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奥村 明之進
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プロフィール
第2版 監修者の序 (白日高歩)/ 第2版の序 (上泉 洋)
第2版 監修者の序
上泉 洋先生の『イレウスチューブ』はイレウスチューブについてすべての知識が網羅された非常にユニークな書といえる。上泉先生は福岡大学医学部を卒業後,郷里北海道に帰り北海道大学第1外科で外科医師としての薫陶を受けた後,今日まで岩見沢市立総合病院の外科医長として幅広く活躍されている気鋭の臨床医である。
本書の序文にも書かれているように,彼のイレウス,特にイレウスチューブにかける情熱は人一倍のものがあり,その試作品に取り組む姿勢には常々驚嘆させられるものがあった。周知のようにイレウスは古くてしかも問題の多い病態であり,難治性イレウスはいつも患者ばかりでなくベテラン医師をも悩ませるものである。上泉先生はかなり以前から新しい(先導子バルーン型)イレウスチューブの試作に取り組み,その経験を通して適 ... もっと見る
第2版 監修者の序 (白日高歩)/ 第2版の序 (上泉 洋)
第2版 監修者の序
上泉 洋先生の『イレウスチューブ』はイレウスチューブについてすべての知識が網羅された非常にユニークな書といえる。上泉先生は福岡大学医学部を卒業後,郷里北海道に帰り北海道大学第1外科で外科医師としての薫陶を受けた後,今日まで岩見沢市立総合病院の外科医長として幅広く活躍されている気鋭の臨床医である。
本書の序文にも書かれているように,彼のイレウス,特にイレウスチューブにかける情熱は人一倍のものがあり,その試作品に取り組む姿勢には常々驚嘆させられるものがあった。周知のようにイレウスは古くてしかも問題の多い病態であり,難治性イレウスはいつも患者ばかりでなくベテラン医師をも悩ませるものである。上泉先生はかなり以前から新しい(先導子バルーン型)イレウスチューブの試作に取り組み,その経験を通して適応,挿入法などにつき独自の見解を構築されてきた。そのような努力が無になることが惜しく,ぜひイレウスチューブに関する種々の知見を一冊の本にまとめてみては,とお勧めしていた次第である。
ほどなくその約束が守られて,分厚い原稿を眼にしたときの私の驚きは尋常なものではなかった。第一線病院のベテラン医師としてのハードな勤務に加えて,単行本の原稿をまとめたこれまでの努力は並大抵のものではないと考える。
2004年に初版が世に出て,さらに7年後,この第2版では最近の知見が多く盛り込まれ,読者に有益な指針を与えるものとなっている。
本書はイレウスについて具体的な臨床指針がわかりやすく記載されており,イレウスに遭遇する機会の多い中堅,若手医師にぜひ目を通していただきたい本である。
2011年早春
福岡大学名誉教授,福西会病院長
白日高歩
第2版の序
このたび『イレウスチューブ第2版』が出版されることになりました。初版を出版する際は正直申しまして売れ残ってしまうのではないか,世の先生方から厳しいご批判を頂いてしまうのではないか,正しい知識ではなく誤った考えを広めてしまうのではないか,など尽きることのない心配ばかりしていました。初版第2刷まで出版させていただき,多くの先生方に『イレウスチューブ』をお読みいただいたこと,感慨無量で感謝でいっぱいです。
今回の改訂の中で私が最も力を入れたのは「経鼻内視鏡下挿入法」です。この方法が普及すれば短時間にイレウスチューブを挿入することができ,患者さんの苦痛も非常に軽減します。今まであまりイレウスチューブを用いたことのない内科の先生方も経鼻内視鏡の心得のある先生であれば容易にイレウスチューブを扱うことも可能になると思います。もう一つ力を入れて執筆した箇所は「合併症」です。イレウスチューブが普及すると,当然それにより引き起こされる問題も増えてきます。あらかじめ合併症を把握していることで,重大な問題になる前に対応可能なこともあると思います。イレウスが致命的にならないようにイレウスチューブを挿入するのと同じように,合併症が起こらないように対応していくことが重要と思います。
残念ながら日本ではこれだけ普及しているイレウスチューブがなかなか海外では受け入れられていないようです。それでも中国の先生方が私の本を読み,イレウスチューブ挿入のテキストにしてくださっていると聞き,よりよい本にしていきたいと思っていました。昨年の夏には杭州市での学会にお招き頂きました。中国ではイレウスチューブは保険適応になっておらず高価なもので,広く普及するまでには至っていないようです。このたびの改訂で中国・韓国を中心としたアジア諸国にイレウスチューブが広まり,さらには欧米にもイレウスチューブが理解され「市民権」を獲得することを願います。
このたびの出版の際に編集・制作にご協力いただきました伊東隼一氏,吉冨俊平氏はじめ医学書院の多くの関係諸氏,第2版の監修も快くお引き受けくださった恩師である福岡大学名誉教授・福西会病院長の白日高歩先生に深謝申し上げます。
2011年早春 雪深い岩見沢市にて
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