| 彼の本名はディン(Din)、出身民族は不明である。 |
| 彼がベルガラスと会ったのは《アルダー谷》の北にある森のはずれだった。 |
| 彼は『おんぼろ馬車に乗ったひょうきんなおっさん』を探しに《谷》までやって来たのだ。 |
| ベルガラスは彼の言う『おっさん』が自分の《師》アルダーであることを悟り、彼をアルダーの塔に連れて行った。 |
| 最初は《教育》という言葉に抵抗した彼だったが、しぶしぶ受けることにする。 |
| そんな彼の教育を担当したのは、最初に出会ったベルガラスだった。 |
| しかし、最初から魔術(=《意志》と《言葉》の力の使い方)の基本を理解していた彼に、ベルガラスは驚かされることとなる。 |
| 彼はベルガラスに自身の身の上話をする。 |
| 生まれたとき、背中にこぶがあるため奇形とみなされ山中に捨てられたが、慈悲深い母親の救いの手で餓死することはなかった。 |
| 歩き始めるようになった頃から母親は来なくなり、森の中で動物同然の生活を送ってきた。 |
| どこへ行ってものけ者にされる彼は、あちこちを転々としながら生きてきた――彼の境遇にベルガラスは孤児の頃の自分を思い出していた。 |
| アルダーから『ベルディン』の名をもらってからは、しばらくベルガラスの塔に居候していた。 |
| が、「誰にも邪魔されない場所が欲しい」という理由から、自身の塔を建てて住むようになる。 |
| 彼の望む『美』を追求した塔を建てるとき、ベルマコー(Belmakor)とベルサンバー(Belsambar)が建築構造をめぐって激しい討論を繰り広げるが、そのとき彼は初めて他人に愛されていることを諭され、同時に他人の愛を受け入れることの大切さも諭された。 |
| 彼はその事実に涙を流した。 |
| 最初に変身の方法を身につけたのは彼だった。 |
| 鳥を研究していた彼は、ある日、蒼い縞のある鷹に変身したのだ。 |
| 《師》から外界を観察するよう指示された兄弟たちに、彼は鳥に変身する術を教えた。 |
| 彼は兄弟とともに《谷》を離れ、戦争状態の続くアレンディアを視察した。 |
| やがてアルダーの弟・竜神トラク(Torak)が《谷》で《アルダーの珠》を盗むと、他の弟子たちとともに、他の兄弟神に連絡をとるようアルダーに指示を受けた彼は、蛇神イサ(Issa)のもとへ向かった。 |
| そして神々がトラクに戦争を挑むことになった時、ベルサンバーの愚かしい考えを阻止するため、ベルマコーとともに機械を造った。 |
| トラクにより大陸が東西に分断された後、彼はアルダーから、ほかの『兄弟』とともに《珠》の出自――とそれにまつわる事故、二つに分かれた《宿命》――についての説明を受けた。 |
| 光と闇の《宿命》のゲームに彼はやきもきする。 |
| やがて、彼はベルゼダー(Belzedar)とともにマロリーの偵察に向かう。 |
| ある事件がきっかけで、彼は「《珠》を取り返す手段を見つけた」というベルゼダー(Belzedar)に疑いの目を向けるようになる。 |
| それ以降、彼は頻繁にマロリーを偵察するようになる。 |
| 2度目の偵察で、彼はトラクの3人目の弟子がアンガラク人ではないことを《師》や『兄弟』に伝える。 |
| ちなみに、その偵察で彼はトラクの弟子のひとり・ウルヴォン(Urvon)を恐喝したため、彼は本来の姿でウルヴォンのいるマル・ヤスカに滞在できなくなってしまった。 |
| 気がつくと、彼はベルガラスと組むことが多くなっていた。 |
| マラゴー人が人食いを始めたことをベルガラスに報せ、ニーサ人との間に起きた戦争に介入し、戦争を終結させる。 |
| ベルガラスが《光の子》としてアロリア(Aloria)の王族と《珠》の奪還に向かう前、トルネドラにいた彼は、ベルガラスの妻ポレドラ(Poledra)の面倒を見るよう言い渡される。 |
| 《珠》を奪還し、《鉄拳》リヴァ(RivaIron-grip)が《珠の守護者》となったのを見届けたベルガラスが《谷》に戻ったとき、ポレドラが出産の時に死亡したことを伝えたのは彼だった。 |
| 愛する妻の死に打ちひしがれたベルガラスの代わりに、残された双子の娘――ポルガラ(Polgara)とベルダラン(Beldaran)――を引き取って育てた。 |
| 数年後、妻の死で堕ちるところまで堕ち、世界を放浪していたベルガラスを叱りつけて立ち直らせた。 |
| ベルダランが《鉄拳》リヴァと結婚したあと、彼はマロリーへ向かう。 |
| ベルガラスとポルガラがダリネとムリンから帰ってくると、彼はマロリーの現状を報せる。 |
| ベルゼダーことゼダー(Zedar)がトラクに付き添ってアシャバにいること、トラクが自身で『語った』予言に混乱していること、ダル人の予言書『マロリーの福音書』のこと……これらの予言はすべて数千年後の《光と闇の対決》に関わることとなる。 |
| ベルガラスとポルガラ、ベルティラ(Beltira)とベルキラ(Belkira)の双子とともに予言の研究に没頭するかたわら、定期的にマロリーへ偵察に出るようになる。 |
| アローン暦4850年、皆既日食が起きる。 |
| そのころ彼はマロリーを見張っていた。 |
| 数ヵ月後、戻ってきた彼は兄弟たちにトラクがアシャバを離れ、マロリーを制圧したことを伝える。 |
| これは予言と符合する出来事だったので、彼は再びマロリーへ渡り、トラクたちを見張ることにする。 |