|
プロフィール
- ピーター・シンガーとは
- 動物解放論
- 妊娠中絶、安楽死、嬰児殺し
- 貧困
- 単著
- 共著
- 編著
- 共編著
- 外部リンク
- 関連サイト
ピーター・シンガー(PeterSinger,1946年-)は、オーストラリア出身の哲学者、倫理学者。メルボルン生まれ。モナシュ大学教授を経て、現在、プリンストン大学教授。両親は第二次世界大戦の前にウィーンから移住したユダヤ人で母は医者、父は茶、コーヒーの輸入を営む。メルボルン大学で法学、史学、哲学を学ぶ。専門は応用倫理学。功利主義の立場から、倫理の問題を探求している。著書『動物の解放』は、動物の権利やベジタリアニズムの思想的根拠として、広く活用されている。 ザ・ニューヨーカー誌によって「最も影響力のある現代の哲学者」と呼ばれ、タイム誌によって「世界の最も影響力の ...
動物解放論
| 人種差別や女性差別に対抗する平等の原理を「利益に対する平等な配慮」とシンガーは考える。 |
| つまり、利益を持つことができる存在すべてに対し平等な配慮を与える、という原理である。 |
| この原理の適用は人間のみに限られる理由はなく、動物にも広げられるべきだと考える。 |
| なぜなら、ある存在が「苦しみ」を感じることができる限り、その存在は「苦しみを避ける」ことに利害を持つと言うことができ、動物、大雑把に言って、脊椎動物はその振る舞い、人間との解剖学的な類似、進化上の共有から、苦しみを感じることができると考えられるからである。 |
| 「ある存在が苦しみを感じることができる限り、その苦しみを考慮しないことは道徳的に正当化できない」と彼は主張する。 |
| 人間の小さな利益のために動物の大きな利益を犠牲にするような態度を、「種差別」と呼んで非難している。 |
| 彼の最も影響力のある著作、『動物の解放』において、シンガーは、人間の動物への扱いの中でも特に、動物実験と工場畜産を批判している。 |
| 工場畜産については特に、このシステムに経済的な援助を与え、その存続を支持してしまうことを避けるため、工場畜産で生産された肉や卵、牛乳の消費をやめるべきだと主張している。 |
| シンガー自身、30年以上に渡るベジタリアンである。 |
貧困
| 『飢餓、富裕、道徳』、『実践の倫理』において、シンガーは、世界の貧困に対する富裕な国に住む人々の義務を説いている。 |
| シンガーによれば、貧困を削減するために尽力することは、「してもしなくてもいいが、したら善いこと」ではなく、「しなかったら悪いこと」である。 |
| そもそも、「殺すこと」と「死ぬにまかせること」のあいだに本質的な違いはない、と論じるとともに、次の例を用いてそれを例証している。 |
| つまり、小さな子どもが、浅い池で溺れており、周りに自分しか人間がいない、という状況である。 |
| 池はひざの高さまでしかなく、池に入って行って引き上げれば簡単に子どもを助けることができる。 |
| しかし、もしそうすれば、昨日買ったばかりの新しい靴が駄目になってしまう。 |
| 私はどうするべきか。 |
| 「もちろん、助けるべきである」と、たいていの人は考えるだろう、とシンガーは言う。 |
| この状況において私は、子どもを助けても助けなくてもいいのではなく、助けなかったら悪いことをしているのである。 |
| この道徳的判断の背後にある原理は次のようなものであると彼は言う。 |
| つまり、「何か非常に悪いことが起きるのを防ぐことが、それと同じくらい道徳的に重要なものを犠牲にせずに私にできるならば、私はそれを為すべきである」という原理である。 |
| 先の例において言えば、子どもの死という非常に悪いことを、新品の靴という比較的小さな犠牲によって防ぐことができるのである。 |
| そしてこの原理は、貧困の状況にも適用される、と彼は考える。 |
| 貧困と戦うNGOなどの団体に金銭を寄付することによって、富裕な国の住人は比較的小さな犠牲で貧困に陥っている人々を救うことができるからである。 |
| 彼は、裕福な国の人々に、もっと多くのお金を寄付することを呼びかけており、シンガー自身、OxfamやUNICEFなどの団体に、自身の収入の25%を寄付している。 |
単著
| ''DemocracyandDisobedience'',(ClarendonPress,1973).。 |
| ''AnimalLiberation:ANewEthicsforOurTreatmentofAnimals'',(RandomHouse,1975).。 |
| 戸田清訳『動物の解放』(技術と人間,1988年)。 |
| ''PracticalEthics'',(CambridgeUniversityPress,1979;secondedition,1993;thirdedition,2011).。 |
| 山内友三郎・塚崎智監訳『実践の倫理』(昭和堂,1991年;第二版,1999年)。 |
| ''Marx'',(OxfordUniversityPress,1980).。 |
| 重田晃一訳『マルクス』(雄松堂出版,1989年)。 |
| ''TheExpandingCircle:EthicsandSociobiology'',(ClarendonPress,1981).。 |
| ''Hegel'',(OxfordUniversityPress,1983).。 |
| 島崎隆訳『ヘーゲル入門――精神の冒険』(青木書店,1995年)。 |
| ''RethinkingLife&Death:theCollapseofOurTraditionalEthics'',(St.Martin'sPress,1994).。 |
| 樫則章訳『生と死の倫理――伝統的倫理の崩壊』(昭和堂,1998年)。 |
| ''HowAreWetoLive?:EthicsinanAgeofSelf-Interest'',(PrometheusBooks,1995).。 |
| 山内友三郎監訳『私たちはどう生きるべきか――私益の時代の倫理』(法律文化社,1995年)。 |
| ''EthicsintoAction:HenrySpiraandtheAnimalRightsMovement'',(Rowman&Littlefield,1998).。 |
| ''ADarwinianLeft:Politics,Evolution,andCooperation'',(YaleUniversityPress,2000).。 |
| 竹内久美子訳『現実的な左翼に進化する』(新潮社,2003年)。 |
| ''WritingsonanEthicalLife'',(EccoPress,2000).。 |
| ''OneWorld:theEthicsofGlobalization'',(YaleUniversityPress,2002).。 |
| 山内友三郎・樫則章訳『グローバリゼーションの倫理学』(昭和堂,2005年)。 |
| ''UnsanctifyingHumanLife:EssaysonEthics'',(Blackwell,2002).。 |
| 浅井篤・村上弥生・山内友三郎監訳『人命の脱神聖化』(晃洋書房,2007年)。 |
| ''ThePresidentofGoodandEvil:theEthicsofGeorgeW.Bush'',(E.P.Dutton,2004).。 |
| 中野勝郎訳『「正義」の倫理――ジョージ・W・ブッシュの善と悪』(昭和堂,2004年)。 |
共著
| ''AnimalFactories'',withJimMason,(HarmonyBooks,1980).。 |
| 高松修訳『アニマル・ファクトリー――飼育工場の動物たちの今』(現代書館,1982年)。 |
| ''TheReproductionRevolution:NewWaysofMakingBabies'',withDeaneWells,(OxfordUniversityPress,1984).。 |
| 加茂直樹訳『生殖革命――子供の新しい作り方』(晃洋書房,1988年)。 |
| ''MakingBabies:theNewScienceandEthicsofConception'',withDeaneWells,(C.Scribner'sSons,1985).。 |
| ''ShouldtheBabyLive?:theProblemofHandicappedInfants'',withHelgaKuhse,(OxfordUniversityPress,1985).。 |
| ''EthicalandLegalIssuesinGuardianshipOptionsforIntellectuallyDisadvantagedPeople''.withTerryCarney,(AustralianGovernmentPublishingService,1986).。 |
| ''Individuals,Humans,Persons:QuestionsofLifeandDeath'',withHelgaKuhse,(AcademiaVerlag,1994).。 |
| ''TheWayWeEat:WhyOurFoodChoicesMatter'',withJimMason,(Rodale,2006).。 |
編著
| ''InDefenceofAnimals'',(Blackwell,1985).。 |
| 戸田清訳『動物の権利』(技術と人間,1986年)。 |
| ''AppliedEthics'',(OxfordUniversityPress,1986).。 |
| ''ACompaniontoEthics'',(Blackwell,1991).。 |
| ''Ethics'',(OxfordUniversityPress,1994).。 |
| ''InDefenseofAnimals:theSecondWave'',(Blackwell,2006).。 |
共編著
| ''AnimalRightsandHumanObligations'',co-editedwithTomRegan,(Prentice-Hall,1976).。 |
| ''Test-TubeBabies:AGuidetoMoralQuestions,PresentTechniques,andFuturePossibilities'',co-editedwithWilliamA.W.Walters,(OxfordUniversityPress,1982).。 |
| 坂元正一・多賀理吉訳『試験管ベビー』(岩波書店,1983年)。 |
| ''EmbryoExperimentation:Ethical,LegalandSocialIssues'',co-editedwith,HelgaKuhse,StephenBuckleandKarenDawson,(CambridgeUniversityPress,1990).。 |
| ''TheGreatApeProject:EqualitybeyondHumanity'',co-editedwithPaolaCavalieri,(St.Martin'sPress,1994).。 |
| 山内友三郎・西田利貞監訳『大型類人猿の権利宣言』(昭和堂,2001年)。 |
| ''ACompaniontoBioethics'',co-editedwithHelgaKuhse,(Blackwell,1998).。 |
| ''Bioethics:AnAnthology'',co-editedwithHelgaKuhse,(Blackwell,1999,2nded.,2006).。 |
| ''TheMoraloftheStory:AnAnthologyofEthicsthroughLiterature'',co-editedwithRenataSinger,(Blackwell,2005).。 |
外部リンク
| http://www.thelifeyoucansave.com/langs/index_jp.html。 |
|
投票数
0
| ふりがな |
|
| 性別 |
|
| 出身地 |
|
| 生年月日 |
|
| 血液型 |
|
| 職業 |
|
| 所属 |
|
| Twitter |
|