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プロフィール
- エリザベートとは
- 作品概要
- 各国版の間での違い
- 登場人物
- 第一幕
- 第二幕
- 宝塚歌劇団版
- 公演記録
- 東宝版
- ウィーン版の日本公演
- 関連メディア
- 関連サイト
エリザベート』(原題:Elisabeth)は、オーストリア=ハンガリー帝国の皇后 エリーザベトの生涯を描いた、ウィーン発のミュージカル。脚本・作詞のミヒャエル・クンツェ、作曲の シルヴェスター・リーヴァイが共同で制作した。日本語の題名が『エリ ザベート』であるのは、日本ではその他の表記(「エリ ーザベト」など)に比べて、より一般的な単語として認知されているためである。
作品概要
| 生涯を通じて束縛を嫌い、自由を求めた美貌のオーストリア皇后・エリザベートが、自分とかかわる周囲の者を巻き込みながら、死への誘惑と闘いつつ生き、最後に暗殺された物語を、暗殺者の視点から語ったミュージカルである。 |
| 1992年9月3日、オペラ演出家として名高いハリー・クプファーの演出により、アン・デア・ウィーン劇場で初演され大ヒット。 |
| ハンガリー、オランダ、ドイツなどで続演され、ドイツ語ミュージカル史上屈指のヒットを記録した。 |
| 2003年から2005年にかけて、ドイツ・エッセン版で追加された曲やシーンを編成しなおした再演版が上演された。 |
| 日本においては、宝塚歌劇団による1996年の初演以来、上演が続いており、2000年からは東宝版も上演されている。 |
各国版の間での違い
| このミュージカルの重要人物であるTodは、ドイツ語で「死」「死神」を表す単語である。 |
| 日本以外の各国の公演では、その国の言語で死を表す言葉が役名に当てられている(英訳では"Death")。 |
| これは芸術表現である「死の舞踏」や絵画『民衆を導く自由』での例のように、抽象概念(この場合は死)を擬人化するヨーロッパ諸語の慣行によったものである。 |
| 宝塚歌劇団での上演にあたって、トップの演じる役が死神という設定では問題があったため(また日本語には抽象概念を擬人化する慣行がなかったので)、この役を「トート」という名前の「黄泉の帝王」という設定に変更された。 |
| そのため、エリザベートと黄泉の帝王との愛憎劇に重点を置いた日本版と、エリザベート/ハプスブルク家と死の絡み合いを描いたウィーンをはじめとする各国版では、同じミュージカルでありながら趣が異なった作品に仕上がっている。 |
登場人物
| トート-黄泉の帝王(“死”)。 |
| エリザベートと禁断の恋に落ちる。 |
| フランツ・ヨーゼフ1世-オーストリア皇帝でエリザベートの夫。 |
| ルイージ・ルキーニ-エリザベートを暗殺した男。 |
| ルドルフ皇太子-エリザベートの息子。 |
| ゾフィー-オーストリア皇太后でフランツ・ヨーゼフの母。 |
| 以下は宝塚歌劇団版と東宝版のみ。 |
| エルマーを含む三人のハンガリー革命家は日本初演の雪組公演で誕生した。 |
| 宝塚の若手男役のために作られた役とも、日本で馴染みの薄かったオーストリアとハンガリーの歴史を分かりやすく説明するためとも言われている。 |
| 帝国劇場(東宝)版や以後の宝塚版でも登場している。 |
第一幕
| オーストリア皇后エリザベートの暗殺者ルキーニは、暗殺から100年経った後も死者の世界で裁判にかけられていた。 |
| ルキーニは殺人の動機をエリザベート自身が死を望んでいたからだと述べ、それを証明するためにハプスブルク家の人々を呼び起こす。 |
| 中性的で美しく若い姿である“死”(トート)が現れ、エリザベートを愛していたと告白し、ルキーニはエリザベートの生涯を語り始める。 |
| エリザベートの父マックス公爵は親戚との交流を嫌い旅に出ようとしていた。 |
| 幼いエリザベートはあなたのように自由に生きたいと一緒に逃げることを願うが、教育係に公女らしく振舞うよう窘められる。 |
| 親戚との集いの最中、エリザベートは曲芸を披露しようとして転落し、初めて死(トート)と出会う。 |
| 数年後、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフはいとこのヘレネと見合いをするが、その席で妹のエリザベートの方に恋をしてしまう。 |
| 二人はウィーンのアウグスティーナ教会で結婚する。 |
| シェーンブルン宮殿での舞踏会の最中、エリザベートの前にトートが現れ、最後に貴女と踊るのは自分だと言い放つ。 |
| ウィーンの宮廷で、エリザベートは姑のゾフィー大公妃によって、皇后としての厳しい作法を押し付けられる。 |
| 夫フランツ・ヨーゼフに助けを求めるが、母ゾフィーの言いなりであるフランツ・ヨーゼフは助けようとしない。 |
| エリザベートは、私は誰の所有物でもない、私の人生は私だけのものだと歌い上げる。 |
| エリザベートとフランツ・ヨーゼフの間に息子ルドルフが生まれるが、ゾフィーに奪い取られてしまう。 |
| エリザベートはフランツ・ヨーゼフに娘を連れてハンガリーに行くことを了承させるが、旅先で娘をトートに奪われてしまう。 |
| ゾフィーはエリザベートと皇太子ルドルフとの接触を禁じる。 |
| エリザベートは夫に自分を選ぶか姑を選ぶか最後通牒を突きつける。 |
| 絶望したエリザベートの前にトートが現れ誘惑するが、美貌を武器に自分自身の力で自由になると言って、トートを拒絶する。 |
| ウィーンの市場ではミルクの配給を求める市民が集まっている。 |
| ルキーニは、ミルクがないのはエリザベート皇后がミルク風呂に使っているからだと革命を扇動する。 |
| フランツ・ヨーゼフがエリザベートの魅力の前に屈し、彼女の最後通牒を受け入れる。 |
| 勝利したエリザベートはヴィンターハルターの肖像画と同じ出立ちで夫の前に姿を現して、私は私だけのもの、自由な生き方をすると通告する。 |
第二幕
| ブダペストの大聖堂では、フランツ・ヨーゼフとエリザベートのハンガリー王・王妃の戴冠式が行われている。 |
| ルキーニが、幸せそうな姿はまがい物(キッチュ)だと野次をとばす。 |
| トートが現れるが、エリザベートは、自分の進む道を見つけた、私が踊る時と相手は自分で選ぶ、死はもう必要ないと跳ね除ける。 |
| エリザベートは子供を奪い返したものの、ほったらかしにしていた。 |
| 孤独な皇太子ルドルフに、トートが友達だと称して近づく。 |
| 一方ゾフィーとその近臣たちは、フランツ・ヨーゼフをエリザベートから引き戻すため、フランツ・ヨーゼフに愛人を用意する。 |
| しかし売春宿から連れてこられた娘はある病気にかかっていた。 |
| トートがエリザベートにフランツ・ヨーゼフの不義を伝え、エリザベートを誘惑する。 |
| しかし、ショックを受けながらも彼女はトートを受け入れず、これを夫からの解放とみなして、以後十数年、旅から旅への放浪の人生を送る。 |
| エリザベートが精神病院を訪問した時、患者の一人が自分が皇后だと言って暴れる。 |
| エリザベートは皇后として束縛を受ける自分より精神の束縛を受けない貴女の方が自由だ、私には何もないと言って立ち去る。 |
| 大人になったルドルフをトートが捕らえ、皇帝になる野心を吹き込む。 |
| ルドルフと皇帝は帝国の今後について激しい口論をする。 |
| ウィーンの街ではファシズムが台頭し始め、ルドルフはユダヤ人援護を糾弾され、絶望的な状況に追い込まれる。 |
| ルドルフはエリザベートに皇帝との関係回復の取り成しを頼むが、束縛されたくない彼女は拒否する。 |
| 絶望したルドルフはトートとワルツを踊り、トートのくちづけを受けて拳銃自殺する。 |
| ルドルフの死はエリザベートに大きなショックを与え、彼女は死を願うが、トートは遅すぎる、自分は貴女を欲しくないと拒絶する。 |
| さらに彼女は放浪の旅を続ける。 |
| 旅先にフランツ・ヨーゼフが訪れ、帰ってきて欲しいと嘆願するが、エリザベートは自分達をすれ違う二艘の船に例えて、価値観が違う二人が相容れることはないと立ち去る。 |
| 皇帝はハプスブルク帝国崩壊の悪夢を見、その中でトートと対峙する。 |
| 皇帝はエリザベートをトートの手から助けようとするが、その前にトートはルキーニに凶器のやすりを手渡してしまう。 |
| エリザベートはルキーニに胸を刺され倒れる。 |
| 全ての束縛から解放されたエリザベートはトートと抱き合い、私は私に忠実だったと歌い、トートのくちづけを受け入れる。 |
宝塚歌劇団版
| 煉獄で一人の男が裁判にかけられていた。 |
| 彼の名はルイージ・ルキーニ。 |
| 彼はエリザベート皇后殺害の容疑で、彼女の死後100年経った今でも裁判官から尋問を受けていた。 |
| だがルキーニは「俺は望まれてやったんだ」「エリザベートは死と恋仲だった」と言い、それを証明させるためにハプスブルク時代の霊魂を呼び寄せる。 |
| その中に黄泉の王トートがいた。 |
| ルキーニは彼らに皇后のことを語らせて、どういう経過になったのかを説明し物語はエリザベートの少女時代へと移る。 |
| 1853年、まだ少女のエリザベートはバイエルン王国の公女として自由を満喫していた。 |
| 冥界に迷い込んだエリザベートにトートは一目で惹きつけられ、禁断の恋におちる。 |
| エリザベートはその後フランツ・ヨーゼフと結婚しオーストリア皇后となるも、父に似て自由であることを生き甲斐とする彼女は姑ゾフィーの取り仕切る王家としての公務や義務に耐えられず追い詰められる。 |
| その後、姑ゾフィーに奪われていた子どもの養育権を取り戻し確執に勝利するも、忙しさに負け、ようやく取り戻したはずの息子ルドルフを顧みることはなく、ルドルフは孤独な生活を送る。 |
| 一方でエリザベートは、自身の美貌が役立つと気付き、それを磨くことに時間を惜しまなかった。 |
| 過激なダイエットで倒れたエリザベートにトートが夫の不貞を告げ、「死ねばいい!」と誘惑されても、エリザベートは負けなかった。 |
| 成人した息子ルドルフは父フランツ・ヨーゼフと対立し母エリザベートに助けを求めるも、宮廷に無関心のエリザベートはそれを拒む。 |
| ルドルフの死に悲嘆するエリザベートは、トートに死を哀願するも、「まだ俺を愛していない」とそれを拒絶される。 |
| 最後の舞台はジュネーヴのレマン湖。 |
| ここでエリザベートはルキーニに襲われそうになり、一度は振り切ったが、トートの叫びを聞いたエリザベートはルキーニに自ら向き直り、刃物で殺害される。 |
| 宝塚歌劇団の演出家・小池修一郎が、1992年にロンドンで現地のミュージカル作品の音楽集で興味を惹かれるものを探していたところ、その店の店主からこの『エリザベート』を薦められたこの時、かなりの高値で売られたらしく、小池は「果たしてどんなものなのか、皆目見当がつかないまま、購入してしまった」旨を、2000年の帝国劇場初演版プログラムに記述している。 |
| 雪組で、当時トップスターだった一路真輝のサヨナラ公演として初演された。 |
| 2007年5月4日から6月18日まで宝塚大劇場、7月6日から8月12日まで東京宝塚劇場で雪組公演として、6度目の上演が行われた。 |
| 宝塚大劇場・東京宝塚劇場(1998年宙組東京公演を除く)、TAKARAZUKA1000days劇場(1998年宙組東京公演)。 |
公演記録
| 1992年9月のウィーンでの初演以後、日本(1996年2月初演)、ハンガリー(1996年8月初演)、スウェーデン(1999年9月初演)、オランダ(1999年11月初演)、ドイツ(2001年3月初演)、イタリア(2004年7月初演)、フィンランド(2005年9月初演)、スイス(2006年7月初演)で上演された。 |
| なおイギリスでは、現イギリス王室や北アイルランド問題に絡んで非常にデリケートな内容であるため上演できなかった。 |
| 演出についてはウィーン発のミュージカルらしく、オペラのようにプロダクション毎に自由となっている。 |
東宝版
| 2000年から東宝にて、ウィーン版と同様、エリザベートを主役にした脚本で上演、エリザベート役には宝塚初演時にトートを演じた一路真輝が抜擢された。 |
| エリザベート役は涼風真世と朝海ひかるのダブルキャスト。 |
| またトート役は2006年公演と同じく、山口祐一郎と武田真治のダブルキャスト。 |
| エリザベート役は2008年公演から引き続き朝海ひかると、2009年に宝塚歌劇団を退団した瀬奈じゅんのダブルキャスト。 |
ウィーン版の日本公演
| 2007年には、ウィーンで上演されているドイツ語のオリジナルウィーン版が、オーストリア大使館後援のもと、日本で初上演された。 |
関連メディア
| 日本で発売されているDVDはNTSC規格だが、ヨーロッパで発売されているDVDはPAL規格のため、日本のDVDプレイヤーでは再生できない(パソコンのDVDドライブでの再生は可能)。 |
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