| 『V3』出演のオファーを受けた際、『仮面ライダー』という作品自体を知らなかったため試しに視聴したところ、深い感銘を受け「これは後世に残る作品となる」と確信。 |
| 1、2号を越えなければやる意味がないと判断し、当時の価格で約30万円したビデオデッキと30分用ビデオテープ1本は1万円近い価格だったが、購入して仮面ライダーを研究した。 |
| 1、2号が変身を唸るように行うのに対し、V3では「V3!!」と叫ぶ形を取り入れるなどはその成果である。 |
| また、変身前の段階で本格的バイクアクションに挑んだのも宮内が初である。 |
| オファーの際に師匠の丹波哲郎に相談したところ、「スーツアクターのオファーが来た」と勘違いされたという宮内洋 『ヒーロー神髄』 風塵社、1998年、79頁。 |
| しかし、宮内は「そこまではやっていない」と語っている。 |
| 2008年(平成20年)3月29日放送の『とことん!石ノ森章太郎・最終章仮面ライダーシリーズよ永遠に』では「千葉真一さんにはアクションのことでいろいろ教わった。 |
| それをV3で生かした」と語っている。 |
| 実際にアクションの多い『V3』やその他の特撮作品では、必ず手袋を着用している。 |
| 理由はアクションシーンで怪我をするのを防ぐためであるが、これは千葉のアイデアを取り入れたものであるという。 |
| バンダイから発売されたガシャポンHGシリーズ『東映ヒーロー列伝2』で早川健が発売されたときに、人形の早川健が手袋を着用していなかったため、本人は「(早川健の人形として)認めていない」と語っていた。 |
| また、タイムハウスのメディコムトイから風見志郎のアクションフィギュアが発売(限定販売)されたときには「シャツがズボンに入っていない」とダメ出しをしていた。 |
| ちなみにメディコムからは宮内が演じた早川健、番場壮吉もフィギュア化されており、風見志郎は2004年(平成16年)に改善された状態で再びフィギュア化された。 |
| 主題歌「戦え!仮面ライダーV3」も宮内の歌唱によるものであり、当時発売されたレコードはミリオンセラーを記録した。 |
| このレコード収録で、テスト版を収録した水木一郎と子門真人が宮内の収録指導に当たったが、宮内の歌があまりにもヘタだったため、激怒した水木は宮内と大喧嘩になったという。 |
| だが、その際思いの丈をぶつけ合ったことで、その後は親友になったと後年に水木は語っているブレインナビ編 『快傑ズバット大全』 双葉社、2002年、184頁。 |
| 宮内の歌声はコーラスによってフォローされることになった。 |
| ソロによる宮内版V3主題歌テープは現存し、NGテイクにもかかわらずストロンガー最終回で使われた。 |
| 宮内本人はこの使用を知らなかったらしくNHKBSにて石森作品の特番において生放送された際に同作最終回をゲスト席で見ていた宮内も「知らなかった…」と苦笑していた。 |
| 怪獣VOW(宝島社)でのインタビューによると宮内は、演歌などと違い譜面通りに歌わなければならず、アレンジを利かせられない歌は相当苦手だとのこと。 |
| 特撮で有名になる以前からもレコードを出したこともあったが全く売れず、店頭で顔出しキャンペーンを行ってようやく数百枚売れるレベルだったため、非常に悲しかったと語っている宮内洋 『ヒーロー神髄』 風塵社、1998年、61頁。 |
| 『V3』後半では変身時の掛け声が「へんしん、ブイスリー!!」から、対カニレーザー戦より「へんしん、ブイスリャー!!」に変わるが、LD-BOXのライナーノートや怪獣VOWのインタビューによると、これは本人が「その方が(イ段の音より、ア段の音の方が)エコーが綺麗だから」と意識して変えたものだそうである。 |
| 変身時以外のセリフでは「ブイスリー」を貫いている。 |
| この掛け声はファンに支持され、ゲームデザイナーにして作家の菊池たけしなどは作品の副題の読み方として正式に採用されている。 |
| アレンジの過程で本番で格好をつけて「ブァイスリィ!!」と叫び、共演した小林昭二から「子供達が間違って覚えてしまう」と叱咤されたこともあった。 |
| 主役を張りつい調子に乗る宮内を叱ったり、アドバイスをするなど小林は非常に面倒見がよく、宮内にとっては公私ともに「おやっさん」であった。 |
| 小林の逝去に際して取り乱し号泣する宮内の姿は、役の上での共演者としての付き合いを超えた絆を視聴者・ファンに感じさせ涙を誘った。 |
| レポーターの「惜しい人を亡くされましたが」という質問にも「おやっさんは死んでなんかいない!俺たちの心の中で生きているんだ!!」と涙を流しながら叫んだという。 |
| 『V3』で共演したライダーマン/結城丈二役の山口豪久が1986年(昭和61年)に41歳の若さで亡くなった時も、早すぎる死を悼み、撮影時に山口から「『僕たちは反目しあうライダーだから、普段から視線を外すよ』と言われた」と語った。 |
| しかし『とことん!石ノ森章太郎・最終章仮面ライダーシリーズよ永遠に』出演時に「ストロンガーの客演時に山口と仲良くロケ弁を食べた」とも語っている。 |
| 後日「ライダーマンはV3にいらなかった」とインタビューで語っていたこともある。 |
| このように、初めて演じたヒーローである仮面ライダーV3・風見志郎には強い思い入れを持っており、「風見志郎は俺以外にはやらせない」と、近年『仮面ライダーTHEFIRST』の書籍で語っている。 |
| この『THEFIRST』では小林昭二の跡を継ぎ、宮内は1シーンのみだがおやっさん(立花藤兵衛)役を熱演しており、役が発表されたおり「当時から憧れた藤兵衛の役ができてとてもうれしい」と語った。 |
| その続編である、『仮面ライダーTHENEXT』には藤兵衛が登場せず、(加藤和樹が風見志郎を演じている)「東映側と宮内の不和による降板か」という噂が囁かれたが、『藤兵衛の登場はもとから企画・脚本の時点で予定になかった』ことを石森プロ側が明かした。 |
| 新幹線などの移動の時に乗車していた子供から「ああ!V3だ!」と言われた事を遺憾に思った事について語り、一時期 児童向けの特撮番組に出演していた過去に触れられたくないのか?、と誤解されていた。 |
| 実はそうではなく、「風見志郎だ!」(あるいは「V3に変身する人」)と言われたかったらしい。 |
| 本人は多数の特撮番組に出演していた事に誇りを持っているが、ヒーロー(変身後)だけでなく主人公の素顔(変身前)にも注目して欲しいと言う切なる願いである。 |