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プロフィール
- 佐藤大輔とは
- 略歴
- ゲームデザイナー時代
- ライターを経て作家へ
- 基本方針
- ストーリー構築
- リアリティ演出の工夫
- 小説家として
- 作風
- 何でも屋
- 佐藤理論の開陳
- 展開の盛り上げ
- 仮想戦記関連
- 主張
- 佐藤の行なう批判
- ミーハーな一面
- 熱烈なファン達
- 近年の動向
佐藤大輔(さとうだいすけ、1964年4月3日-)は、石川県出身の小説家・ゲームデザイナー・漫画原作者である。
略歴
| 石川県で生まれ、愛知県で育つ。 |
| 後に活動したゲーム業界の雑誌で「カンピン」(「官給品」の略であり、自衛官の子弟を指す隠語としても使われる)なる記載がある。 |
| -->幼少の頃に護衛艦の一般公開に連れて行ってもらい、海上自衛隊に好感を持つ。 |
| 子供の頃はアリステア・マクリーン、レイモンド・チャンドラー、コンラッドなど大人向けの本ばかり読みあさり、読書感想文のテーマにまでしていたという「仮想戦記人気ランキングNo.1作家に聞く佐藤大輔」『歴史群像』1997年8月P149。 |
ゲームデザイナー時代
| 1980年代初期に大学進学に伴って上京したが、ボードゲーム(特にウォー・シミュレーションゲーム)のデザイナーとしての活動による収入を生活費や学費の足しにする一方で留年を繰り返している姿が当時のゲーム雑誌TACTICS、旧新Simulator等。 |
| 編集部による学費払えちゃった記念等の記述。 |
| すぐに原稿料を前払いでせがむ姿勢他。 |
| 留年は製作記事にて自分でばらした。 |
| そもそも学費を払ってるのが80年代末であり明らかに変。 |
| -->に載っている「“幻の八八艦隊”は海戦の美学だ美学を知らぬものに生きる資格はない!!」(『TACTICS』所収)では「私も習得単位数が少ないのにタイムカードを押し続けているのだ。 |
| つまり、来年が危ないってこと。 |
| 」等と述べ、無事卒業した同業者を羨んでいる記述がある。 |
| しかもこれはアドテクノス時代の記述で翔企画時代のエピソードではないのだ。 |
| 「タイムパトロール秘密報告」(『レッドサン・ブラッククロス密書』)では「大学に通うと称して東京に出現」と書かれている。 |
| また小林源文とは当時ウォーゲーム雑誌に寄稿していた作品の原案を手がけるなど親密な間柄にあり例えばゲーム版『レッドサン・ブラッククロス』の発売を報じる記事には次のような紹介がなされている。 |
| 「このゲーム全編を貫いているのは、大勢のメンバーでイメージを膨らませながらするゲーム・デザインの楽しさである。 |
| このゲームには実に多くのメンバーが参加しており、このゲームがいかにして作られたかが各人各様に綴られている。 |
| 」(『TACTICS』No.251985年12月号)、小林の作品に今度は自分が「出演」した事もあった。 |
| また翔企画が神保町にあったこともあり、作品に使用する参考資料の収集も熱心に行っていた。 |
| また、考証に気を配るウォーゲーム業界内に身を置いていた当時からデータマニアとして評価されていたが、一方で今なお続く「締め切りを守らない、守れない男」という悪評も確立されていった。 |
| 理由としては上述の綿密な調査活動に起因する物であるが、その他に単純な怠けから来る部分もあり、「一日のうち12時間以上寝られる」などと製作記事で自虐的な発言をしている(他にも「架空戦しか作らない」「ビッグゲームしか作れない」などという評もあった)もっとも、ゲームデザイナー時代になされた批判の遠因としてはアド・テクノス時代の同僚、加藤伸郎が『TACTICS』に連載していた「デベロッパー日記」というエッセイの与える印象もある。 |
| 佐藤自身、このエッセイだけを読んでいると同社の開発体制があまりに怠惰であるように印象づけられるが事実とは違うことを指摘し、本来の仕事のフローについて解説している「私はこうしてリターン・トゥ・ヨーロッパを創りました」『TACTICS』No.32記事名は松本喜太郎の記事と禁煙パイポのCMがネタ。 |
| リターン・トゥ・ヨーロッパを例に取るとゲームデザインの過程は次のようになっている。 |
| #『レッドサン・ブラッククロス』世界の作品であり、史実をなぞる事が出来ないため、1週間程度かけて過去の設定資料をチェックし、架空世界の年表作成などを通じて世界観の構築を実施する。 |
| 設定の混乱による時間の浪費を避けるため作業はデザイナー1人(佐藤のこと)で行い、共同作業の形態はとらない。 |
| #構築した設定を文書化し、ディレクターによる査読を実施。 |
| 「1950年代におけるSSMの運用」など単一の設定でも原稿用紙10枚程度の分量になることもあり、また、相手の知識も豊富であるためリジェクトされる事もあったという。 |
| #基本設定が固まった後ディベロッパーが参加して戦闘序列、ルールなど「ゲーム」に必要な要素を作成していく。 |
| 作成した年表を手元に置いておかないと、勝手なエピソードを追記されることもあるなど、ディベロッパー達も癖のある人物揃いである旨が語られている。 |
ライターを経て作家へ
| 1980年代末になるとゲームメディアがコンピュータ関連に移行したことによるボードゲームの衰退、ウォー・シミュレーションゲームの市場縮小と内容の単純化に伴い、消費者に時間と知識の点で負担を強いる古いタイプのゲームは売れなくなり、徐々に翔企画の雑誌『シミュレイター』での不定期連載に軸足を移す。 |
| このとき、湾岸戦争シミュレーションを2回にわたり連載、翔企画がバックアップを行う中、ゲームデザインで培ったモデリングの技術を駆使し、情勢分析から開戦期日、およびデザートストームの作戦展開に関して正確な予測を行った「湾岸危機シミュレーション」「湾岸危機シミュレーションII1月開戦確率54%」『シミュレイター』30号、31号30号掲載分のみ『主砲射撃準備良し!』に所収なお、第1回での1月開戦確率は53%、10月開戦確率45%。 |
| その後ソ連の早期崩壊とエリツィンの台頭を予測し的中させている「ソビエト帝国の崩壊」『主砲射撃準備良し!』ただし内戦の規模を過大に見積りすぎた。 |
| その後1991年半ばに『シミュレイター』も休刊(実質的には廃刊)となったが、文章力に更に磨きをかけ、『逆転・太平洋戦史』(1991年)で架空戦記作家としてデビューする。 |
| この頃は歴史評論も手がけ、KKベストセラーズのワニ文庫や徳間書店から発行されていた季刊誌『奇想艦隊』に多くの投稿を行っており、後の作品において示される歴史観の原型が見られる。 |
| そして、分断国家となった日本のもう一つの戦後を描いた『征途』(1993年-1994年)で確固たる評価を得た。 |
| 1990年代半ばにはゲーム版の設定を大幅に改訂し、日独による第三次世界大戦を描いた小説版『レッドサンブラッククロス』(通称「RSBC」、1993年-)をはじめとして多数のシリーズ物に着手した。 |
| 『征途』の発表から1990年代末まではほぼ架空戦記ないしその要素の強い作品の執筆に集中し、ゲーマー出身者に限らない新たな読者層を獲得して佐藤大輔=架空戦記作家と言うイメージが定着する「仮想戦記人気ランキングNo.1作家に聞く佐藤大輔」『歴史群像』1997年8月このインタビュー冒頭、同誌が実施した人気アンケートで佐藤が一位になったことが記されている。 |
| 乗艦前に元自衛官、海軍軍人に意見を求めたところ、「海に出ている艦の艦長をおたくな質問で煩わせるな、(中略)とにかく艦長を見ていろ。 |
| それでそのフネがどんなものかわかる。 |
| 」と忠告されたと言う。 |
| また、組織として「艦がどのように動いているか」を見学の要点として希望したため、幹部待遇にも関わらず艦の幹部たちと交わす会話は少なく、自衛官等の訓練作業の様子を間近で観察することに徹した。 |
| 爾後ルポがセキュリタリアンに掲載される「二隻の護衛艦」『セキュリタリアン』1998年1月。 |
| その後、徳間書店は仮想戦記の出版から撤退し、谷甲州、横山信義同様、中央公論社に活動の中心を移し、『パナマ侵攻2』にて『戦艦播磨の生涯』の取材に着手したことを明らかにした。 |
| 1990年代末以降の代表作は近世ヨーロッパに相当する科学技術と日本風の文化、龍や「導術」と呼ばれる超能力などが混在する架空の惑星を舞台にした『皇国の守護者』(1998年-)があり、これによりファンタジーへの進出も成し遂げ比較的長く刊行された。 |
| 2000年代になると、角川書店、富士見書房から架空戦記とは一味違った単発物のホラー小説を出版している。 |
| また、徳間書店で開始した新書版のシリーズ物の文庫化が進められ、『征途』には戦史研究家の横山恵一等斯界の人物による解説が付け加えられる。 |
| これにより新たな横顔や人的繋がりが明らかにされた。 |
| 2004年に北国新聞の取材を受け、小説家にはなろうと思っていなかった事、未完のシリーズの続きの原稿は少しずつ書いている事、専門家への問い合わせなど取材へのこだわり等舞台裏について語っている。 |
基本方針
| ゲームデザイナー時代『ニイタカヤマノボレ』(太平洋戦争を扱った架空歴史ゲーム)の製作記事において、「(太平洋戦争において日本が、アメリカと対等以上の兵力・国力を整える状況を作り出すためには)世界史で発生した重要事件がすべからく日本に機会をもたらすように改変されねばならない。 |
| また(プレイヤーがそれを信憑性のあるものと認識できるように)現実の歴史と限りなく類似したものでなければならない。 |
| 」と述べている「鏡の国の戦争」『シミュレイター』20号に掲載したものを『主砲射撃準備よし!』に収録。 |
| 仮想戦記関連の設定考証に当ってもこうした指針が貫かれ、後に『レッドサンブラッククロス密書』にて時間犯罪者やそれを追うタイムパトロールに扮する形で再度作品へ込めた意図が説明されている。 |
| 表面上最も目立つ特徴は同一名称の兵器、背景の似た事件が存在しても、顛末が史実と逆様である事が頻繁に起きていることである『軍事研究』1996年8月号では、分量は1ページも無いが書評欄で『侵攻作戦パシフィックストーム』を紹介している。 |
| その中で、「以上のこと(設定)を頭に入れ、事実あった過去の歴史を頭から追い出さないと、読み進むうちに、虚構と現実がゴチャゴチャとなり、訳が分からなくなってしまう」「ナニモカモ、過去の太平洋戦争の逆を行っている」「これからがタノシミ」と解説している。 |
ストーリー構築
| 仮想戦記は娯楽作品であるが故に、特定の勢力を活躍させたり作品的な盛り上げの為に事にご都合主義的な前提条件を設定したり、いい加減な時代考証を元に用いたりとその粗雑さが指摘される事が少なくない。 |
| 特にその傾向は仮想戦記が一大ブームとなっていた時期に顕著であり(詳しくは仮想戦記を参照)、考証を重んじる従来の戦記小説の読者層から批判的なレッテルを張られる事も多かった。 |
| 例えば太平洋戦争を題材とした場合、軍事評論家の井上孝司は「「逆転指南書」(架空戦記のこと)の多くは戦術レベルの話に終始して」いると指摘し、「どうあがいても太平洋戦争に勝ち目はなかった」理由と「小国が勝てる、あるいは負けないための条件」を列挙している。 |
| 佐藤はこの種の多くの仮想戦記というジャンルに属する作品が抱えていた問題点を受け止め、歴史評論やナレーションでしばしば指摘し、自作品のプロット製作において重要な指針としている「それらしいフィクションを楽しんでいただく努力はしても、そこに登場する兵器を面白おかしく書くこと自体は目的ではありません。 |
| 登場する兵器はあくまでも道具に過ぎません。 |
| 兵器や、さらには国際政治、経済といったものを道具立てとして、ある仮想の世界を創りあげていく。 |
| 」などと述べている。 |
| 「兵器や戦闘の位置づけは仮想の世界を創りあげるひとつの道具に過ぎない」「仮想戦記人気ランキングNo.1作家に聞く佐藤大輔」内)『歴史群像』1997年8月P147。 |
| 具体的には「有力な後ろ盾となる同盟国がいない」という問題があれば過去に遡って利害を共に出来うる超大国(例えばイギリス)との同盟関係を強化する改変を仕込む、「工業力が不足している」と指摘されれば、同じく工業力を早期に増加させる改変を仕込み、単純な統計数字の書き換えでは説得力が薄い事を考慮して、工業力が早期に増加するための経緯までを考え抜いて世界設定を行なっている。 |
| こうした説得力ある考証に拘る姿勢は『レッドサンブラッククロス密書』『主砲射撃準備良し』、主に1990年代に行なわれたインタビュー記事で度々表明されている。 |
| 実際、『征途』『レッドサンブラッククロス』『遥かなる星』等の作品は日本が第二次世界大戦では敗北するRSBCの日本は同盟国と欧州の市場を失った点で第2次大戦には敗北している。 |
| -->が、その後のプロセスで改変の影響が顕になり、最終的には超大国化するタイプの作品である。 |
リアリティ演出の工夫
| 現在ではブームの一段落も手伝って仮想戦記ジャンル内での作品の淘汰が行われ、その過程で旧来主流であった「ご都合主義的」な作品群は廃れ、新たに説得力とリアリティのある作品が評価される事が一般的になっている。 |
| こうした現在の仮想戦記ジャンルの読者が当然のように受け止めている、架空戦記にリアリティを与える事を重視しその手法を体系化させた。 |
| 佐藤の出現以前は欧米の小説家にこの手法の萌芽が見られた程度で、徹底する創り手は殆どおらず、そのような本の需要も無かった。 |
| 檜山良昭のようにタイムマシンを登場させたり、荒巻義雄、志茂田景樹のように前世からの転生といったようなオカルト的要素を交える内容が多かった。 |
| 一方、1980年代に隆盛を極めたボードゲームはプレイを通じ因果関係を理解出来る環境であり、またゲームは目的に応じて製作されるものでありその点についてゲーム雑誌上で多くの議論が行なわれてきた。 |
| 佐藤も当時からそうした記事を発表している『シミュレイター』22号「あの頃にかえりたい」「あなたに神のおめぐみを」等でデザイナーの立場からウォーゲームの分類等について自己の考えを詳しく述べている。 |
| しかし、ゲーム雑誌故に文章化については説明書とリプレイ記事程度しか存在せず、ゲームと異なる架空戦記作品へはこうした発想が十分に移植されていなかった日本の架空戦記界にはボードゲームデザイナー、本職の軍事評論家からの転身組がいなかったため。 |
| 1980年代初頭の国産ウォーゲームの黎明期も大木の回顧によると似たような状況で、彼が雇われるまでバンダイにはまともなデザイナーが誰もいなかったなど類似した状況がある。 |
| 目標とする背景を作り上げる為、改変を何回も繰り返して史実と全く異なる結果を得ようとした佐藤は『レッドサンブラッククロス密書』にて「時間犯罪者」に扮し、「もし、あのときこうして(なって)いたら?」といった、一点だけの改変では作り手が望む世界を構築するには根拠が不足している旨を述べている。 |
| のも佐藤の成果であり、結果としてカオス理論としてのバタフライ効果初期のバタフライ効果は生態系や気象変化の解析に応用する方向で発展したが、同じ形の方程式でも初期値がずれたら解軌道が全く異なることから、少々の変化が大津波という例えになってる。 |
| また、『戦艦大和夜襲命令』では戦争の帰趨全体を採り上げることが目標である為、時系列で最初の戦いの結果が次の戦いに影響し、手持ちの兵力や支配領域が変化した状態を前提としている為、双方が史実とは異なる作戦を立てている。 |
小説家として
| ゲームにルーツを持つ『レッドサンブラッククロス』『パシフィックストーム』では、ゲーム時代が日本人による主体的行動の積み重ねが主要な改変であったが、小説においては考証がゼロから組み直され、高梨の言葉を借りれば日本は戦争や災害の状況に振り回されるだけで主体性を発揮せず、失敗が後になりプラスに働くケースが殆どである。 |
作風
| 古典文学や戦史からSFやアニメまで幅広い分野からの引用大西科学(ライトノベル作家)による |
何でも屋
| 架空戦記で描かれる事の多い20世紀前半の総力戦の危険に晒された世界の陸戦、空戦、海戦、政治劇は元より、20世紀後半の超大国の対立による核の恐怖、代理戦争、スパイ合戦、冷戦後の民族紛争等の非対称戦争についても各作品で描かれており、エッセイやナレーションで経済中心史観(後述)から見た解釈を提示して説明している。 |
佐藤理論の開陳
| ゲームデザイナー時代には『シミュレイター』誌に、後に佐藤と同じく翔企画に出入し、大学院でドイツ政治外交史を専攻した戦史研究家の大木毅が「狐は本当に賢かったか?」という検証記事を掲載しており、大木ほどロンメル批判が前面に出ていないがマーチン・ファン・クレフェルトによる『補給戦』が出版され、各ボードゲーム雑誌でも注目されたという出来事があった新『シミュレイター』3号。 |
展開の盛り上げ
| それまでに執筆した他の記事では戦艦の砲撃が静止目標に対しても当たり辛いものであることを指摘しており、このシーンでは敵戦艦の3分の2とは、大和型戦艦を設計した際想定していた砲戦距離である2万mから3万m前後で戦っていることや、数の差が史実ほど開いておらず、単なる中距離砲戦でも勝利するような展開が一応は可能であったが、そのような普通の殴り合いが多くの作品で見られたことから、意図的にトンデモ的な表現を行なった(大意)と述べている。 |
仮想戦記関連
| 」とゲーム内で再現した戦争の形態について総括している(具体的には日米に大量の戦艦の駒を持たせて戦争させたら戦艦が主役の艦隊決戦が多発すると予想したのだが、結局史実の1940年代と同じ戦争の形態、つまり航空主兵に制約され戦艦が手も無くやられていった為、制空権の無い海域に空母無しで艦隊を進めるプレイヤーがいなかった)。 |
主張
| 佐藤の仮想戦記には作者の価値観や願望、主張がはっきりと顕れている。作家自身の分身とも受け取れる主役級人物の言動はもとより、物語においては公正な黒子役に配置されることが多い状況説明・ナレーションも、佐藤自身の右派的価値観や、保守思想の影響、タカ派的傾向を打ち出した説明が色濃い。 |
| 作品にも影響が現れ、『地球連邦の興亡』では星間戦争終結後の不況が背景であり、『地球連邦の興亡』発表時、『ニュータイプ』誌に掲載されたインタビューでも、作品の設定を構想する際「経済的に理にかなったものであるか否かを最初に考える」と語っており、これも経済への注視を示す一つのあらわれといえる。 |
| ゲームデザイナー時代は奔放な記述が多く、『ニイタカヤマノボレ』は「感情と欲望の命ずるまま」日本の勝てる太平洋戦争ゲームを作ったと述べ「あなたに神のおめぐみを」『主砲射撃準備よし』所収、帝国主義批判や日本批判を「どこぞのサヨク文化人センセイならそう決め付けそうだ。 |
| 『黙示の島』を始めとして元産経新聞編集委員の高山正之など保守論客がしばしば主張する、「学閥のマルクス主義化説」を採っているらしく、同作品では高山の言葉で言う『「明治維新は上からの改革でフランス革命みたいな下からの革命ではない」と学校で教えている。 |
佐藤の行なう批判
| 小説時代になると保守系のマスメディアで見られる主張より更に踏み込んで「少数民族が割を食うのは当然」「日本人以外の全民族が絶滅しても構わない」といったファナティックなフレーズが随所に散りばめられ、大抵の作品では日本以外(日本国内なら沖縄のような反政府運動の激しい地域)で大量虐殺が発生するような歴史改変(後述)が行われているものが多いため、フィクションという点を強調した可能性がある。 |
ミーハーな一面
| しかし、その後着手した『遥かなる星』では第1巻刊行後沖縄米兵少女暴行事件が発生し、その後に出版した第2巻では1巻で全く触れていなかった(むしろ1巻だけを読むと「旧来の意味で言う日本」全体が無傷に取れる)沖縄に関して、「必要以上の反応兵器」で徹底的に焼き尽くし日本本土の盾にされたと記載し、反戦団体の不幸な顛末についても詳しく語られている。 |
| その後もオウム真理教が破防法不適用になると『地球連邦の興亡』にてオウム事件を教訓と示唆しながら新興宗教の信者が皆殺しにされる、従軍慰安婦問題が盛り上がると『パシフィックストーム外伝』でそれまで触れたことの無かった慰安所について語られる、従軍慰安婦問題から歴史教科書問題に争点が拡大すると『皇国の守護者』にて当時の小林よしのりの主張に類似した「死に意味は無いからこそ価値がある」という一文が登場し、インターネットの普及で嫌韓サイトが爆発的に隆盛してくると、『平壌クーデター作戦』に複雑な経緯の北朝鮮の主人公を据え、理知的な朝鮮人が多数登場、それまでの日本中心のものとは一線を画すものとなり、朝鮮民族に対しても評価する表現が増えた。 |
熱烈なファン達
| パソコン通信、インターネット草創期の学際的かつあまのじゃく的雰囲気にもマッチしたようで、ファン同士の情報交換やメーリングリストの立ち上げ、オフ会の開催、設定解説(非公式)の公開、ニフティでの人気投票などが活発に行なわれていた。 |
近年の動向
| 文庫版『征途』下巻の横山恵一(元中央公論社取締役・元コーエー常勤監査役)による解説では、佐藤の書き方は原稿を書き上げた後、大胆な書き換え、削除、挿入等、大量の推敲を行なうというものなのであり、『歴史群像』のインタビューでは最初に終わりを決めて書く旨も述べているが、そのあたりが遅筆に繋がっている可能性もあり、1990年代には既に「え、何のことです?九月に出す本は九月に書くんです(笑)」などと格言を述べ、「(笑)」まで付ける暴虐ぶりを示している「仮想戦記人気ランキングNo.1作家に聞く佐藤大輔」『歴史群像』1997年8月。 |
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1964年
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佐藤 大輔(さとう だいすけ)は、石川県出身... |
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1991年
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RAID ON TOKYO(小林源文、日本出版社) |
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