2005-05-01 リアルロボットって何さ? アニメ | オタクならロボットを「スーパーロボット」と「 リアル ロボット」と当たり前のように区別するものだが、 アニメ を普段見ない人にとってはスーパーロボットという言い回しを大ヒット ゲーム のお陰で何となく分かる程度で、 リアル ロボットとなるとさっぱり分からない概念として聞く言葉だろう。 では、それを分かつものは何か。 ここで アニメ 史におけるロボットの描かれ方を簡単に振り返ると、 ファーストガンダム 以前はロボットは力の象徴であり、言うならばプロレスラーであり、ショーマンに過ぎなかった。お決まりの展開で乗り込み、見栄を切って、 ロケット パンチやらヨーヨーやらトゲバットなどを駆使してブチメカを倒す。これがそれまでのロボットだった。ところが、そこに彗星のように現れたのが『 機動戦士ガンダム 』である。 RX-78 ... もっと見る
2005-05-01 リアルロボットって何さ? アニメ | オタクならロボットを「スーパーロボット」と「 リアル ロボット」と当たり前のように区別するものだが、 アニメ を普段見ない人にとってはスーパーロボットという言い回しを大ヒット ゲーム のお陰で何となく分かる程度で、 リアル ロボットとなるとさっぱり分からない概念として聞く言葉だろう。 では、それを分かつものは何か。 ここで アニメ 史におけるロボットの描かれ方を簡単に振り返ると、 ファーストガンダム 以前はロボットは力の象徴であり、言うならばプロレスラーであり、ショーマンに過ぎなかった。お決まりの展開で乗り込み、見栄を切って、 ロケット パンチやらヨーヨーやらトゲバットなどを駆使してブチメカを倒す。これがそれまでのロボットだった。ところが、そこに彗星のように現れたのが『 機動戦士ガンダム 』である。 RX-78 -2やMS-06Fは リアル だった。 リアル とは視聴者の想像力の推察をきちんと計算できる演出力あっての賜物である。 ガンダム 機動時の重量感、 ザク の動力パイプ、これらに日常の重工業製品の延長を垣間見るのである。従来のように身長57m、体重550tでは想像のつきようがない地平まで行ってしまっている。これでは、子どもだって無茶苦茶にデカくて強いものとして認識するというものだ。以降、ファンは漠然とではあるが、想像のつく(ように演出や考証がなされている)ものを「 リアル ロボット」と呼ぶようになったのである。 では、 ファーストガンダム が リアル だったからといって、 ガンダム シリーズは全てが リアル ロボットかというとそれは違う。番外編はひとまずおいておくとしても、同監督による続編ですらそのようには描かれていない。現在放送中の ガンダムSEED シリーズにしても、純然たるスーパーロボットの文法で描かれている。これは描く力量がないためではなく、様々な展開や作品性から、福田監督はそのように描くべきと考えて演出しているのだろう。 そんな 機動戦士ガンダムSEED DESTINY であるが、このたび面白い画面を見ることができたので、下手ながらキャプチャをしてみた。( 著作権法 第三十二条 「批評のための引用」) PHASE-23「戦火の蔭」( 作画監督 大貫健一 西井正典) PHASE-28「残る命散る命」( 作画監督 椛島洋介 伊藤浩二) これらの話はいわば前後編ともいうべき構成になっており、 オーブ 連合国(元?)代表、 カガリ・ユラ・アスハ が 政治 −戦闘−個人という三つの状況を混同し、つつも、とにかく目の前の戦場を止めようとするが、結局は戦場を混乱させ、いたずらに犠牲者を増やすという未成熟な世襲代表をシニカルに描いている話だ。 *1 ファンの間ではレギュラーやゲストが死んだこともあり、ドラマ部分に目がいったことだろうが、これら時間にして数秒にすぎないシーンを改めて目にするといかがな感想をお持ちになるだろうか?先に述べたように、本作での MS は言うまでもなくスーパーロボットであり、敵味方とも粉砕されるときは人間の血しぶきよりも早く爆散し、テディベアの中身みたいな綿爆発を吐き出す。破壊シーンの99%以上がそうだ。だが、これらのカットを担当した 原画家 は違った。 *2 演出の方からどのような指示があったかは定かではないが、これを描いた人は確実にこれらを リアル ロボットとして描いている。もちろん、イメージだけなら他の人もなさっているだろう。だが、彼はこの1枚あたりに1/15秒程度しかない時間に、これだけの手間をかけて画面に映し出そうとしたのである。ただパーツが細かいだけではない。2枚目の画像下段のように飛び散った部品がどのくらいの高さから間を空けて落ちてくるかまで計算された画面演出である。3枚目の画像は セイバーガンダム という準主役機であるが、上の2つなど脇役もいいとこ、その他大勢の量産機である。何故、彼がここまで描いたのか。それは MS を人間に見立てて、これだけの衝撃を受けたらこのように分解されるというイマジネーションを持っていて、そう描く演出をするべきと判断したから他ならない。いうならば、これを貫徹する意思こそが リアル ロボットなる概念を形作っているものなのではないだろうか?作業効率上スーパーロボットで誤魔化している作品、設定だけそれらしく作った リアル ロボットらしくしている作品は多い。だが、兵器を兵器として考証し、描く意味を見い出している作品はどれほどあるだろうか。 テーマ として設定するなら、それがあるべき説得力を持ったものとして描かれなければならない。この度の作画を描く意義がある、描いたことに意味を見いだせる、私はそんな「 リアル な」作品を熱望するのである。
参考文献 谷崎あきら氏の サイト 内「巨大ロボット データベース 」 http://www.yk.rim.or.jp/~akira_t/rbdble/ GUNDAM IMPERFECT WEB http://yossy.pobox.ne.jp/gundam/ *1 :どうでもいいが、本作では「PHASE-18 ローエングリン を討て!」以外に戦略的にスポットを置いた話がほとんどないのが勿体ない *2 :恐らく同一人物と思われる。両話に共通してクレジットされてるのは川田栄三 久壽米木信弥 ジミー・ ストーン 伊藤浩二 阿部 宗孝 松永晃 中島達央 なのだが、一体誰だろう? 1/100 イージスガンダム (機動戦士ガンダムSEED) バンダイ クリック: 26回 キャラクタースタジオ 機動戦士ガンダムSEED カ... メガハウス クリック: 7回 コメント AKIYOSHI 2005/12/16 01:31 最終話にも似た画があった。サブタイトル直後、グフがアスランのビーム砲を喰らい、爆破するカット。上と共通する名前は川田栄三 久壽米木信弥 ジミー・ストーン(第2原画)。だんだん絞れてきたぞ。 トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/AKIYOSHI/2 http://d.hatena.ne.jp/megyumi/2 http://d.hatena.ne.jp/tkym81/2 http://d.hatena.ne.jp/tricksign/2
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