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プロフィール
- シュロとは
- ワジュロ
- トウジュロ
- アイジュロ
- ノラジュロとその問題
- 翻訳語としてのシュロ
- 西洋絵画におけるシュロ
- 家紋
- 外部リンク
- 関連サイト
シュロ(棕櫚、棕梠、椶櫚、学名:Trachycarpusfortunei)は、ヤシ科の常緑高木。庭園で装飾樹として用いられる事が多い。樹皮はシュロ縄として古くから利用されている。排水良好な土地を好み、乾湿、陰陽の土地条件を選ばず、耐火性、耐潮性も併せ持つ強健な樹種である。生育は遅く、管理が少なく済むため、手間がかからない。
ワジュロ
| ワジュロ(和棕櫚、学名:''Trachycarpusfortunei'')。 |
| 中華人民共和国湖北省からミャンマー北部まで分布する。 |
| 日本では九州地方南部に自生する。 |
| 日本に産するヤシ科の植物の中ではもっとも耐寒性が強いため、東北地方まで栽培されている。 |
| 雌雄異株で、稀に雌雄同株も存在する。 |
| 雌株は5~6月に葉の間から花枝を伸ばし、微細な粒状の黄色い花を密集して咲かせる。 |
| 果実は11~12月頃に黒く熟す。 |
| 幹は円柱形で、分岐せずに垂直に伸びる。 |
| 大きいものでは樹高が10mほどになる。 |
| 幹の先端に扇状に葉柄を広げて数十枚の熊手型の葉をつける。 |
| 葉柄の基部は幹に接する部分で大きく三角形に広がり、幹を抱くような形になっている。 |
| この部分の下端から下に30-50cmにわたって幹を暗褐色の繊維質が包んでおり、これをシュロ皮という。 |
| シュロ皮を煮沸し、亜硫酸ガスで燻蒸した後、天日で干したものは「晒葉」と呼ばれ、繊維をとるのに用いられる。 |
| シュロ皮の繊維は、腐りにくく伸縮性に富むため、縄や敷物、ホウキなどの加工品とされる。 |
| 又、シュロの皮を用いて作られた化粧品も発売されている。 |
| 1830年にフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが出島から初めて西洋に移出し、後にイギリスの植物学者ロバート・フォーチュンに献名された。 |
| 英名はロバート・フォーチュンが初めてワジュロを見た中国浙江省の舟山島にちなむ。 |
トウジュロ
| トウジュロ(唐棕櫚、学名:''Trachycarpuswagnerianus'')は英語版の記事ではワジュロのシノニムとされている。 |
| ワジュロよりも樹高・葉面が小さく、組織が固い。 |
| そのため葉の先端が下垂しないのが特徴である。 |
| 中国大陸原産の帰化植物で、江戸時代の大名庭園には既に植栽されていたようである。 |
| トウジュロは先述のとおり葉が下垂しないことから、ワジュロよりも庭木としてよく利用され、かつては鉢植え用の観葉植物として育てられることもあった。 |
| 現在は鉢植えとしての価値は大幅に減少し、衰退している。 |
アイジュロ
| ワジュロとトウジュロの間には雑種を作ることが可能で、この交雑種はアイジュロ(合い棕櫚)又はワトウジュロ(和唐棕櫚)と呼ばれている。 |
| ワジュロとトウジュロが近くに植えられている場所でよく発生するが、鳥が異種の花粉を運ぶことで、近辺に異種が生えていなくてもアイジュロを生じる事も少なくない。 |
| アイジュロはワジュロとトウジュロの中間の性質を示し、多くは葉が垂れるが、ワジュロほど長い垂れを生じない。 |
| 成長の速度や耐寒性なども変わりがなく、中には一見するとアイジュロとは分からないほど片親に似通った特徴を示すものもいる。 |
| アイジュロを好んで作出する者はいない。 |
| アイジュロの種(ワジュロとトウジュロの間にできた種)は質が悪く、トウジュロのように葉がコンパクトに収まらないためである。 |
| 尚、作出する者はいないが、野外採集で採られたアイジュロを栽培する者はいる。 |
ノラジュロとその問題
| 棕櫚の種は多くでき、鳥によって運ばれるためにかなり広い範囲を移動することが可能である。 |
| このため、通常シュロが生えていない場所にシュロの芽や子ジュロが生えている光景をよく目にすることができる。 |
| このように、人が故意に植えたわけでないのに芽を出し成長しているシュロのことを俗にノラジュロ又はノジュロという。 |
| ノラジュロは人家や公園、森林、墓地などのいたるところに発生し、多くは群生する。 |
| 220px|thumb|left|竹林に自生するノラジュロ。 |
| 現在深刻な問題は発生していないが、ノラジュロが増えることによる環境への問題が心配されている。 |
| このことからノラジュロを害樹として指定し積極的に駆除する自治体も存在する。 |
| しかし、成長した株は一見小さいように見えても地中深く根を張り幹を太らせているので、駆除には手間を要する。 |
| 通常シュロは寒さに弱く小さな株は越冬が出来ないと言われてきたが、近年の温暖化による影響で冬が越せる確率が上昇し、子ジュロの生存率が上がったことにより東北地方でもノラジュロの群れを見ることが出来るようになっている。 |
翻訳語としてのシュロ
| シュロは日本の温帯地域で古来より親しまれた唯一のヤシ科植物であったため、明治以降、海外の著作に見られる本来はシュロとは異なるヤシ科植物を、「シュロ」と翻訳していることが、しばしば認められる。 |
| 特にキリスト教圏で聖書に多く記述されるナツメヤシがシュロと翻訳されることが多かった。 |
| 今日でも聖書などのキリスト教文献で、ナツメヤシがシュロと翻訳されていることが普通である。 |
| 本ウィキペディアプロジェクトでも「すべての言語版にあるべき項目の一覧」に英語のpalmの翻訳として「シュロ」が採用されているが、このpalmもヤシ科一般、特にナツメヤシを指す語であり、これにシュロの訳語が当てられている典型例である。 |
西洋絵画におけるシュロ
| 西洋絵画において、シュロ(実際はナツメヤシなど)は勝利および殉教を象徴する図像として描かれる。 |
| 元来、戦争に勝利した軍隊が凱旋行進の際に持ち歩く姿が描かれていたが、初期キリスト教会はこれを死に対する信仰の勝利と読み替え、殉教者を意味する持物としてとりいれ、定着した。 |
家紋
| 家紋にシュロを図案化したものがある。 |
| 富士氏などに代表される。 |
| 『長倉追罰記』に「しゆろの丸は富士大宮司」とあり、富士氏の分かれともいわれる米津氏もシュロを用いている。 |
外部リンク
| hsb:Chinskakonopjowapalma。 |
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1830年
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フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが... |
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