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つながりの強いひと
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プロフィール
- モケーレ・ムベンベとは
- 地理、背景
- モケーレ・ムベンベの生物像
- 狭義のモケーレ・ムベンベ
- 広義のモケーレ・ムベンベ
- 目撃例、探検隊
- 未確認生物が存在する可能性
- 先住民の目撃証言の信憑性
- 可能性のある生物
モケーレ・ムベンベ(Mokele-mbembe)は、アフリカ大陸中央部のコンゴ共和国、カメルーン、ガボンなどの広大な熱帯雨林の湖沼地帯に生息しているのではないかと想像されているUMA(未確認生物)のこと。元々は現地人に古くから語り継がれてきた伝説上の怪物である。言い伝えや目撃談を総合すると、体の大きさはカバとゾウの間ぐらい、体長は5~10mで、ヘビのように長い首と尾を持ち、4本脚で、直径30cm以上の丸い足跡には3本の爪跡があるとされる。1980年代以降、数多くの探検隊が組織されてきたが、21世紀になっても未だ写真、映像、標本など、生息を確実に実証できる資料は皆無に等しく、その存在は謎に包まれている ...
地理、背景
| モケーレ・ムベンベ伝説のある地域は、アフリカ中央部、赤道直下の熱帯雨林地帯である。 |
| コンゴ共和国、カメルーン、ガボン、赤道ギニア、ナイジェリアなど広い地域の現地人の間に伝わっている。 |
| 特に、コンゴ共和国のリクアラ(Likouala)地方(中心地:インポンドImpfondo)で伝承、目撃談が多い。 |
| リクアラ地方は、コンゴ共和国の10の地方区分のうちの最北にあり、大西洋から最も遠い奥地。 |
| この地方のジャングルは、アフリカ中央部に残った熱帯雨林の中でも最大のもののひとつである。 |
| コンゴ川の多くの支流が走り、その間を埋めるように、無数の湖や沼地が散らばっている湿地帯で、そこに熱帯雨林が広がっている。 |
| その広さは2万平方km以上、コンゴ共和国政府の発表では、21世紀に入っても、その面積の80%は未調査地域とされている。 |
| この地方のテレ湖(LakeTele)とその周辺に目撃談が多く、調査隊も多く入るなど注目されている。 |
| テレ湖は、その周囲は湿地帯の熱帯雨林に囲まれた湖で、長径5km、短径4kmの楕円形、平均水深は1.5~2m、最大でも3m程度の浅い湖である。 |
モケーレ・ムベンベの生物像
| 「モケーレ・ムベンベ」とは、現地のピグミー(低身長の部族の一般的な総称、多数の部族がある)の人々が使う呼び名の代表。 |
| その語源は現地のリンガラ語だが、その意味をとろうとすると様々な解釈が可能な言葉である。 |
| 最も一般的な解釈は「川の流れをせきとめるもの」の意味と言われる。 |
| 他にも、「虹」、「椰子の木の天辺を食べるもの」、「半神半獣」などの解釈もある。 |
| また、「化け物のような動物」という解釈もあり、実際、現地人は大型の恐ろしい動物や怪物をまとめてこの言葉で呼んでいる場合もあるという。 |
| この名称は、リクアラ地方だけで通じる名前ではなく、リンガラ語が用いられている地域では、カメルーン、ガボンなどの先住民にも同じ名称で呼ばれている。 |
| 文献的には、現地に伝わるいくつかの未確認生物を「モケーレ・ムベンベ」という言葉でまとめて呼んでいる場合も多い。 |
| この場合、狭義の「モケーレ・ムベンベ」の他に、「エメラ・ントゥカ」、「ムビエル・ムビエル・ムビエル」、「ングマ・モネネ」などもあわせてモケーレ・ムベンベに含める。 |
| これら他の生物像は狭義のモケーレ・ムベンベとはそれぞれ異なっている。 |
狭義のモケーレ・ムベンベ
| 目撃例を総合すると、体の大きさは、小さくてカバ程度、大きくてゾウ程度の大きさで、首と尾が長く、それぞれの長さは2~3m程度であるという。 |
| 全長は5~10m程度と推測されている。 |
| 短い脚が4本あり、目撃された足跡がこの生物のものとすれば、足跡は円形に近く、直径は30cm以上で、3本の鉤爪の跡がついている。 |
| 足跡の間隔は2~3m。 |
| 皮膚は平滑で無毛、色は赤褐色、褐色、灰色などとの報告がある。 |
| 背中にとさか状の突起が目撃されたこともある。 |
| 目撃談や言い伝えのほとんどはこの動物が水中にいるところのものなので、基本的に沼地や湖に住み、水中に暮らしているのではないかといわれている。 |
| 沼を伝うように、川から川へと移動していくと伝えられている。 |
| 水中から出るのは、移動するときか、餌を食べるとき。 |
| 植物食性で、現地の言葉でマロンボ(malombo)と呼ばれる野生の桃のような実(キョウチクトウ科ランドルフィア(''Landolphia'')属)を食べると伝えられる。 |
広義のモケーレ・ムベンベ
| コンゴ共和国リクアラ地方の熱帯雨林の先住民の間には、怪物についての伝承は多数あり、部族によって同じような特徴を持つ怪物が違う名前で呼ばれていたりする場合もある。 |
| 下記は、それらのうち、比較的最近の目撃例などがあり、その存在の可能性が取り沙汰されている例である。 |
| 文献的には、モケーレ・ムベンベの名前が最も有名で、モケーレ・ムベンベの名でこれらの未確認生物をまとめて説明している例もある。 |
| また、現地民もモケーレ・ムベンベを、これらの怪物の総称として用いている場合もあり、調査のために訪れる研究者や探検隊が、現地人に聞き取りを行う際に、これらが混同され、各生物の特徴が不明確になる可能性なども指摘されている。 |
| ;エメラ・ントゥカ:エメラ・ントゥカ(Emela-ntouka)は、リンガラ語で、「水中のゾウ」、「ゾウ殺し」といった意味の言葉。 |
| コンゴ共和国リクアラ地方の湖沼、湿地帯に住むといわれる伝説の生物。 |
| 大きさはゾウ程度あるいはそれ以上で、ワニのような尾を持ち、頭部中央にはゾウの牙のような角が上向きに1本ある。 |
| この角でゾウや野牛を刺して殺すといわれる。 |
| 褐色ないし灰色の皮膚は、無毛で平滑。 |
| 短い4本脚があり、足跡は円形で3本爪。 |
| 植物食性でマロンボの実を食べるとされる。 |
| そういった特徴をすべて備える動物を考えると、恐竜の角竜類のモノクロニウスやトリケラトプスのような動物が想定される。 |
| ただし、これら角竜類の化石を産出しているのは北米大陸のみで、アフリカには生息していた可能性は極めて低い。 |
| まだ知られていない水中生活に適応したサイの新種、あるいは草原地方から迷い込んだサイの可能性などが指摘されている。 |
| またある一説では肉食恐竜ケラトサウルスが凶暴性などで当てはまる事はあるが、草を食べるというのは当てはまらない。 |
| ;ムビエル・ムビエル・ムビエル:ムビエル・ムビエル・ムビエル(Mbielu-mbielu-mbielu)は、リンガラ語で「背中に板が生えた動物」の意味。 |
| コンゴ共和国リクアラ地方の湖や川に目撃例がある。 |
| 目撃例は常に水中のため、どのような姿、形をしているのかは不明である。 |
| 共通点は水面から板のような突起が多数突き出している点で、この名がある。 |
| 板状の突起は、ワニやトカゲ類の背中のギザギザした突起列とは明らかに異なり大きいもので、藻が生えて緑色に見えることもあるという。 |
| 生物の全体像が明らかでないが、恐竜のステゴサウルスのような生物が想定される場合もある。 |
| ;ングマ・モネネ:ングマ・モネネ(Nguma-monene)は、リンガラ語で「巨大な大蛇」の意味。 |
| 目撃談があるのはコンゴ共和国リクアラ地方で、コンゴ川の支流のひとつマタバ川流域に集中している。 |
| その呼び名の通り、1900年代半ばの何件かの目撃談では、全長は20m以上あるヘビのような体をしていると推測されている。 |
| そのうちの1件では、複数の目撃者による川と生物との大きさの比較から、全長60m程ではないかとされた。 |
| いずれも川を泳いでいるところの目撃例。 |
| 通常のヘビと異なる点は、その大きさだけでなく、背中の真中(正中線)に沿って、全長あるいは一部にノコギリの歯の様なギザギザの隆起があること。 |
目撃例、探検隊
| モケーレ・ムベンベについての言い伝えや目撃情報の多くは、探検家・研究者などによって収集されたものである。 |
| シカゴ大学の生化学者ロイ・マッカル(RoyMackal)が、伝聞を著書で紹介したケース。 |
| :ドイツ政府からカメルーンに送られた探検隊によって、最初にモケーレ・ムベンベという名前が広く紹介された。 |
| 彼らはカメルーンの現地民から、カバないしゾウの大きさ、首と尾が長く、植物食、丸い足跡など、ほぼ現在伝わるのと同じ生物について情報を聞き出した。 |
| :イギリス人科学者、別グループのアメリカの未確認生物研究家がそれぞれ足跡を目撃し、声を聞いたという。 |
| :マッカル自身は、1980年、1981年、1983年と、3回に渡ってリクアラ地方の湖沼の調査を行っている。 |
| これらの調査では不鮮明なゾウのような足跡、水際の獣道の発見のみで、未確認生物を目撃することはできなかったが、現地民への聞き取り調査に多くの時間を費やした。 |
| 例えば、彼の調査で、1959年にテレ湖周辺のピグミーの部族が2頭のモケーレ・ムベンベを目撃、うち1頭を槍で仕留めたという話が得られた。 |
| 「衛生環境による食中毒」なのか、あるいは「肉に毒性がある」のか、と推測している。 |
| コンゴ共和国ブラザビル動物園の生物学者マルセリン・アニャーニャ(MarcellinAgnagna)は、マッカルの1981年の調査行に同行し、その後は自身でも調査隊を組織し、テレ湖周辺を探索している。 |
| 1983年の探検では、テレ湖の水面から首と背中を出して移動するところを、200m以上先から目撃に成功したと発表した。 |
| ただし数十人の調査隊員のうち、目撃したのはアニャーニャ本人のみで、ちょうどカメラのレンズのカバーをはずすのを忘れており、写真には何も写っていなかった。 |
| 探検家、ジャーナリストのロリー・ニュージェント(RoryNugent)は、1985年にテレ湖で単身の調査行を行い、水中から首を出す生物らしき写真を撮影した。 |
| ビル・ギボンス(WilliamT.Gibbons)は、1985年から1986年にかけて、1992年、1997年と調査隊を組織し、湖を中心に多くの科学機器を用いて調査を行ったが、目撃することはできていない。 |
| 1992年のギボンスの調査にはニュージェントも同行し、テレ湖周辺の未調査の湖の探索を行ったがこのときには目撃することはできなかった。 |
| また、ギボンスは2000年、2001年にカメルーンの調査も行っている。 |
| 1988年、高野秀行率いる日本の早稲田大学探検部がテレ湖の調査を行った。 |
| テレ湖の水深が極めて浅く(平均約2m)、巨大な生物であれば常に隠れてはいられないであろうこと、テレ湖と周囲の川との間の水路が、巨大な生物が移動するには細すぎることなどを報告した。 |
| (『THEプレゼンター:アフリカ・コンゴ密林奥地にモケーレ・ムベンベは実在した!』、TBS、1992年10月25日放送(製作株式会社ストリームズ))。 |
未確認生物が存在する可能性
| 最もよく調査されているテレ湖に関しては、浅い湖で大型の生物が常時隠れているのは難しい場所であることから、テレ湖が主な生息地であるという考え方には否定的な意見が多い。 |
| しかし、仮に既知の現生の生物以外の動物だったと仮定すると、生存するのは1頭ではなく、その種を維持するのに必要な個体数がいることが想定される。 |
| 未開拓の熱帯雨林が広いこと、川や湖が豊富なことなどから、未確認生物の存在の可能性がないとはいえない。 |
| 森林性の小型のゾウであるマルミミゾウはリクアラ地方から生息が確認され、アフリカゾウとは別種として位置づけられた。 |
| また、いまだ分類上の位置づけははっきりしないが、更に小型で森林性のゾウ、コビトゾウも同様である。 |
| リクアラ地方以外のアフリカ中央部にある熱帯雨林からも、オカピ、コビトカバ、モリイノシシなどの大型の動物が見出されている。 |
先住民の目撃証言の信憑性
| かつては、人間に危害を与える何種類もの大型動物、大型のニシキヘビ、サイ、カバ、ワニ、アフリカマナティーなどをまとめて呼んでいた言葉が、伝承の中で、それらの特徴が混ざり合い、キマイラのような架空の動物を指すように変わっていった可能性がある。 |
| 1900年代初めから繰り返された調査行で、探検隊によって恐竜の竜脚類の絵が繰り返し見せられたことにより、これが新たなモケーレ・ムベンベ像を形成した可能性である。 |
| 更に1980年代以降は、探検隊が現地に与える経済効果が意識的、無意識的に現地人、更には国からも注目されてきたことが指摘されている。 |
| 当時、外貨に乏しかったコンゴに、外貨を落としていく探検隊を呼び寄せる「謎の生物」が観光資源として注目されていたという。 |
可能性のある生物
| 仮にモケーレ・ムベンベが前節で扱ったような複数の生物の想像による合成ではないとした場合には、恐竜の生き残り説、ゾウ説、サイ説、大型の水棲カメ説などが知られている。 |
| しかし、コンゴを含むアフリカ赤道付近では、恐竜最後の時代である白亜紀末期の地層から竜脚類の化石はあまり見つかっていない。 |
| 調査が進んでいないのも理由の一つであるが、そもそも白亜紀末の大量絶滅をアフリカ大陸に生息していた恐竜だけが生き延びた証拠も無いのが現状である。 |
| ただし2011年に、アフリカ大陸の恐竜ではないものの、アラモサウルスは白亜紀大絶滅を生き延びた可能性が高いことが示唆された白亜紀大絶滅を生き延びた可能性について。 |
| 熱帯雨林に生息するサイの新種がいるのではないか、という可能性と、草原性のサイが低い頻度でまぎれ込んでくるのではないか、という可能性が考えられている。 |
| 勿論、サイには長い首も長い尾もないが、体の大きさ、足跡の3本の爪あと(鉤爪ではないが)などは特徴と一致しており、広義のモケーレ・ムベンベ(エメラ・ントゥカ)のモデルとなった生物と考えると比較的よく合致する。 |
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1980年
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1981年、1983年と、3回に渡ってリクアラ地方... |
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1985年
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テレ湖で単身の調査行を行い、水中から首を出... |
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