| 5355年のエラスタイドの日(神々の世界創造を祝う日)、ガリオンはこの世に生を受けた。 |
| が、両親は彼が生まれたその日、トラク(Torak)に仕えるグロリム・チャンダー(Chamdar)の手で家ごと焼かれた。 |
| 両親は生まれて間もないわが子を壁の石を抜いて作った穴から力ずくで雪の積もる外に出した。 |
| そんな彼を助けたのはベルガラスとポルガラであった。 |
| やがてガリオンはポルガラとともにセンダリアにあるファルドー農園にたどり着き、そこで暮らすこととなる。 |
| 彼は『ポルおばさん』と呼ぶ女性に、どこにでもいるただの農場の少年として育てられ、一緒にファルドー農園で皿洗いにいそしむ平隠な日々を送っていた。 |
| ランドリグ(Rundorig)、ドルーン(Doroon)という2人の遊び仲間と初恋の少女ズブレット(Zubrette)とともに毎日を過ごした。 |
| 農場には時折、旅の語り部(吟遊詩人、自らは名を名乗らない彼にガリオンはミスター・ウルフ(Wolf)と名付けた)が訪れ、冬の無聊を慰めてくれた。 |
| 一方で、常にガリオンを見つめる『黒い人影』の存在も気にかかっていた。 |
| しかしあるとき、ガリオンの生活は激変する。 |
| きっかけは、ファルドー農園に働き手としてやってきたブリル(Brill)という汚らしい男と、エラスタイドの日にやって来たマーゴ人商人の怪しい言動だった。 |
| それからしばらくして、ガリオンは夜な夜な語り部ウルフとポルおばさん、鍛冶屋のダーニク(Durnik)とともに農園を離れることとなる。 |
| そして、語り部ウルフが伝説的な魔術師ベルガラスであり、ポルおばさんが彼の娘ポルガラであることを知ってしまう。 |
| 2人に導かれ、彼は行方不明になった魔法の宝石《アルダーの珠》を探し出し、リヴァ王国へと取り戻す探索の旅に、不本意ながら出発することになる(どの位不本意だったかは、それ以降の彼の口癖が「どうして僕が?」になってしまったことからもわかる)。 |
| 旅の途中でガリオンは、さまざまな仲間たちと知り合う。 |
| ドラスニアの王子にして密偵のシルク(Silk)、チェレクの王アンヘグ(Anheg)のいとこのバラク(Barak)、のちに無二の親友となるアスター人の銘家出身の弓師レルドリン(Lelldorin)、ミンブル人最強の騎士マンドラレン(Mandorallen)、ウルゴランドに住む狂信者レルグ(Relg)、クトル・マーゴスの女奴隷にして世界で唯一人のマラゴー人タイバ(Taiba)、そして後に妻となるトルネドラ帝国の皇女セ・ネドラ。 |
| 彼らとともに西方諸国を旅し、ガリオンは成長していく。 |
| そしてまた、彼はさまざまな敵と対峙する。 |
| その戦いの中でガリオンは魔術に目覚める。 |
| 奇しくもそれは、両親を焼き殺し、物心つかないうちから彼を見つめていた『黒い人影』アシャラク(Asharak、正体はチャンダー)との戦いの中であった。 |
| 炎の魔術でチャンダーを燃やし尽くすという、いささか後味の悪い敵討ちを終えた後、彼は己の持てる力に葛藤するも、ベルガラスやポルガラに諭されて《アルダー谷》で魔術の手ほどきを受ける。 |
| やがて、彼はついに自分自身が何者であるかを見出すこととなる。 |
| 実は彼こそが、アンガラクの闇の神トラクと戦う宿命を背負った《西方の守護者》にして《光の子》ベルガリオンだということに。 |
| 長い旅の末、ついに《アルダーの珠》を取り返したガリオン一行はリヴァに戻る。 |
| その道中でファルドー農園に戻り、彼は生まれ育った地と淡い初恋に別れを告げる。 |
| そして、リヴァに無事戻った彼は、元にあった場所――熊神ベラー(Belar)が降らせた2つの星でつくられた剣の柄頭――に戻された《アルダーの珠》に触れた。 |
| ここに真のリヴァ王ベルガリオンが誕生する。 |
| 王としての慣れない生活に苦労する一方で、紆余曲折の末セ・ネドラと婚約する。 |
| が、ある夜、決戦の地クトル・ミシュラクへ向かうことを決意する。 |
| 自分が軍を率いてトラクと戦っても、命が無駄に失われるだけだと悟ったからである。 |
| 彼はベルガラスとシルクとともにリヴァを後にする。 |
| そして、トラクの《意志》と心の中で戦いながらクトル・ミシュラクにたどり着いた彼を待っていたのは、彼の行動を悟られないために、西方諸国から大軍を集めてアンガラク人国家と戦っていた婚約者セ・ネドラと、ゼダー(Zedar)に育てられ『使命』として《アルダーの珠》を盗んだ少年エランド(Errand)、トラクの弟子にして《裏切り者》のゼダーに殺されたダーニクを前に慟哭するポルガラの姿だった。 |
| ベルガラスとゼダーの戦いを見届けたガリオンは《光の子》として、覚醒した《闇の子》トラクとの決戦に臨む。 |
| 『服従』という形で愛を求める彼を倒すためではなく、拒絶するために。 |
| 長い戦いの末、彼はトラクを倒した。 |
| 戦いの後、彼はポルガラのために、神々とエランドと《アルダーの珠》の力を借り、ありったけの力を注いでダーニクを蘇らせた。 |
| そして、無事リヴァに戻ったガリオンは、リヴァ王ベルガリオンとしてセ・ネドラと結婚した。 |