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日本の法学者。専門は民法及び法政策学。前専修大学法科大学院院長。法制審議会委員。財団法人不動産適正取引推進機構会長。 |
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プロフィール
- 星野英一とは
- 人物
- 学説
- 学歴
- 職歴
- 著書
- 門下生
星野英一(ほしのえいいち、1926年7月8日-)は、日本の法学者。専門は民法。東京大学名誉教授。1993年紫綬褒章。1996年 日本学士院会員。2007年文化功労者。
人物
| 大阪府生まれ(ただし、戸籍上は神奈川県小田原市)。 |
| 父は、元銀行員で後に弁護士。 |
| 母方の祖父以来、カトリック教徒。 |
| 1946年から3年間、結核のため、小金井の桜町病院とその姉妹サナトリウムである房総の海上寮で療養する。 |
| 我妻の『近代法における債権の優越的地位』(有斐閣、1953年)の校正は当時研究生であった星野が行った。 |
| 弟子としては一番若手でありながら東大民法学を継ぐ。 |
| 加藤一郎と利益考量論を提唱したが、価値判断は、他人の結論を覚えるものではなく、自ら思索してつかむものと学生を戒めた上掲『民法概論I』のはしがき10頁。 |
| 事象の法的構成については、『民法概論I』において具体的に例を揚げて解説されている。 |
| なお、同書は、自習書として上梓され、法的思考および思考枠組みを感覚的に体得されるよう考慮されたため、民法のみならず法学一般、更に、他の社会科学諸分野や人文科学分野について考察する際にも有益とされている。 |
| 後掲のとおり星野の利益考量論は独自の解釈論的意味合いがあり、解釈手法としての利益「衡」量論と区別されている。 |
学説
| 星野は、日本の民法の歴史について、起草者による民法典の解説・注釈の第1期、ドイツ民法学全盛の第2期、第2期に対する批判と民法学の転回の第3期に分け、我妻理論・体系を第3期の集大成との最大限の評価をしつつも、その超克を説いた上掲『民法の焦点PART1総論』67~76頁。 |
| 星野は、実定法学の研究には、哲学的研究、科学的研究、法律技術の研究と三つの異なった次元の方法による作業がなされているとし、従来意識されていなかったこの方法の区別を明確に意識した上で上掲『民法論集5巻』所収「民法学の方法に関する覚書」、自らの研究の成果を哲学、科学、法解釈学のすべてに押し及ぼした。 |
| 一般に、日本の民法典はドイツ民法を最も主要な母法にしているものと理解されているが和仁陽「岡松参太郎――法比較と学理との未完の綜合――」『法学教室』183号79頁我妻栄『近代法における債權の優越的地位』478頁(有斐閣、1953年)加藤雅信『新民法大系I民法総則』第2版(有斐閣、2005年)27頁裁判所職員総合研修所『親族法相続法講義案』6訂再訂版4頁(2007年、司法協会)、星野は、日本の民法がボアソナードを通じてフランス法の影響も強く受けていると分析した上で、民法解釈学において当時通説とされていた我妻理論・体系が鳩山秀夫の影響によって、ある公理・理論を構築した上で、それから演繹して具体的規範を提示するドグマチックなドイツ法由来の法解釈の弊が引き継がれているとし、かかる法解釈に拘束される必然性がないと主張した。 |
| もっとも、起草者らはむしろドイツ民法が最も主要な母法であることを強調し梅謙次郎「我新民法ト外国ノ民法」『法典質疑録』8号671頁(1896年)、加藤雅信『現代民法学の展開』130頁(有斐閣、1993年)穂積陳重「獨逸民法論序」『穂積陳重遺文集第二冊』421頁、「獨逸法学の日本に及ぼせる影響」『穂積陳重遺文集第三冊』621頁富井政章『民法原論第一巻』序5頁仁井田益太郎・穂積重遠・平野義太郎「仁井田博士に民法典編纂事情を聴く座談会」法律時報10巻7号24頁仁保亀松『国民教育法制通論』19頁(金港堂書籍、1904年)、仁保亀松講述 |
| ドイツ法由来の解釈から解放された後の、日本の民法の法解釈の手順として主張されたのが利益考量論である。 |
| 星野は、法哲学的研究の結果、自然法論の立場にたち、価値にはその高低による序列がありやがては価値体系のピラミッドが構成されるとした上で、法解釈の手順には一定の優先順位があるとし、条文または法律全体からみてどうしても認めざるを得ない書かれざる原則から出発し、哲学的・科学的研究を経た上で、最終的には利益考量を経た帰納的方法によって具体的規範を提示するとの方法を主張した上掲『民法論集8巻』所収「民法の解釈の方法について」。 |
| 利益考量論は、第一次法解釈論争によって戦後の民法解釈の正当理論とされた川島武宜、来栖三郎(法学者)らの学説の潮流を継ぐものとして有力な支持を得たが、これに対し、同じ東大の平井宜雄は、反旗を翻し、価値の優劣の判断や価値体系の構成は不可能であり、利益考量論が法学教育に及ぼしている非合理主義を批判した上で、訴訟における法律による紛争解決のための法解釈と、立法における価値判断や政策目的が重視される制度設計のための法解釈を区別し、前者においては、価値判断を重視して帰納的方法によって具体的規範を提示するべきではなく、反証可能性を満たす「議論」によって正当化される理論に基づき、体系性を重視した具体的規範を提示する方法をとるべきだと主張して第二次法解釈論争を巻き起こした平井宜雄『法律学基礎論覚書』(有斐閣、1989年)、『続法律学基礎論覚書』(有斐閣、1991年)。 |
| 星野から、平井の批判は利益考量論に内在するものではなく、自分の土俵に引きずり込んでする批判にすぎず、平井の主張はかえって概念法学への回帰になってしまっており、利益考量論は、平井の批判とは逆に、法社会学、歴史、比較法、哲学等の重要性を強調し、法律技術屋でない豊かな教養・見識のある法律家の養成をとくものであるとの反論がなされている「『議論』と法学教育」『ジュリスト940~943号』(有斐閣)。 |
学歴
| 1939年東京高等師範学校附属小学校(現・筑波大学附属小学校)卒業。 |
| 1944年東京高等師範学校附属中学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)卒業。 |
| 1947年第一高等学校(旧制)卒業。 |
| 1951年東京大学法学部卒業。 |
| 1962年法学博士(東京大学、学位論文「フランス不動産登記法の研究:わが法制と対比しつつ」)。 |
職歴
| 1945年6月、日本帝国陸軍に応召。 |
| 甲府、岡山、伯耆大山と異動。 |
| 同年、9月復員。 |
| 1954年東京大学法学部助教授。 |
| 1964年東京大学法学部教授(-1987年)。 |
| 1987年千葉大学法経学部教授(-1992年)。 |
| 1992年放送大学教養学部教授(-1997年)。 |
| 元法制審議会 委員・部会長。 |
| 元日本私法学会 理事長。 |
| 民法典現代語化研究会座長。 |
| 法人制度研究会座長。 |
| 財団法人公益法人協会顧問。 |
| 財団法人国際民商事法センター学術評議員。 |
| 財団法人日仏会館評議員。 |
| 財団法人全国銀行学術研究振興財団理事。 |
著書
| 『借地・借家法』(有斐閣法律学全集、1969年)。 |
| 『民法概論I-IV』(良書普及会、1970年-1978年)。 |
| 『民法論集1巻』(有斐閣、1970年)。 |
| 『民法論集2巻』(有斐閣、1970年)。 |
| 『民法論集3巻』(有斐閣、1972年)。 |
| 『民法論集4巻』(有斐閣、1978年)。 |
| 『隣人訴訟と法の役割』(有斐閣、1984年)ISBN4641900825。 |
| 『民法の焦点PART1総論』(有斐閣リブレ、1987年)。 |
| 『民法論集5巻』(有斐閣、1986年)。 |
| 『民法論集6巻』(有斐閣、1986年)。 |
| 『民法論集7巻』(有斐閣、1989年)。 |
| 『民法論集8巻』(有斐閣、1996年)。 |
| 『民法のすすめ』(岩波新書、1998年)。 |
| 『民法論集9巻』(有斐閣、1999年)。 |
| 『民法のもう一つの学び方 |
| 『ときの流れを超えて』(有斐閣、2006年)。 |
| 『人間・社会・法(長崎純心レクチャーズ)』(創文社、2009年)。 |
| 『法学入門』(有斐閣、2010年11月27日)。 |
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1926年
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星野 英一(ほしの えいいち)は、日本の法学... |
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1945年
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日本帝国陸軍に応召 |
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