| ラウはC.E.46年、L4コロニー「メンデル」のGARMR&D社の研究所を訪れたアル・ダ・フラガのオーダーに伴い、ユーレン・ヒビキ博士の手でアルの体細胞クローン「ラウ・ラ・フラガ」として同年内に誕生した。 |
| 人間のクローンを創り出す行為はC.E.世界でも違法行為であり、ヒビキ博士も当初も難色を示したが、アルが押し通し、ヒビキ博士もまたスーパーコーディネイターの研究資金を渇望していたために結局了承している。 |
| 作らせた動機は、一人息子(ムウ)に納得できず、代わりの後継者が欲したことによる。 |
| しかし、ヒビキ博士は体細胞クローニングの宿命であるテロメア遺伝子の減少短縮問題を技術的に解決できておらず、ラウは余命が短く早期に老いが訪れるという「失敗作」として誕生させられてしまった。 |
| そのうえアルはラウが失敗作だと知るや手の平を返し、彼を家から追い出した。 |
| ラウは自分を不遇な身体で誕生させたあげく捨てたアルを憎み、後年家を焼いて焼死させ、以後ラウ・ル・クルーゼと名乗って生きていくことになる。 |
| 幼年の頃には、アルが妻との間に普通にもうけた息子ムウ・ラ・フラガとも対面している。 |
| 二人はフラガ家の血統に伝わる特殊な空間認識能力を共有しており、それは後年の軍入隊後、優れたパイロットの資質として活かされることになる。 |
| プラントでザフトが建軍されると、これに入隊する。 |
| パイロット養成課程を優秀な成績で終了したラウは、エリートの証たる赤服(ザフトレッド)を与えられてヤキン・ドゥーエ戦役に出陣、コーディネイターに劣らぬエースパイロットとして頭角を現していった。 |
| この頃、後にプラント最高評議会議長に就任する遺伝子工学者ギルバート・デュランダルに出会い、自分と同じアル・ダ・フラガのクローンとして生み出されたレイ・ザ・バレルを保護し引き取っている。 |
| また時期は不明であるが、キラ・ヤマトのプロトタイプとも言える存在のカナード・パルスを発見し、キラに敵意を持つように焚き付けていた『機動戦士ガンダムSEEDDESTINYGENERATIONofC.E.』のカナードのプロフィールより。 |
| 『スーパーロボット大戦W』での、ラウとの対戦時におけるカナードの台詞「俺にキラ・ヤマトの事を教えた男か」より。 |
| この時のラウは黒髪のウィッグを着用しており、そのせいで絵だけを見るとデュランダルの仕業に見える。 |
| C.E.70年2月22日の世界樹攻防戦では、モビルスーツでモビルアーマー37機・戦艦6隻を撃破。 |
| その功績を称えられネビュラ勲章を授与される。 |
| また、この時期すでにラウは、テロメアの短さ故に老いていく自らの素顔を仮面で隠していた。 |
| さらに同年6月2日、ジンハイマニューバの量産型1号機に搭乗しグリマルディ戦線で地球連合軍第三艦隊を壊滅させるなど、トップガンとして獅子奮迅の活躍を見せた。 |
| この戦いでメビウス・ゼロ部隊所属となっていたムウと交戦し、以降双方長きに渡る因縁の存在となる。 |
| その驚異的な優秀ぶりから、周囲のザフト兵達の中には彼の実力や功績に激しい嫉妬を抱く者も数多かったらしいが、彼が実はナチュラルであった事に気づく者はいなかったようである。 |
| ザフトの事実上のトップエースが実はナチュラルだったという事態からは、コーディネイターの限界とザフトの人員の層の薄さが垣間見えるといえる。 |
| 彼がナチュラルである事は、デュランダルとレイしか知らなかったらしい。 |
| C.E.71年1月25日、地球連合軍の最新型機動兵器であるG兵器を奪取するためクルーゼ隊を率いてヘリオポリスに侵攻、5機中4機のG兵器を奪取した。 |
| その際、ムウのメビウス・ゼロとシグーで交戦し、決着は着かなかったが、MSの優秀性も相まって、終始優勢を保った。 |
| 自らを生み出した世界を滅ぼすために、地球連合対プラントの戦争を利用し、総力戦争をエスカレートさせることで双方共倒れに追い込み、全人類を滅亡させようとした。 |
| そのために戦局の均衡を保ち、どちらか片方が有利にならぬよう、幾度も工作を図っていた。 |
| オペレーション・スピットブレイクの標的地がアラスカの地球連合軍統合最高司令部のJOSH-Aである事を、敵である地球連合軍に漏洩し、ザフト軍壊滅と言う事態を招来した。 |
| その後、秘密裏にザフト軍の最新鋭MSであるフリーダムとジャスティスに搭載されているニュートロンジャマーキャンセラーのデータを入手、フレイ・アルスターに「最後の扉」を開く「鍵」としてブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルに送り、地球連合軍の核攻撃と、その報復としてのザフト軍のガンマ線レーザー発射兵器・ジェネシスの使用を導いた。 |
| ヤキンドゥーエ戦役において最後かつ最大の激戦となった第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦では、自らプロヴィデンスに搭乗して出撃、その圧倒的な戦闘力で多数の敵機を撃墜、ムウのストライク、ディアッカのバスターも退けた。 |
| 劇中での言動から、この攻防戦で初めてドラグーン・システムの実戦操作を行ったと思われるが、同時に11基のドラグーンを使いこなしていた。 |
| 小説版ではプロヴィデンスにはその時初めて搭乗したことになっているにもかかわらず、機体のポテンシャルを最大限に引き出した。 |
| キラのフリーダムとの交戦では、互角以上の戦闘を繰り広げるが、フレイの死をきっかけにSEEDを発動させたキラに敗れる。 |
| ジェネシスはアスランにより破壊され、最期は崩壊するジェネシスのガンマ線レーザーの光に焼かれ消滅し、ラウの野望は潰えた。 |
| なお、戦後、ユニウス条約の取り決めにより、国際法廷は開かれず地球連合/プラント両陣営それぞれで戦犯が裁かれたが、この時ラウも被疑者死亡のままプラント側の戦争犯罪人に認定されている。 |
| 具体的な罪状は明らかにされていないが、ラウの搭乗機であったプロヴィデンスの発展改良型のレジェンドは戦犯の乗機だったという理由でその名を襲名するのが忌避されたといわれているただし『SEEDDESTINYMSV』に登場するレジェンドの試作機「ZGMF-X3000Q」は「プロヴィデンスザク」と命名されている。 |