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プロフィール
佐木隆三(さきりゅうぞう、(本名:小先良三)、1937年4月14日-)は小説家、ノンフィクション作家、北九州市立文学館館長。近年は法廷のルポルタージュで広く知られる。旧朝鮮咸鏡北道吉州面生まれ(現在の北朝鮮に属する地域である。)。
来歴
| 両親とも広島県出身で父は農家の出。 |
| 一旗あげようと田畑を売り払って朝鮮に渡り佐木も朝鮮で生まれた。 |
| 1941年 銀山の所長をしていた父が呉の海軍に召集されたため、一家で日本に引揚げた。 |
| 父の郷里で広島市から北へ40km、中国山地の山あいの寒村、広島県高田郡小田村(現・安芸高田市甲田町)で育つ。 |
| 1945年、終戦間際の7月に父が、フィリピンミンダナオ島ザンボアンガで戦死。 |
| 8月には原爆のきのこ雲を見る。 |
| 終戦後は生活困窮のため、広島市へヤミ米を運んだりした。 |
| 1950年、母の親戚を頼り八幡市(現・北九州市八幡東区)へ移る。 |
| 1956年、福岡県立八幡中央高校卒業後、八幡製鐵(現・新日本製鐵)に就職。 |
| 同人誌をなどに小説を書き始め、「新日本文学」や「文學界」に発表。 |
| 長崎造船の中里喜昭とともに、労働者作家として注目を浴びる。 |
| 1960年、八幡製鐵労組(労働組合)の活動をはじめ、安保闘争の直前から日本共産党に入党、組合活動を活発化させるが、まもなく共産党を離れ、共産党を批判する小説を書く。 |
| 組合活動を戯画化して描いた「ジャンケンポン協定」で1963年、新日本文学賞を受賞。 |
| 1964年に、八幡製鐵を退職、以後作家活動に専念する。 |
| この年に後年の代表作『復讐するは我にあり』のモデルとなった連続殺人犯、西口彰の裁判を一度だけ傍聴している。 |
| 1971年 沖縄へ引越し2度目の結婚。 |
| コザ市の外人アパートに住み、沖縄復帰闘争の活動家たちとかかわり復帰問題に深く関与した。 |
| 11月17日、沖縄返還における沖縄返還協定批准阻止闘争による渋谷暴動事件で、作家だからデモの首謀者に違いないと警察に疑われ12日間、留置所に勾留されたが、無実と判明して釈放された。 |
| 1973年、12年住んだ沖縄を離れ千葉県市川市に移る。 |
| 1976年 実在の連続殺人鬼をモデルとした『復讐するは我にあり』が、第74回直木賞を受賞。 |
| その後、1979年に松竹で映画化され、今村昌平監督、緒形拳主演でこの年の映画賞を独占。 |
| 佐木の名も広く知られることとなった。 |
| 1978年7月、東京銀座の路上で、交差点に赤信号停止しているタクシーに乗ろうとしたところ、タクシー乗り場から乗るように言われたことに逆上し、タクシーのボンネットに乗り上げて暴れて、フロントガラスを破壊したため、警察に逮捕される。 |
| この時、佐木はかなり酒に酔っていた。 |
| 1985年、別府3億円保険金殺人事件をモデルにした『一・二審死刑、残る疑問―別府三億円保険金殺人事件』を発表した。 |
| 被疑者が佐木の連載を読んで、無罪放免にしてくれるならとさまざまな裁判資料を提出。 |
| 拘置所で佐木との面会で被疑者は冤罪を主張するも、「無罪になれば保険金が入るから謝礼する」と発言。 |
| ところが佐木は「無罪だとはこれっぽっちも思わなかった」ことから、後年被疑者は逆恨みの手紙を送っている。 |
| ちなみにこの事件は一二審が死刑となり上告中に被疑者が死亡したことで公訴棄却されている。 |
| 1990年、『身分帳』で第2回伊藤整文学賞を受賞。 |
| 1991年 富山・長野連続女性誘拐殺人事件をモデルとした『男の責任女高生・OL連続誘拐殺人事件』を発表後、犯人から名誉毀損で訴えられる(犯人は現在死刑確定囚)。 |
| その後、2001年、名古屋高裁の控訴審判決で、「重大な事件を犯しても、人格権は否定されない」と犯人の請求が一部認められて、佐木と出版元の徳間書店は75万円の支払いを命じられる。 |
| 佐木らは上告せず、75万円を支払った。 |
| 1999年、北九州市門司区に移る。 |
| 2006年、北九州市立文学館館長に就任。 |
| 2009年4月より、北九州市立大学の特任教授(非常勤)に就任。 |
| 九州国際大学客員教授も務める。 |
人物
| 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件やオウム真理教事件など、世間を震撼させた事件裁判に積極的にかかわっている。 |
| 特に東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件以降の重大殺人犯の裁判が始まったり、判決が出たりする時は、必ずどこかのテレビ局の報道番組でコメンテーターとして登場している(キー局はもとより、在住する福岡のローカル局に登場することもしばしば)。 |
| また、光市母子殺害事件の差し戻し控訴審において被告の元少年の死刑回避を訴える弁護士への懲戒処分請求が四千件を超える事態について、2007年9月8日付の中国新聞紙上で「自分で傍聴する努力もせずにテレビの情報だけで懲戒請求をしたという人がいたとすれば情けない」と主張した。 |
| なお、事件自体に対しては批判的で被告に対し「フザけるな」と読売ウィークリーで酷評している。 |
| 米子市会計事務所社長殺害事件の裁判員裁判が2010年2月23日、鳥取地裁で始まり、傍聴する。 |
| 死者が複数の強盗殺人事件は裁判員裁判で初めてで、傍聴後、NHKのインタビューに答える。 |
作品
| 1961年「大罷業」『別冊日曜作家』。 |
| 1963年「ジャンケンポン協定」晶文社、1965のち講談社文庫(新日本文学賞受賞)。 |
| 大将とわたし講談社、1968のち文庫 。 |
| 鉄鋼帝国の神話三一新書、1969。 |
| すみれ荘の二人三一書房、1969(現代作家シリーズ)。 |
| 島に生まれて講談社、1969。 |
| 埋火の街で河出書房新社、1970。 |
| 沖縄と私と娼婦合同出版、1970。 |
| 佐木隆三集河出書房新社、1972(新鋭作家叢書)。 |
| 1973年『偉大なる祖国アメリカ』河出書房新社のち角川文庫(沖縄で混血少年が少女を殺害した事件がモデル) 。 |
| 年輪のない木講談社、1974。 |
| 1976年『復讐するは我にあり』講談社のち文庫(直木賞受賞、西口彰事件)。 |
| 証言記録沖縄住民虐殺日兵逆殺と米軍犯罪新人物往来社、1976のち徳間文庫 。 |
| 大罷業田畑書店、1976のち角川文庫 。 |
| 狼からの贈物河出書房新社、1976。 |
| 越山田中角栄朝日新聞社、1977.4のち徳間文庫。 |
| 殺人百科陰の隣人としての犯罪者たち徳間書店1977.5のち文春文庫、徳間文庫 。 |
| 日本漂民物語講談社、1977.2のち徳間文庫 。 |
| 人生漂泊時事通信社、1977.10のち潮文庫 。 |
| 1977年『ドキュメント狭山事件』文藝春秋のち文庫 。 |
| 1978年実験的生活講談社、1978.1。 |
| 男たちの祭り角川文庫 。 |
| 詐欺師潮出版社のち文春文庫 。 |
| 愛の潮路愛情傑作集光文社、1978.6。 |
| 『閃光に向かって走れ』文藝春秋のち文庫(強盗殺人事件の死刑囚がモデル)。 |
| 続人生漂泊時事通信社、1978 。 |
| 『誓いて我に告げよ』角川書店のち文庫(丸正事件)。 |
| 娼婦たちの天皇陛下潮出版社、1978.10のち徳間文庫 。 |
| 1979年『曠野へ―死刑囚の手記から』講談社のち文庫、『死刑執行』に改題、小学館文庫(元になったのは川辺敏幸から送られてきた手記)。 |
| 事件百景陰の隣人としての犯罪者たち徳間書店、1979.5のち文春文庫 。 |
| 男と女のいる風景文藝春秋、1979.6。 |
| 無宿の思想続々人生漂泊時事通信社、1979.9。 |
| 錆びた機械潮出版社、1979.12。 |
| 1980年『旅人たちの南十字星』文藝春秋 のち文庫(愛知連続保険金殺人事件、後に『逃亡射殺』に改題、小学館文庫)。 |
| 海燕ジョーの奇跡新潮社、1980.2のち文庫(時任三郎主演で映画化)「組長狙撃」小学館文庫。 |
| 殺人百科part2-4徳間書店、1980‐86のち文庫、文春文庫 。 |
| 波に夕陽の影もなく海軍少佐竹内十次郎の生涯中央公論社、1980.11のち文庫。 |
| 冷えた鋼塊集英社、1981.4のち文庫 。 |
| 政商小佐野賢治講談社、1982.5のち徳間文庫 。 |
| 英雄具志堅用高伝集英社、1983.4。 |
| 田中角栄の風景戦後初期・炭管疑獄徳間書店、1983.10。 |
| 『深川通り魔殺人事件』文藝春秋、1983のち文庫後に『白昼凶刃』に改題、小学館文庫。 |
| 『千葉大女医殺人事件』徳間書店、1984 のち文庫、『女医絞殺』に改題、小学館文庫。 |
| 1985年『一・二審死刑、残る疑問―別府三億円保険金殺人事件』徳間書店「別府3億円保険金殺人事件」文庫 。 |
| 男の責任女高性・OL連続誘拐殺人事件徳間書店、1987.5のち文庫(富山・長野連続女性誘拐殺人事件)。 |
| リクルート帝王の白日夢双葉社、1989.11「錬金術師の白日夢」文庫 。 |
| 1990年『身分帳』講談社のち文庫(伊藤整文学賞受賞)。 |
| 宮崎勤裁判上朝日新聞社、1991.9のち文庫 。 |
| 伊藤博文と安重根文藝春秋、1992.11のち文庫 。 |
| 小説大逆事件文藝春秋、2001.1のち文庫。 |
| 三つの墓標小説・坂本弁護士一家殺害事件小学館、2002.4。 |
| 宿老・田中熊吉伝鉄に挑んだ男の生涯文藝春秋、2004.10「高炉の神様」文庫 。 |
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