| 『ルーゴン家の繁栄』から『パスカル博士』まで全20巻の構成。 |
| 第二帝政時代の「ルーゴン・マッカール家」の運命を描いてゆく。 |
| 論創社で、小田光雄・伊藤桂子訳で、※13冊が刊行(2002年より2009年3月まで)。 |
| 藤原書店「ゾラ・セレクション」で、※6冊が刊行作品、他は下記。 |
| (全11巻・別巻1:宮下志朗・小倉孝誠責任編集、2002年より始まり、2010年現在10巻目まで刊行)。 |
| 『ルーゴン家の誕生』''"LaFortunedesRougon"'',1870年 南仏の架空の町プラッサンを舞台に、ナポレオン派と共和派の争いを、少年シルヴェールの悲恋を絡めて描く。 |
| ※ルーゴン・マッカール家第三世代までの顔見せ興行的な面がある必読の書。 |
| 血縁木蘇穀訳大鐙閣、1923。 |
| ルゴン家の人々吉江喬松訳ゾラ全集春秋社、1930 。 |
| 伊藤桂子訳論創社2003.10 ※。 |
| 『獲物の分け前』''"LaCurée"'',1871年 パリ再開発をめぐる不動産投機の駆け引きを、赤裸々に描く。 |
| 中井敦子訳ちくま文庫 2004.5 。 |
| 伊藤桂子訳 論創社 2004.11 ※ 。 |
| 『パリの胃袋』''"LeVentredeParis"'',1873年 パリの市場を舞台に、ギニアから脱走してきた青年フロランは監督官として働き者との評判を取るが、やがて周囲に疑われるようになり、フロランの義妹リザ・クニュ(マッカールの娘)の密告で共和主義者として逮捕される。 |
| 巴里の胃袋 武林無想庵訳「ゾラ全集」春秋社、1931。 |
| 朝比奈弘治訳藤原書店2003.3 ※。 |
| 『プラッサンの征服』''"LaConquêtedePlassans"'',1874年 政治と宗教の暗躍する地方都市でもあるプラッサンに、謎めいた司祭フォージャ親子が神父のムーレ家に下宿。 |
| 一家に不気味な暗黒が流れ込む所から物語は始まる。 |
| 小田光雄訳論創社2006.10 ※。 |
| 『ムーレ神父のあやまち』''"LaFautedel'AbbéMouret"'',1875年 息抜きの一作。 |
| 狂信的な神父セルジュ・ムーレはパラドゥーで野性的な少女アルビーヌと出会い、愛し合うようになるが、セルジュは信仰に悩み、やがてアルビーヌは死んでゆく。 |
| アベ・ムウレの罪松本泰訳ゾラ叢書改造社、1930。 |
| 清水正和・倉智恒夫訳藤原書店2003.10 ※。 |
| 『ウージェーヌ・ルーゴン閣下』''"SonExcellenceEugèneRougon"'',1876年 政治家ウージェーヌの活動を通し、第二帝政の内幕とボナパルティスムの実態を露にした政治小説。 |
| 小田光雄訳 論創社 2009.3※。 |
| 『居酒屋』''"L'Assommoir"'',1876年 出世作で代表作。 |
| パリに出てきた洗濯女ジェルヴェーズ・マッカールが死にものぐるいで働き、自分の店を持つまでになるが、やがて酒におぼれ、破滅してゆくさまを描き、当時のフランス社会に大反響をもたらした。 |
| 古賀照一訳 新潮文庫、改版2006ほか(訳書は多数出版、リンク先参照)。 |
| 『愛の一ページ』''"Unepaged'amour"'',1878年 息抜きの一作。 |
| エレーヌ・ムーレは医師と恋に落ちるが、娘のジャンヌはそのために嫉妬に駆られて死んでゆく。 |
| 石井啓子訳藤原書店2003.9 ※。 |
| 『ナナ』''"Nana"'',1879年 ジェルヴェーズの娘アンナが、舞台女優から高級娼婦ナナ(クルチザンヌ)になり、周囲のブルジョワ・貴族たちを次々と破滅させてゆく。 |
| 作品中最も日本語訳が多い。 |
| 以下は現行版のみ、それ以外はリンク先参照。 |
| 女優ナナ松山敏訳愛文閣、1923。 |
| 井上勇訳 世界文豪代表作全集刊行会、1926 。 |
| 女優ナナ西牧保雄訳三水社、1926 。 |
| 宇高伸一訳 新潮社、1929 。 |
| 三好達治訳 春陽堂、1933。 |
| 山口年臣訳 角川文庫1952、改版1969。 |
| 関義・安東次男訳 青木書店上下1955。 |
| 田辺貞之助・河内清訳 岩波文庫上下、1955。 |
| 斎藤正直訳 筑摩書房1961、新版1978.4。 |
| 山田稔訳 河出書房新社〈河出世界文学〉、1968、新版1980.11-->。 |
| 平岡篤頼訳 中央公論社〈世界の文学〉、1968、新版1995.2 。 |
| 川口篤・古賀照一訳、新潮文庫上下、初版1956-59、新版・全1巻 2006。 |
| 小田光雄訳 論創社2006.9 ※。 |
| 『ごった煮』''"Pot-Bouille"'',1882年 プラッサンから出てきたオクターヴ・ムーレが、その周囲のブルジョワ婦人と次々に情交を重ねてゆく。 |
| 当時のブルジョワの風俗を戯画的に描く。 |
| 田辺貞之助訳角川文庫1958。 |
| 小田光雄訳論創社2004.9 ※。 |
| 『ボヌール・デ・ダム百貨店』''"AuBonheurdesDames"'',1883年 前作の主人公オクターヴが経営する近代的百貨店ボヌール・デ・ダームが周囲の小規模な商店を破滅させながら発展してゆく。 |
| 貴女の楽園三上於莵吉訳天佑社、1922。 |
| 伊藤桂子訳論創社2002.11 ※。 |
| 吉田典子訳藤原書店2004.2※。 |
| 『生きる歓び』''"LaJoiedeVivre"'',1884年 息抜きの一作。 |
| ポーリーヌ(リザの娘)が、海辺のまちで健やかに育ち、ひっそりと暮らしてゆく。 |
| 当時フランスでも隆盛を誇ったショーペンハウアー哲学に対するゾラの文学的回答。 |
| 生の悦び中島孤島訳早稲田大學出版部、1914。 |
| 小田光雄訳 論創社2006.3 ※。 |
| 『ジェルミナール』''"Germinal"'',1885年 炭坑における労働者の悲惨な生活、その生活苦から労働者が立ち上がりストライキを起こすが、そのストライキが敗北に終わるまでを描いた大作。 |
| 木の芽立堺利彦訳アルス、1921。 |
| 芽の出る頃関口鎮雄訳金星堂、1923。 |
| 安士正夫訳美紀書房、1946.岩波文庫上中下 1954、数度復刊 。 |
| 河内清訳、世界の文学:中央公論社、1964.中公文庫上下 1994 。 |
| 小田光雄訳論創社2009.1 ※。 |
| 『制作』''"L'Œuvre"'',1886年 画家クロード・ランティエは、理想の女を描こうと苦闘するが、やがて敗れて自殺する。 |
| 清水正和訳岩波文庫上下1999.9、復刊2010。 |
| 『大地』''"LaTerre"'',1887年 軍隊を退役してきた農民ジャン・マッカールはフーアンの姪フランソワーズと結婚するが、フランソワーズは姉リーズともみ合いになり死に、ジャンは軍隊に戻る。 |
| 犬田卯訳 ゾラ叢書改造社、1931。 |
| 小田光雄訳論創社2005.12 ※。 |
| 『獣人』''"LaBêteHumaine"'',1890年 休暇中の機関士ジャック・ランティエは、列車内での殺人を目撃する。 |
| 河内清・倉智恒夫訳 世界文学全集、筑摩書房、1967 。 |
| 「野獣人間」 古屋健三訳 世界文学全集:講談社、1981 。 |
| 獣人愛と殺人の鉄道物語 寺田光徳訳 藤原書店、2004 ※ 。 |
| 普仏戦争の敗北・第二帝政の崩壊、パリ・コミューンの混乱の中で、ジャンはモーリスを殺害してしまう。 |