| レイジー時代、初期はラディック社のツーバスセットを使用していたが、後期にはパールのファイバーグラスシェルFXシリーズシステムを使用。 |
| この当時はツーバスで2タム、2フロアというシステムで、シンバルスタンドがすべてストレートタイプの物を使用していた。 |
| このレイアウト構成からコージー・パウエルを髣髴とさせる(当時の関係者もそのように語っている)。 |
| スネアの音やシンバルの叩き方など、既にレイジーのころからラウドネス樋口宗孝は完成されていたと言えるだろう。 |
| ラウドネス初期についてはヤマハのシステムドラムにジルジャンのシンバルという構成を使用していた。 |
| ヤマハシステム使用前期は標準胴サイズだったが後期はYD-9000RDシリーズの超深胴タム、シンバルはジルジャンAシリーズ、銅鑼についてもジルジャンを使用していた。 |
| しかし、ラウドネス中期からパールと契約、システムがすべて入れ替わっている。 |
| ヤマハシステム使用時代は、ヘッドにラディック社のシルバードットを使用していたが、パールのシステムに変更してからは、REMO社のCS(黒ドットではなくシルバードット)を使用、その後クリアーエンペラーへと変遷した。 |
| パールシステム使用初期にはメイプルシリーズのGXモデルを使用、レイアウトはヤマハから変わらず6.8.10.1213.14のタムに16&18のフロアー、24のバスドラという組み合わせだが、6インチのタムはGXシリーズには存在しなかったため、同メーカーPXシリーズ(ファイバーシェル)のタムを特注で作製、使用していた。 |
| シンバルはセイビアンのブリリアントを使用し、銅鑼もやはりセイビアンの物を使用していた。 |
| 一般的にメタル系バンドのドラマーはライドシンバルにウエイトの高い(厚く重量の重い)ものを使用する傾向が見られるが、彼は22インチクラッシュライドを使用し、ときにライドシンバルをクラッシュのように使用している。 |
| また、同サイズ、同ウエイトのシンバルを複数枚使用している(バスドラム上のメインシンバルに18インチミディアムを左右1枚ずつ使用)が、これは1枚のシンバルを連打した際にシンバル自体の発音が間に合わず濁った音になることを防ぐためである。 |
| また、セッティングの特殊性からハードウエアに特注ラックシステムを使用しているが、その安定性からタム類の音質は極めて良くなっていた。 |
| ヤマハシステム使用時代のライブ映像ではハードウエアの剛性不足からタム関係が揺れているのを確認できたが、パールの特注ラックシステムに変更されてからはタムの揺れは完全に解消されている。 |
| 初期、スティックは彼のネーム入りのカラートリーガル5Bのナイロンチップを使用していた。 |
| 俗にリーガルチップと呼ばれていたがナイロンチップが外れやすく、当時のインタビューで彼もその部分を特に強調していた。 |
| LOUDNESSの頃より、アメリカ、イーストンアヘッド社のジュラルミンスティックを使用しており、同社から樋口モデルも販売されている。 |
| イーストンアヘッド社は元々金属バットなどを製造しているメーカーで、1980年代からドラムスティックを作成し、急速な成長を遂げた。 |
| 1セットあたりの金額は高額だが、サックとチップの交換で折れなければ半永久的に使用出来る。 |
| また、LOUDNESSのアメリカツアーの頃、日本では販売されていなかったドラマー用グローヴの存在を知って購入、帰国後すぐは使っていなかったが、日本国外のドラマーが使い出し、「デカくていい音」を出すためにグローヴを使うようになる。 |
| その後、パール製のロックグリップの開発に関わり、ロックグリップを愛用することになる。 |
| その後のインタビューでは「グローヴがないとあのパワーは出ない」と語るリズム&ドラムマガジン2003年11月号。 |
| なお、パール楽器のシステムに変更されてから、シェルの色がミラーボール仕様となり、塗胴からカバリングへと変更される。 |
| ミラーボールカバリングの発想は、高速道路を走っているタンクローリーからヒントを得ている。 |
| ちなみに彼が使用していたカラーリングは、レイジー時代は白、ラウドネス初期は黒、中期はミラー、そしてミラーボール、晩年はまた白に戻った事になる。 |
| 現在パール楽器から販売されているバスドラムのミラーヘッド(シルバー&ゴールド)は彼の存在がなければ今の販売には結びつかなかった。 |
| 晩年もパールのクラシックメイプルシェル(レインフォースメントシェル)を使用するが、システムが大幅に変更され、大口径のシェルにある意味今風の1タム2フロアーというそれまでの多点システムとは正反対になっている。 |
| 現在のセットに至った背景には、自身の方向性を派手でメロディックな奏法からビート重視の方向性を出したいという事からシンプルなシステムにしたようだ。 |
| ちなみにバスドラは26X18、14タム、16&18のフロアーという王道セットで、シンバルはやはりセイビアンAAXブリリアントで統一され、銅鑼はKMKの40インチ、ラックは廃止されていたが、2005年のヨーロッパツアー近辺からラックシステムを導入した。 |
| ヘッドもREMOからアクエリアンに変更され、トミーリーモデルを良く使用していた(現在は樋口モデルが販売されているので当然ながらそれを使用)。 |
| また、ティンパニーも2基あるが、基本的にドラムソロで使用している。 |
| 全盛期の曲の中でタム回しが激しい曲(ミルキーウェイ、クレイジードクター他、ソロも含む)を現在演奏する時はやはり当時のようなメロディックな回しが出来ないので本人も苦戦しているようだ(本人談)。 |
| しかし、バスドラのフットペダルだけは以前から変わらず、ヤマハのFP-710を使用しておりスペアを含め同モデルを常時数機所持していた。 |
| 本人曰く、動きが極めてスムースで高速連打を演奏するにはこのペダル以外は考えられないとまでこのモデルを信頼しきっていた。 |
| スネアドラムについても、以前はラディックやスリンガーランドといった海外製を使用していたが80年代から国内製を使用する事になり、パール楽器からカスタムモデルが販売されていた。 |
| このカスタムスネアはシェル(胴)本体に大きな穴を4か所あけた物(エキゾーストホール)が限定で発売され話題を呼んだが、このレイアウトはOCDP社から同じようなスネアが一足先に販売されている。 |
| 以前から変わらないことは、スネアヘッドをハイテンションに張っているという事だ。 |
| スネアヘッドはアクエリアンを使用するまでは昔からレモコーテッドアンバサダーを使用しており、面白い事に1ステージ終了後、気持ち良いくらいコーテッドの中心だけ丸く剥がれ落ち逆CSヘッドのようになってしまう。 |
| そのくらい、スティックコントロール性が高く、パワーがあるということだ。 |
| 以前の樋口とおなじレイアウトの大規模システムを継続しているドラマーは新美俊宏(BOWWOW)だけになってしまったが、ラウドネスの完全コピーバンドBirthdayeveのドラマー鈴木謙二(福島県郡山市出身)は現在もラウドネス絶頂期のパール多点セットと全く同じシステム(ただし、合計14枚のシンバルと銅鑼はすべてパイステ社)ですべての曲はもちろんの事、過去に発売された破壊凱旋録に収録されているドラムソロに至るまで樋口と全く同じドラミングをしている。 |