| マルピーギは解剖学に顕微鏡を用いてこの分野に大きな足跡を残した。 |
| マルピーギは顕微鏡解剖学の創設者、最初の組織学者と見なされている。 |
| 彼はフックとは独立に、ほぼ同じ時期に細胞を見ている。 |
| 多くの顕微鏡レベルの解剖学的な構造が彼にちなんで名付けられている。 |
| 例えば皮膚の層(マルピーギ層)、二つの異なった構造(腎臓と脾臓)に与えられたマルピーギ小体の名、昆虫の排出器官であるマルピーギ管が有名である。 |
| 彼は皮膚、腎臓などを研究し、動物の種間で肝臓を比較検討した。 |
| 肺胞も彼の発見になるところである。 |
| 昆虫(特にカイコの幼虫)を観察して、彼らが肺ではなく皮膚にある細い穴(気管)を使って呼吸していることを発見し、それをtracheaeと呼んだ。 |
| 彼はまた、毛細血管が動脈と静脈をつないでいることを最初に発見した人である。 |
| 毛細血管そのものは、彼の少し前にヘンリー・パワーが彼の著書に細い管が動脈と静脈をつないでいることを述べている。 |
| マルピーギは肺動脈に水を注入し、赤い血の後に透明な部分がついていき、肺動脈から肺静脈に流れることを確認した。 |
| これによって動脈から静脈への血液の循環が実際に確かめられた。 |
| これはウイリアム・ハーベーが明らかにできていなかった点である。 |
| また人間の舌から味蕾を発見した。 |
| 彼の研究の一部は生体解剖によって行われた。 |
| 彼はまた、脳を解剖学的に研究し、この器官が腺であると結論づけた。 |
| 現在の内分泌学の立場からは、この推論は誤りである。 |
| 脳の視床下部のホルモン分泌能を持つことは長く認められてきた。 |
| 彼は、顕微鏡下で赤血球を観察した最初の人物であったかも知れない。 |
| 彼は心臓の右側と左側で血液の凝固がどのように異なるかを記載している。 |
| 彼はまた、ヒトの指紋の研究を行った最初の人物でもある.MarcelloMalpighi,''DeExternoTactusOrganoAnatomicaObservatio''(Naples,Italy:AegidiumLongum,1685)。 |
| 彼はその時代ではまれな植物の研究者でもあった。 |
| 彼の発見したことについて1671年に”AnatomiaPlantarum”という本を出版した。 |
| これはその時点ではもっとも網羅的な本であった。 |
| 彼は植物にも顕微鏡解剖学の手法を適用した。 |
| その結果、道管を発見しているが、彼はこれを昆虫の気管と同じものと判断し、同じ名(tracheae)で呼んだ。 |
| これはもちろん誤りであったが、この判断は動物と植物が基本的には同一の構造を持つ、という考えを彼がもっていたためであるようである。 |
| 他方で、彼は植物の幹を環状にはぎ取る(環状除皮)ことにより、その上の側が輪状に膨大することを観察し、これを説明するために葉から栄養が降りてくるが、はぎ取った部位によってそれが止められるので、それが成長を促進するのだと結論づけた。 |
| 彼は顕微鏡の使用によって、発生学にも大きな足跡を残している。 |
| 彼はニワトリ卵の内部での胚発生の研究に顕微鏡を使い、それまで見ることができなかったごく初期までを観察して詳細な図を残した。 |
| ただし彼は発生の仕組みに関しては前成説を強く支持した。 |
| これは当時のは当たり前の考えであったから特に非難すべきことではないのであるが、彼はなぜか顕微鏡観察によってごく小さなニワトリの形を観察してしまっているらしい。 |
| 彼が何を見たのかは謎である。 |
| また、この分野でも彼は動物と植物が共通の特徴を持つとの判断を示している。 |