| 仮面ライダーのテレビシリーズ再開は1996年ごろから企画が進められており、当初は当時「ウルトラシリーズ」を放映していた毎日放送土曜6時台での放送を目指していた時期もあった。 |
| このころの企画タイトルの一つに『仮面ライダーガイア』があり、『ウルトラマンガイア』と競合したと言われている。 |
| なお後に発表された『仮面ライダーEVE-MASKEDRIDERGAIA-』の元となった石ノ森の遺稿とは異なる。 |
| しかし毎日放送での製作は実現に至らず、その後テレビ東京の放送でも仮面ライダーのシリーズの放送も目指したがテレビ朝日で放送中だった前番組『燃えろ!!ロボコン』が縁でキー局をテレビ朝日に変更することとなった。 |
| 追い風となったのは『せがた三四郎』である。 |
| 初代仮面ライダーを演じた藤岡弘、が演じる同キャラクターは仮面ライダーの人気を盛り上げた「日本経済新聞」1999年4月28日。 |
| 鈴木武幸によると、こうした盛り上がりが本作の誕生につながったとのことである「朝日新聞」2000年1月28日夕刊。 |
| 制作には従来の作品以上に期間を設け、極力ご都合主義・設定破綻を避けるため、主に脚本作りに時間をかけていた。 |
| また全編がHDTV(HD1080/60i)で撮影されており、当時としては異例の16:9の画面比率で放映された。 |
| ただし、当時は撮影のみがハイビジョンで行われ、ポストプロダクション・完パケ・本放送はSDTVで行われた。 |
| そして従来のアフレコ形式より同録形式に改められた。 |
| しかしチーフ助監督の鈴村展弘によると、これら撮影方法の大幅な変更が現場に大混乱を招くことになったといい、「ビデオエンジニアや録音部といった新しいスタッフも撮影に必要になり、大幅にチームスタッフが変更になりました。 |
| 加えて、ハイビジョン撮影の場合、監督のカット後すぐの撮影動画チェックが必要、カメラの長いコードとそのケーブル捌きのノウハウも必要、また外部の雑音が入らない状態での撮影も必要になるため、撮影開始一週間で、カメラクルーからスケジュールどおりに予定カット数を撮れない、との苦情が勃発しました」と近年インタビューにて語っている。 |
| すぐに東映上層部で元のアフレコ撮影に戻そう、という会議まで行われたという。 |
| また第2話の教会炎上シーンには莫大な予算がかかり、当作品の予算を逼迫させたとも伝えられているが、これについて後年高寺は「こっちで勝手に盛り上がって。 |
| 絶対に予算の許可は下りないと思ったんですね。 |
| でも制作担当は簡単に許可してくれた。 |
| 多分『初めてパイロットを撮る石田秀範監督を男にしよう!』と思ってくれたんだと思う」と語っている(出典:2010年9月『高寺解体新書』)。 |
| 本来の納品期限に遅れることが度々重なり、制作会社・テレビ局は非常に切迫した状況での制作・放送が続き、スケジュール確保のため、総集編が3回放送されている。 |
| 制作指揮を執っていた東映プロデューサー髙寺成紀は、上層部から体制の見直しを提言されていたが決して譲らず、急遽協力することとなった脚本の井上敏樹の尽力もあり、一貫した制作体制が維持された。 |
| 一方でリアリティ重視の路線を進んだ結果、設定や描写に生々しい、あるいは過激な表現が盛り込まれているという意見もあり、純粋な子供向けのヒーロー番組を望む親を中心に放送局へクレームが多く寄せられるなど、物議を醸した。 |
| このことから、後半は「被害者を搬送中に救急隊員が怪人の毒による二次災害にあった」という報告、「未確認生命体が出たので新幹線が運休する」というアナウンスなど、間接的な表現でグロンギの恐怖を示す演出がなされた。 |
| 当時は「日本版『Xファイル』」を目指して制作された。 |
| 結末の一つとして、主人公である雄介がダグバとの激闘で死ぬという結末も考えられていたという。 |
| これは「人々を守るためとはいえ、彼も暴力を振るったのだから、その責任も取らせるべきではないか?」という考えからであるが、髙寺をはじめスタッフは「これからの厳しい時代を生きる子供たちに夢を与える番組で、その結末は残酷すぎるのではないか?」という結論に至り、雄介がみんなの前からしばらく旅立つという結末になったという『HEROVISIONVOL.2』髙寺インタビューより。 |
| 主演のオダギリジョーは2005年に雑誌『ピクトアップ』34号のインタビューで、強い抵抗感のある特撮ヒーロー作品への出演を悩んでいた自分に対して、東映側のプロデューサー(髙寺)から「子供番組のイメージを無視した新しい番組を作りたい。 |
| 一緒に壊そう」という言葉で説得された、と語っている(オダギリジョーの項目も参照)。 |
| 主役に選ばれた後、「仮面ライダーを見たことがなかったので藤岡さんのライダーをビデオで見た」が「これは俺には出来ない」と思いプロデューサーに断りを入れたが、この時も「当時と違う、藤岡さんとは違う形だから」と説得されたと語っている。 |
| 劇中の時間の経過は緻密に計算され、シーンが変わるごとに劇中の時間と場所を表示する形式になっている。 |
| これにより、劇中の描写と時間の経過はすべて整合性が取れたものになっているが、その反面、バスや電車が登場するエピソードでは、劇中の時間を現実の時刻表に合わせるため分単位での時間調整が必要になるなど、苦労も多かったという。 |
| 予告編の映像には、しばしば本編中にないものが含まれている。 |
| これはスケジュールの関係で、本編の撮影終了を待っていては予告編の制作が放送に間に合わないという状況が何度か発生し、本編とは別に予告編用の撮影が行われることがあったためだという。 |