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プロフィール
- ジョン・ディクスン・カーとは
- 経歴
- 登場する探偵
- 作風
- 作品リスト
- アンリ・バンコランもの
- ギデオン・フェル博士もの
- ヘンリー・メリヴェール卿もの(カーター・ディクスン名義)
- 歴史ミステリ
- ノン・シリーズ
- 合作短編集
経歴
| ペンシルベニア州ユニオンタウン(Uniontown)に生まれる。 |
| 父ウッダ・ニコラス・カーは弁護士で下院議員や郵便局長も務めた。 |
| ハヴァフォード・カレッジ(HaverfordCollege)に在学中、学園誌に歴史小説や推理小説を発表するようになる。 |
| 数学の単位が取れず2年で中退するとパリに遊学した。 |
| 帰国後、1930年に発表した第一長編『夜歩く』が評判となり専業作家の道が開けた。 |
| 1932年にはイギリス人クラリス・クリーヴスと結婚してブリストルに居を構えた。 |
| 『帽子収集狂事件』や『三つの棺』などの代表作が執筆されたのもこの時期のことである。 |
| 経済的な理由から本名とペンネームで精力的に作品を発表していった。 |
| 1936年にアメリカ人として初めてイギリスの推理作家団体であるディテクションクラブに招聘される。 |
| 推薦者はその筆力をいち早く認め、書評で絶賛したドロシー・L・セイヤーズとアントニー・バークリーで、ここで多くの作家と親交を深めることになる。 |
| 第二次世界大戦勃発時に一時帰国したが、BBCの要請で再び渡英しラジオドラマやプロパガンダ放送などを手がけた。 |
| 後年の短編集にその一部が収められている。 |
| またアーサー・コナン・ドイルの次男エイドリアンの依頼で評伝を執筆し、シャーロック・ホームズのパスティーシュを合作した。 |
| 爆撃で家を失い、戦後も物不足できびしい生活が続いたため、1947年にアメリカのママロネックに移住した。 |
| エラリー・クイーンやクレイトン・ロースンらと親しくなり、『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』で書評を担当し、ロースンとは同一テーマで競作した。 |
| その後タンジールや三たびイギリスでも暮らしたが、結局アメリカはサウスカロライナ州のグリーンヴィルに定住し、1977年にガンで亡くなった。 |
登場する探偵
| 学生時代の短編と最初の4長編ではパリの予審判事アンリ・バンコランが活躍したが、悪魔的な性格は人気を得なかった。 |
| 二人のイギリス人、『魔女の隠れ家』でデビューしたギデオン・フェル博士と、『プレーグ・コートの殺人』に初登場のヘンリー・メリヴェール卿(通称H・M)の方が有名である。 |
| ディクスン名義の短編にはロンドン警視庁D3課長マーチ大佐のシリーズもある。 |
| フェル博士はG・K・チェスタトンが、H・Mはウィンストン・チャーチルがモデルといわれ、カバー絵も彼らを模している。 |
作風
| 密室殺人や人間消失などの不可能犯罪物が大部分で「密室派」「密室の王者」の異名を持つ。 |
| 『三つの棺』の第17章「密室の講義」は、密室トリックを分類した一文として単独でも名高い。 |
| 初期作品はチェスタトンやポーの影響を受けて、怪奇な超自然の事物に彩られ、錯綜した設定によってかろうじて成り立っている。 |
| 派手な展開と、伏線が巧みなため、解決が説得力はなくとも理解を超える事態には(殆ど)至らないこともあり、人気作家となれた。 |
| 1940年代は怪奇趣味が薄れ、より単純なトリックを使った作品が多い。 |
| 冒険小説に近い趣向も目立つ。 |
| 同時代への嫌悪と過去への憧れ、デュマやスティーヴンソンの影響が表面化したか、1950年の『ニューゲイトの花嫁』以降は時代ミステリが中心となる。 |
| 綿密に資料を読み込み、風俗が生き生きと描かれた点は評価が高い。 |
| 中でも剣戟小説というべき『ビロードの悪魔』はカーの初刊本で最大の部数を売った。 |
| 『盲目の理髪師』『連続殺人事件』、後期のH・M物はドタバタ喜劇(ファース)が繰り広げられる横で事件が進行する。 |
| P・G・ウッドハウスの変名ではという憶測も飛んだ。 |
| カーを米語が巧みなイギリス人と誤解した読者も多い。 |
| 名鑑などでもしばしばイギリスに帰化と記載された。 |
| ウィリアム・ブリテン『ジョン・ディクスン・カーを読んだ男』、ドナルド・ウェストレイク『二役は大変!』の主人公はカーを読んで不可能犯罪を企む。 |
| 個性の強さの傍証と言える。 |
作品リスト
| 注記がない場合本名による。 |
| 『』は最新の邦題。 |
| ()内は著しく違う過去の訳題。 |
アンリ・バンコランもの
| 1930年''ItWalksbyNight''『夜歩く』。 |
| 1931年''TheLostGallows''『絞首台の謎』。 |
| 1931年''CastleSkull''『髑髏城』。 |
| 1932年''TheCorpseintheWaxworks''『蝋人形館の殺人』。 |
| 1937年''TheFourFalseWeapons''『四つの凶器』。 |
ギデオン・フェル博士もの
| 1933年''Hag'sNook''『魔女の隠れ家』。 |
| 1933年''TheMadHatterMystery''『帽子収集狂事件』。 |
| 1934年''TheEightofSwords''『剣の八』。 |
| 1934年''TheBlindBarber''『盲目の理髪師』。 |
| 1935年''Death-Watch''『死時計』。 |
| 1935年''TheThreeCoffins''『三つの棺』。 |
| 1936年''TheArabianNightsMurder''『アラビアンナイトの殺人』。 |
| 1938年''ToWaketheDead''『死者はよみがえる』 。 |
| 1938年''TheCrookedHinge''『曲った蝶番』。 |
| 1939年''TheProblemoftheGreenCapsule''『緑のカプセルの謎』。 |
| 1939年''TheProblemoftheWireCage''『テニスコートの謎(足跡のない殺人)』。 |
| 1940年''TheManWhoCouldNotShudder''『震えない男(幽霊屋敷)』。 |
| 1941年''TheCaseoftheConstantSuicides''『連続殺人事件』。 |
| 1941年''DeathTurnstheTable''『猫と鼠の殺人(嘲るものの座)』。 |
| 1944年''TillDeathDoUsPart''『死が二人をわかつまで(毒殺魔)』。 |
| 1946年''HeWhoWhispers''『囁く影』。 |
| 1947年''TheSleepingSphinx''『眠れるスフィンクス』。 |
| 1949年''BelowSuspicion''『疑惑の影』。 |
| 1958年''TheDeadMan'sKnock''『死者のノック』。 |
| 1960年''InSpiteofThunder''『雷鳴の中でも』。 |
| 1965年''TheHouseatSatan'sElbow''『悪魔のひじの家』。 |
| 1966年''PanicinBoxC''『仮面劇場の殺人』。 |
| 1967年''DarkoftheMoon''『月明かりの闇』。 |
ヘンリー・メリヴェール卿もの(カーター・ディクスン名義)
| 1934年''ThePlagueCourtMurders''『プレーグ・コートの殺人』。 |
| 1934年''TheWhitePrioryMurders''『白い僧院の殺人』。 |
| 1935年''TheRedWidowMurders''『赤後家の殺人』。 |
| 1935年''TheUnicornMurders''『一角獣の殺人』。 |
| 1936年''TheMagicLanternMurders''(英国版題名)『パンチとジュディ』。 |
| 1937年''ThePeacockFeatherMurders''『孔雀の羽根』。 |
| 1938年''TheJudasWindow''『ユダの窓』。 |
| 1938年''DeathinFiveBoxes''『五つの箱の死』。 |
| 1939年''TheReaderisWarned''『読者よ欺かるるなかれ(予言殺人事件)』。 |
| 1940年''AndSotoMurder''『かくして殺人へ』。 |
| 1940年''Nine-andDeathMakesTen''『九人と死で十人だ』。 |
| 1941年''SeeingisBelieving''『殺人者と恐喝者(この目で見たんだ)』。 |
| 1942年''TheGildedMan''『仮面荘の怪事件(メッキの神像)』。 |
| 1943年''SheDiedaLady''『貴婦人として死す』。 |
| 1944年''HeWouldn'tKillPatience''『爬虫類館の殺人(彼が蛇を殺すはずはない)』。 |
| 1945年''TheCurseoftheBronzeLamp''『青銅ランプの呪』。 |
| 1946年''MyLateWives''『青ひげの花嫁(別れた妻たち)』。 |
| 1948年''TheSkeletonintheClock''『時計の中の骸骨』。 |
| 1949年''AGraveyardtoLet''『墓場貸します』。 |
| 1950年''NightattheMockingWidow''『魔女が笑う夜(わらう後家)』。 |
| 1952年''BehindtheCrimsonBlind''『赤い鎧戸のかげで』。 |
| 1953年''TheCavalier'sCup''『騎士の盃』。 |
歴史ミステリ
| 1936年''TheMurderofSirEdmundGodfrey''『エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件』。 |
| 1950年''TheBrideofNewgate''『ニューゲートの花嫁』。 |
| 1951年''TheDevilinVelvet''『ビロードの悪魔』。 |
| 1956年''FearIstheSame''『恐怖は同じ』(カーター・ディクスン名義)。 |
| 1961年''TheWitchoftheLow-Tide''『引き潮の魔女』。 |
| 1964年''MostSecret''『深夜の密使』(''DevilKinsmere''の改訂版)。 |
ノン・シリーズ
| 1932年''PoisoninJest''『毒のたわむれ』。 |
| 1934年''TheBowstringMurders''『弓弦城殺人事件(黒い密室)』(カー・ディクスン、のちにカーター・ディクスン名義)。 |
| 1937年''TheBurningCourt''『火刑法廷』。 |
合作短編集
| 1954年''TheExploitsofSherlockHolmes''『シャーロック・ホームズの功績』(エイドリアン・コナン・ドイルと合作)。 |
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1930年
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発表した第一長編『夜歩く』が評判となり専業... |
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1936年
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アメリカ人として初めてイギリスの推理作家団... |
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