| 父は実父は彫刻家・劇作・舞台演出家で成人映画監督の木俣堯喬。 |
| 継母はピンク映画の往年の人気女優である珠瑠美。 |
| 京都外国語大学付属西高校卒業後、船乗り、ダンプの運転手、バーテンなどをしながら、イラストレーターを志した。 |
| 偶然見たジャン・リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ!!』で映画に魅せられ、父の経営する“プロダクション鷹”に入社する。 |
| 1968年から父・木俣に師事しながら演出修行を続け、1972年にミリオン製作の『赤い空洞』で監督デビューする。 |
| 以降、年に4~7本以上というハイペースで数多くピンク映画を次々と量産する。 |
| 1982年には、渡辺裕之主演『オン・ザ・ロード』〈1982、松竹〉で一般映画に進出。 |
| 白バイ警官と彼にはねられた女性とのラブロマンスを東京から鹿児島まで追うストーリーをアメリカのアクション映画を思わせる演出で仕上げた。 |
| 以後もピンク映画、にっかつロマン・ポルノなどと並行しつつ、1983年には高樹沙耶の鮮烈デビュー作『沙耶のいる透視図』(諸事情により公開は1986年)、ローバジェットながら暴走族の若者たちの青春像を鮮烈に描いた『魔女卵』〈1984〉、ミュージカル仕立てのシブがき隊主演『バロー・ギャングBC』〈1985〉、沖縄・フィリピンを舞台に弟を殺された兄がその弟の恋人とともにやくざ組織に復讐戦を挑む岩城滉一・安田成美共演のアクション作品『南へ走れ、海の道を!』〈1986〉などシャープな映像とテンポのいい演出で一般映画を連発。 |
| この頃にはテレビドラマの世界でも活躍し、当初は単発ドラマのシナリオを担当。 |
| 1984年には中井貴恵・火野正平共演による『都会に堕ちた女』〈フジテレビ、1984年10月26日放送〉を初執筆。 |
| 岸本加世子主演による『ヴァージン・ロード』〈フジテレビ、1984年11月17日放送〉ではATP賞、糸井重里・荻野目慶子主演による『たとえばこんなメロドラマ』〈TBS、1985年9月25日放送〉ではギャラクシー賞を受賞。 |
| 1985年には木曜ドラマストリート番組内の一本、渡辺典子主演による『明日を殺さないで』〈フジテレビ、1985年10月31日放送〉ではテレビ初演出。 |
| 以降、山田邦子初主演作品『ザ・ブス-人呼んで幻の背中美人今夜はワタシが主役』〈TBS、1987年7月8日放送〉、後にドラマ『相棒』でコンビを組む事となる水谷豊と初顔合わせとなった『遮断機の下りる時』〈KTV、1989年4月17日放送〉、現在売れっ子のシナリオライターとして活躍する岡田恵和のテレビドラマ脚本デビュー作『香港から来た女』〈TBS、1990年4月21日放送〉など数多くの単発ドラマを手掛ける。 |
| 1988年には陣内孝則主演の東映作品『極道(やくざ)渡世の素敵な面々』を監督し、チンピラから一人前のやくざになっていく男の姿を描いた安部譲二原作による本作は前年の同じ陣内孝則主演による『ちょうちん』で芽吹いた“東映ニューやくざ路線”を定着させる演出を見せた。 |
| これ以降、東映での仕事が多く続き、修学旅行を舞台とした高校生たちの青春映画『この胸のときめきを』、ジョージ秋山の同名漫画でヤクザと結婚した娘の生活を描いた『恋子の毎日』〈1988〉、陣内孝則・柳葉敏郎のコンビで送る若きやくざと大学生の奇妙な友情を描いた『さらば愛しのやくざ』、大友康平主演による上京してきた一人の青年のサクセスストーリー『ゴールドラッシュ』〈1990〉、鎌倉とフィレンツェを舞台に揺れ動くヒロインの姿を描くラブストーリー『フィレンツェの風に抱かれて』、加勢大周主演による青春アクション『シャイなあんちくしょう』〈1991〉、小林旭主演によるひとりのヤクザの壮絶な生きざまを描いた任侠ロマン『修羅の伝説』〈1992〉、同じく小林主演による経済ヤクザの生き様を描いたドラマ『民暴の帝王』〈1993〉など多彩なジャンルの作品群を手掛ける。 |
| 1991年にはトップクラスのホテルウーマンへの道を駆け昇っていくサクセスストーリーを描いた沢口靖子主演の『ホテルウーマン』〈KTV、1991〉で連続ドラマの演出も手掛け、1993年には日本テレビ開局40周年記念となる宮沢りえ・本木雅弘主演による往年の人気ドラマのリメイク作『西遊記』〈NTV、1993年3月28日放送〉のスペシャルドラマも演出し、26.9%の高視聴率を獲得。 |
| その後もホテルで繰り広げられるさまざまな人間模様を描く人気シリーズ『HOTEL(ホテル)』〈TBS、1995〉、市川崑監督をはじめ有名監督が次々とメガホンをとったことで話題となった役所広司主演による刑事ドラマ『刑事追う!』〈テレビ東京、1996〉(第10話「消された情報屋」を演出)など連続ドラマの演出にも手掛けるようになる。 |
| また、この頃からはVシネマも数多く手掛けるようになり、1995年には組長殺しの汚名を着せられた若き侠客が自分を罠に嵌めた敵に立ち向かっていく様を描いた哀川翔主演による人気シリーズ『修羅がゆく』や終戦直後の横浜を舞台に無敵の愚連隊を率いた“モロッコの辰”と呼ばれる伝説の男の波乱の生涯を描く柳葉敏郎主演の和製ノワール・ムービー『Morocco 横浜愚連隊物語』二部作〈1996〉、哀川翔・志賀勝・夏樹陽子が繰り広げる借金に苦しむ男女3人組が巧妙な騙しの手口で大金を得ようとする姿を描いたコメディ『借王(シャッキング)』シリーズ、戦後混乱期の新宿を舞台に伝説的な愚連隊として安藤昇とともにその名を轟かせていた男・加納貢の青春時代を描く的場浩司主演の和製ノワール・ムービー『実録新宿の顔 新宿愚連隊物語』二部作〈1997〉などVシネマの世界でも多岐に渡る活躍をする。 |
| 同時期に映画に目を向ければ、東映以外からもオファーがあり、稲垣吾郎主演による美しい家庭教師と少年の恋を描く日米合作の青春映画『プライベート・レッスン』〈1993〉やイルカが棲息する小笠原諸島の自然を背景に一組のカップルの恋を描くラブ・ファンタジー『イルカに逢える日』〈1994〉、後藤久美子主演によるキャンプ場での出会いを描いたラブ・ストーリー『キャンプで逢いましょう』〈1995〉を手掛ける。 |
| その後は、東映からのオファーが相次ぎ、次々と起きる家庭の騒動を通して中年サラリーマンの家族の姿を描いたハートフル・コメディ『お日柄もよくご愁傷さま』〈1996〉、老舗の料亭の暖簾を取り返すために立ち上がった7人の流れ板たちの活躍を描いた『流れ板七人』〈1997〉、欠陥住宅と家庭崩壊に悩まされる中年サラリーマンの姿を通して家族の絆を見つめるハートウォーミング・コメディ『大安に仏滅!?』、故三船敏郎の愛娘である三船美佳映画初出演の白血病に冒された少女と彼女のクラスメイトたちの厚き友情を描いた実話を基にしたヒューマン・ドラマ『友情Friendship』〈1998〉、エジプトを舞台に日本人ジャーナリストが美術品の密売組織に闘いを挑むアクション・ロマン『Nileナイル』〈1999〉など八面六臂の活躍を続ける。 |
| 2000年6月3日には土曜ワイド劇場において放送された水谷豊・寺脇康文両主演による刑事ドラマ『相棒』の記念すべき第一回を演出。 |
| 以降、同番組内の単発ドラマとして始まった全3作の演出を担当。 |
| 2002年10月には連続ドラマとして開始。 |
| 以後、人気を博してシリーズ化となり、同シリーズのメイン監督を務める。 |
| 2007年には正月に放送された『相棒season5 元日スペシャル・バベルの塔』で日本民間放送連盟優秀賞を受賞。 |
| 2008年には『相棒-劇場版-絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン』を監督。 |
| 同作品は350万人の観客動員を突破。 |
| 興行収入44.4億円を上げ、本年度上半期No.1大ヒットとなった。 |
| また、2010年には第2作となる『相棒-劇場版II-警視庁占拠!特命係の一番長い夜』を監督。 |
| こちらも興行収入30億円を超える大ヒットとなった。 |
| 『相棒』のメイン監督を務める一方、中村雅俊主演の元刑事である私立中年探偵の活躍を描く『オヤジ探偵』〈ANB、2001~〉や渡瀬恒彦主演による資料課の刑事が「迷宮入り事件」に挑む『おみやさん』〈ANB、2002~〉など他の連続ドラマの人気シリーズも手掛け、2008年にはテレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャルとなるピアニストの妻が一本の電話をきっかけにその運命を大きく狂わせていく様を描く米倉涼子主演のサスペンス・ミステリー『氷の華』〈EX、2008年9月6日・7日放送〉では二夜連続放送の演出を務めた(第一夜〈16.8%〉、第二夜〈18.0%〉)。 |
| 現在も『相棒』を中心に多忙な演出家として幅広く仕事を手掛ける。 |
| 私生活では1991年7月に結婚。 |