| 教師を志望していたが、学生運動参加が原因で弘前大学から除籍処分を受け断念。 |
| 上京当初は写植屋に勤務するが、職場に不満を持っており、虫プロの求人を見て、子供の頃に漫画家になりたかったことを思い出し、応募する。 |
| 1970年に虫プロ養成所の2期生として入社。 |
| 『さすらいの太陽』、『新ムーミン』、『ワンサくん』などに関わる。 |
| 1973年に虫プロの崩壊と共にオフィス・アカデミーやサンライズの前身の創映社にて『ゼロテスター』、『宇宙戦艦ヤマト』、『勇者ライディーン』、『超電磁ロボコン・バトラーV』などのロボットアニメ、SFアニメや『わんぱく大昔クムクム』、『ろぼっ子ビートン』といったファンタジーアニメ、ギャグアニメの仕事をする。 |
| 創映社が日本サンライズになった後は『無敵超人ザンボット3』、『機動戦士ガンダム』などに携わる。 |
| 1979年に漫画家デビューし、数年間アニメと漫画を並行して制作した。 |
| 1989年に『ヴイナス戦記』を監督して以降は専業の漫画家になった。 |
| アニメ業界をやめたきっかけは2つあり、一つは『風の谷のナウシカ』や『うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー』を見て、とても敵わないと思ったこと。 |
| もう一つが『巨神ゴーグ』を演出的に盛り上げられず、能力の限界を感じたことであるという『機動戦士ガンダム20周年トリビュートマガジン G20』☆Vol.4特集:安彦良和-アニメの終わりと物語の始まり(エンターブレイン、2005年)そもそもアニメ業界に入ったきっかけというのも「絵を描くだけでとりあえずは食える」というものだった仕事に対するプライドはあっても、アニメ表現そのものへの執着は元々なかったようである。 |
| -->『ガンダム者』(講談社、2002年)。 |
| なお、これらの出来事は1984年頃であるが、安彦がアニメ業界から退いたのはその5年ほど後のことである。 |
| その後も、キャラクターデザイナーとしていくつかのアニメに参加。 |
| イラストや小説も手掛ける。 |
| 劇画は嫌いだが、手塚治虫の画風も駄目だと考えており、永井豪の画風が近いと述べており、劇画調の『科学忍者隊ガッチャマン』や『ゼロテスター』は苦手であった『動画王』vol.7 キネマ旬報社、1998年、162-183頁。 |
| 漫画作品には、歴史や神話を題材としたものが多い。 |
| 『虹色のトロツキー』のように近現代史を舞台として実在の人物を実名で登場させた作品もある登場人物には、李香蘭(大鷹淑子)のように存命の人物も含まれる。 |
| 雑誌連載のほかに、イエス・キリストやジャンヌ・ダルクを題材に全ページ彩色した漫画を描き下ろしで発表している。 |
| アニメーター時代に主要スタッフとして関わったアニメ『機動戦士ガンダム』の漫画版『機動戦士ガンダムTHEORIGIN』を、ガンダム専門の月刊誌『ガンダムエース』に2001年から連載。 |
| 本人曰く筆圧が高いので、ペンではなく削用筆を使って作画を行なっている。 |
| 『THEORIGIN』では作品の性格上から一部にCG処理も導入されているものの、数々のイラストレーターの作画が急速にコンピューター化されていく中、独特のタッチとアナログで力強い彩色を行なう。 |
| その卓越した画力は、画家ピエール=オーギュスト・ルノワールのリトグラフ制作者を驚嘆せしめた。 |
| 漫画作品の多くは、政治劇を中心とした骨太のストーリーテリングで人気を得ている。 |
| S字型に腰を前方突出させた立ち姿を描き、その独特の色気のある立ち姿は、ファンから「やすひ腰」「安彦立ち」(主に「ガワラ立ち」、「カトキ立ち」との対比で呼ばれる)と親しまれているが、本人曰く「虫プロ在籍時代に習った」とのこと。 |
| 安彦良和という名前は、ペンネームと見られる事もあるが本名である。 |
| なおアニメータとしての弟子の一人に板野一郎がある。 |
| 1982年に『アニメージュ』に連載したエッセイ「月づきの雑記帳」の中で、プロ野球では広島東洋カープのファンでアンチ巨人であると記している『アニメージュ』1982年11月号、徳間書店、p148-149。 |
| この連載では、当時その内容をめぐって議論を呼んでいた東映動画の劇場アニメ『FUTUREWAR198X年』について批判的な意見を記した。 |
| これに対する読者からの反応の多くが、安彦の主張を確認した上でそれが正しいかどうかは自分で考えてみるという「真摯なもの」であることが嬉しかったと連載の最終回で記している『アニメージュ』1982年12月号、徳間書店、p144-145。 |
| この中で安彦は「事が政治というようなことになると、どうしても自分の30‥年の人生、その中での政治体験というようなものが、発言の中身にならざるを得ない。 |
| そういう発言は(中略)若い人たち(読者の方たち)に向けたものとしてはついつい高飛車なモノいいになってしまう」とも記している。 |