月頃)とされているが、筋肉質で脂質が少ないことから鮮度保持が難しく、傷みが早い。 |
| 産地以外の各日本地域では他国に比べて味の評価が低く、魚肉練り製品の原料に使われることが多いが、塩焼き、フライ、ムニエル、バター焼き、干物、くさやなどで食べられる。 |
| 新鮮な場合は刺身や寿司でも食べられる。 |
| 旬の時期はスーパーマーケットなどで切り身が販売される地域もある。 |
| また、卵巣も煮物などで食される。 |
| ハワイでは高級魚として扱われ、マヒマヒのフライやソテーは名物料理の一つである。 |
| サンドイッチなどにも用いられることがある。 |
| 台湾では、その外観から「鬼頭刀」(台湾語クイタウトー)と呼ばれ、つみれ、スープ、鉄板焼き、蒸し物などにして食べられる。 |
| 東海岸を中心によく捕獲され、特に蘭嶼のタオ族の漁民は、アラヨと呼んで、神の魚と考えており、重要な食用魚となっている。 |
| フィリピンでは干物も作られている。 |
| 前述の通り、トローリングの獲物としても人気があり、その際様々な料理として食べられる事がある。 |
| 英語圏でのDolphinfishを料理して食べた旨の文章を「イルカを食べた」と誤訳されてしまう事もある。 |
| 暖海の表層を泳ぐシイラは、体表に毒(腸炎ビブリオ菌や表皮粘液毒)を持つと言われる。 |
| 生食時は可能ならば下ごしらえ用まな板と仕上げ用まな板を別にするなど注意が必要である。 |
同属種
| ;エビスシイラ''Coryphaenaequiselis''Linnaeus,1758。 |
| 全長1mほど。 |
| シイラよりはやや小型で体高が高く、オスの額はシイラほど突出しない。 |
| 背鰭の軟条数は48-59本でシイラより少ない。 |
| さらに後部の軟条16-18本は先端が平たく「逆三角形」になることでシイラと区別できる。 |
| シイラと同じく全世界の暖海域に分布するが、エビスシイラはシイラよりも沖合いに生息し、漁獲も少ない。 |
参考文献
| 中村庸夫『魚の名前』東京書籍ISBN4-487-80116-8。 |
| 檜山義夫監修『野外観察図鑑4魚』旺文社ISBN4-01-072424-2。 |
| 永岡書店『釣った魚が必ずわかるカラー図鑑』ISBN4-522-21372-7。 |
| 井田齋他『新装版詳細図鑑さかなの見分け方』講談社ISBN4-06-211280-9。 |
| 岡村収・尼岡邦夫監修『山渓カラー名鑑日本の海水魚』(シイラ解説:乃一哲久)ISBN4-635-09027-2。 |
| 蒲原稔治著・岡村収補『魚』保育社エコロン自然シリーズ1966年初版・1996年改訂ISBN4-586-32109-1。 |
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