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プロフィール
- 拳闘暗黒伝セスタスとは
- 物語
- 作品概要
- 第1部
- 第2部 拳奴死闘伝セスタス
- 主人公
- ドリスコ拳闘団
- ローマ帝国衛帝隊
- ローマ帝国宮廷
- ポンペイ
拳闘暗黒伝セスタス』(けんとうあんこくでん セスタス)は、 技来静也による日本の漫画作品。1997年より、2009年3月まで雑誌『ヤングアニマル』(白泉社)にて第1部として連載され、2010年5月より題名を『拳奴死闘伝 セスタス』にあらためた上で第2部の連載が開始された。これについてもこの項で扱う。両者を併せて『セスタスシリーズ』と総称する。なお、連載スピードが遅いのは、歴史的部分に緻密な取材を要するためである。
物語
| 爛熟期を迎えつつある帝政ローマ。 |
| 当時、コロシアムでは古代ボクシングが興行されていた。 |
| そこで選手として戦う奴隷たちは拳奴(けんど)と呼ばれ、過酷な環境の中で闘いを繰り広げているのだった。 |
| 本編の主人公である拳奴セスタスは、体格に劣りながらも天性のスピードと師ザファルの教えたテクニックにより、難敵を打破していく。 |
| その闘いぶりが若きカエサル・ネロの目に止まり、謁見を許されるが、それを契機としてセスタスは運命の渦の中に巻き込まれていくこととなる。 |
作品概要
| 真の自由を欲するセスタス、父との葛藤の中でもがく天才格闘家ルスカ、皇帝としての宿命を背負ったネロ。 |
| そして、セスタスの師ザファルとルスカの父デミトリアスとの過去の因縁。 |
| 物語は格闘漫画としての領域を超え、帝政ローマ時代を生きた3人の少年たちの運命を軸に描く、歴史ドラマの要素を含んだ内容となっている。 |
| もう1つ大きな特徴として、作者による物語に関連した簡潔詳細な解説が上げられる。 |
| 格闘の大部分を占める拳闘を中心に、現代格闘技、人間工学における科学的対比による解説や、物語が進むにつれて史実の歴史的背景、及び人々の生活習慣などを解説する描写も多くなっている。 |
| それらは作品の深みを引き立たせるだけなく、ローマ時代に関して詳しくない読者にも楽しめる配慮が伺える。 |
| これらを踏まえて習俗や歴史的人物、事件などはかなり正確に描かれており、歴史的背景に関してはかなり忠実に表現されているが、フィクションの部分も存在するので注意が必要である。 |
| 一例として、実際には徒手拳闘を旨とする部隊などは実在せず、拳闘試合も裸体で行われていた。 |
| 逆に、宮廷では近衛隊以外は帯剣を許可されていなかったという史実を利用して、素手での戦闘に長けた衛帝隊が必要とされたという解釈で描かれており、極力史実に対して違和感がないように考慮されている箇所も存在する。 |
第1部
| 紀元54年10月13日正午、豪雨の中でわずか17歳のネロがローマ皇帝となった同時刻、ローマ郊外の奴隷拳奴養成所では拳奴となる為の最終選考が行われ、15歳の少年セスタスは親友との戦いに挑んでいた。 |
| 拳奴となったセスタスは試合のために帝都ローマを訪れ、終生のライバルとなるルスカに出会う。 |
| セスタス・ルスカの試合を見たネロは2人に興味を持ち、2人を自らの宮殿に招くが、アグリッピーナに見つかったことにより、事態は思わぬ方向へと進む。 |
| セスタスはネロの招きにより、ルスカと共に彫刻のモデルとなるためローマ宮殿へ向かう道中で、旅芸人のメイソン一座に属するアシュレイと知り合う。 |
| メイソン一座はネロの殺害を狙う暗殺者集団であり、アシュレイはネロ殺害の実行役として役割付けられていたが、デミトリアスの内偵により計画は失敗に終わる。 |
| 皇帝暗殺を謀ったアシュレイは一転して窮地に陥るが、セスタスが一計を講じる。 |
| ルスカはローマ市内で私闘に及んだことから自宅謹慎となり、束の間の休暇を妹ルクレティア、恋人ヴァレリアと過ごすこととなった。 |
| 一方、セスタスは練習試合のために徒手格闘兵団訓練校を訪れ、5人対抗の試合の先鋒として、デミトリアスの眼前で順調に勝利を重ねるが、敗北時に退学となる旨を宣告されていた訓練校側は、最後の切り札として謹慎中のルスカを登場させる。 |
| ルスカは晴れて衛帝隊に入隊して参等衛士に任命され、その足でヴァレリアに求婚する。 |
| そのことをヴァレリアから聞いたヴァレンスは前祝いとして、1ヶ月間拳奴の試合を停止することを発表するが、日頃からの圧制に耐えかねた拳奴達の不満は既に臨界点に達していた。 |
| 奴隷闘士養成所の崩壊によって、セスタスは師ザファルと離れた。 |
| セスタスは奴隷として売りに出され、ネロによって自身の奴隷として購入される。 |
| ネロは自らの孤独を埋める役割をセスタスに求めるが、その思いをセスタスは受け止めることができなかった。 |
| ドリスコ拳闘団に引き取られ、そこでザファルと再会したセスタスは、スパルタクスの乱が勃発した地であるカプアに入る。 |
| セスタスは拳闘試合で「カプアの黒猿」と呼ばれる男と対戦するが、毒霧攻撃を受けて視界を失い窮地に陥る。 |
| 興行のため、南部の港湾都市ネアポリス(現ナポリ)を訪れたセスタスは、ヌミディア出身のクァルダンと出会い、そして拳闘試合で対戦して勝利を収める。 |
| 闘力の衰えを自覚したクァルダンは、自由を求めて112戦完殺の剣闘結社ケルベロスの総長タナトスとの絶望的な戦いに挑む。 |
| ヴァレリアの死後、鬱々とした日々を過ごすルスカ。 |
| ネロの身代わりとなり命の危機に晒されたことに対し冷淡であったこと、家庭を顧みず母を精神退行状態に追い込んだこと等で、デミトリアスに対して憤懣を鬱積させていたが、あるきっかけによりそれが爆発する。 |
| 一方、ネロは自らの出生にまつわる疑惑を知り、アグリッピーナに不信の念を抱くようになる。 |
| カンパニアの農園を訪れたセスタス。 |
| 拳奴のふるい落としを行う野試合で網膜剥離を患うモンソンと対戦し、一方的に叩きのめすが、その気迫に圧倒される。 |
| 精神的な動揺を抱えたまま、同地で農奴として働くゾラの拳闘団入団試合での対戦を余儀なくされる。 |
| ;間章(棘無き花に捧ぐ)。 |
| オクタヴィアの随行役として市場へ向かったルスカは、占い師による10年後の不吉な占いの結果を聞く。 |
| 大都市ポンペイを訪れたセスタスは、ポンペイを統べる絶世の美女サビーナと出会う。 |
| サビーナが自らの身辺世話をする奴隷としてセスタスを登用する旨を伝えるも、これをセスタスが辞退したことに怒り、サビーナは自らを慕うエムデンに、セスタスを叩きのめすよう焚き付ける。 |
| ローマ帝国最大の敵国であるパルティアから派遣された不死隊が、衛帝隊との5対5の対抗戦を挑む。 |
| ルスカ以外は実体が掴みづらかった衛帝隊メンバーの実力・素顔が明らかとなる章。 |
主人公
| ローマ帝国最下層の身分に位置する15歳の少年拳奴。 |
| 当初はヴァレンス奴隷闘士養成所に所属していたが、拳奴達の反乱により養成所が崩壊、一時ネロに身請けされるも決別し、現在はドリスコ拳闘団に所属している。 |
| まだ成長期とあってかなり小柄な体格だが、天性のスピードと師ザファルより伝授された拳闘術で、体格に優る強敵達と渡り合う。 |
| 拳闘試合での渾名は「瞬速の新星」「神速の拳闘児」。 |
| ローマ帝国徒手格闘兵団衛帝隊に所属する衛士。 |
| 総合格闘技パンクラティオンの使い手で、16歳の若さで既に完成された技巧を持つ天才闘士。 |
| 金髪が特徴の美男子で「黄金のルスカ」「ローマのルスカ」の異名を持つ。 |
| 普段は知的で誠実な好青年だが、闘いでは一切容赦しない冷酷さを見せ、またそれを対戦相手への礼儀であると考えている。 |
| 自分や母ルクレティアを蔑ろにした父デミトリアスを深く憎んでおり、自らの手で倒すことを生涯の目標としている。 |
| ローマ帝国の第5代皇帝。 |
| 孤独な少年皇帝であるが、素顔は「争いを嫌う文人で美術や音楽、詩作を愛する芸術の信奉者」である。 |
| セスタスやルスカの闘いぶりに感じ入り、セスタスに対しては自らの理解者となるように求める。 |
| セスタスに去られた後は、さらに孤独を深め、やがて母・アグリッピーナとも対立していくようになる。 |
ドリスコ拳闘団
| 若い頃は「ヌミディアの拳狼」の異名を持つ無敗の拳奴だったが、デミトリアスとの試合で左膝を破壊され引退。 |
| 以降はヴァレンス養成所の訓練士となり、後にドリスコ拳闘団に買われる。 |
| 訓練では厳しい面を見せるが、セスタスたち教え子全員の成長と安全のために最善の指導を行う、良き教育者でもある。 |
| かつて「天才」デモクリトス(後述)から教えを受けた「実験台」の一人。 |
| デモクリトスから従来の拳闘とは次元の違う科学的な拳闘術を習得しており、セスタスを始めとした弟子たちにも己の経験に基づいて、それを進化させた形(トレーニング法)で技術を伝授する。 |
| セスタスの育成を「自分の負債」と称して「自由に導く責任」があるとの発言や、同郷であるクァルダンからは身振りなどから育ちの良さを指摘されるなど、奴隷となる前の素性に関してはまだ謎が多い。 |
| ドリスコ拳闘団団長。 |
| 酒好きで腹の肥えた中年。 |
| 見た目以上に根っからの商人気質で、団の新任育成士であるザファルの実力を見る為にベドロ達低ランクの拳奴を預けたり、皇帝の密使がセスタスを売りに来た時に裏事情を推測して彼を安値で買い取るなど、抜け目がない部分も目立つ。 |
| その一方で拳奴を自分の財産・部下として家族同様に大事にしており、「間引き」で団を抜ける事になったモンソンの事を気遣うなど、人情的な一面も見せる。 |
| ドリスコ拳闘団ナンバー1の拳闘士。 |
| 別名「怒涛の烈拳」。 |
| 若い頃のザファルに憧れ、その憧れの強さはザファルのスタイルを独自で習得させる程に至る。 |
| セスタスたちの先輩でよき兄貴分。 |
| 余りの強さに相手側から弱い相手をあてがわれ捨て試合にされることが多く、不満を募らせている。 |
| ドリスコ拳闘団の少年拳奴で、ザファルが受け持つ訓練生の1人。 |
| 気弱な性格で、細身の背高のっぽが特徴。 |
| 現在はザファルにその長身を見出され、その体躯から来るリーチを活かした拳闘の訓練を受けている。 |
| ドリスコ拳闘団の少年拳奴で、ザファルが受け持つ訓練生の1人。 |
| 自分に自信が持てない上にひねくれ者で、すぐにいじける所からあだ名は「イジケ虫」。 |
| セスタスと似た中肉中背の体格から、速さと手数で勝負する拳闘の訓練を受けている。 |
| が、持ち前の気性が不安定なせいで、まだ不安要素が多い。 |
| ドリスコ拳闘団の少年拳奴で、ザファルが受け持つ訓練生の1人。 |
| 現在はその体躯を活かして、相手に強引に踏み込む接近戦重視(いわゆるインファイター)の拳闘の訓練を受けている。 |
| エチオピア出身の黒人拳奴。 |
| カンパニアの農園で働く奴隷であったが、気性が荒く他者と打ち解けようとしないことから持て余されて居た。 |
| だが、農園の人間たちとの喧嘩事件を聞きつけたドリスコによってその素質を見出され、ドリスコ拳闘団に引き取られる形で入団。 |
| 入団時の試験ではセスタスの技術の前に敗北したものの、身体能力、喧嘩の駆け引き、そして闘争本能ではセスタスを凌ぐ逸材。 |
ローマ帝国衛帝隊
| 別名「アッティカの金獅子」。 |
| 非常に傲慢だが実力は超一流で、完全武装の剣闘士3人を素手で屠るほどの怪力を持つ。 |
| デミトリアス、ドライゼン、ロクサーネの師匠で、格闘技の腕で身を立てようという大望を抱いたデミトリアスの後見人として、彼らと共にローマを訪れた。 |
| デミトリアスに意見出来る数少ない人物で、劇中でも衛士達の前で私闘を演じるデミトリアスとドライゼンを、自分の教え子として叱り飛ばす場面がある。 |
| 実力・人格共に優れた格闘家で、ルスカの師であり、またあたかも歳の離れた兄の様な存在。 |
| ドライゼン自身も、幼い頃からの付き合いであるデミトリアスとは兄弟同然の間柄であり、交流の乏しいデミトリアスとルスカの父子を繋ぐ人間である。 |
| 一見文人風の中年男性だが、実は「無血の破壊魔」と呼ばれる関節技の達人。 |
| 衛帝隊随一の拳速、俊足の持ち主で、ノーガード状態から相手の攻撃を誘い繰り出す一撃必殺のカウンター「忘却の昇弾(レテのしょうだん)」、一瞬にして7つの人体急所をほぼ同時に撃ち抜く「昴(プレアデス)」を切り札とする。 |
ローマ帝国宮廷
| 作中ではそういった性格を表すために、ネロや実兄であるカリギュラとの近親姦のエピソードが採用されている。 |
ポンペイ
| デモクリトスから鉄壁とも言える防御主体の拳闘術を習得しており、ガードをこじ開けようと懐に飛び込んで来た相手の首筋目がけて、鉄槌の如き拳を振り下ろす「断頭」と呼ばれる「文字通り」の必殺技で仕留めるのがスタイル。 |
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1998年
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発売 ISBN 4-592-13321-8発売 ISBN 4-592-133... |
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1999年
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発売 ISBN 4-592-13323-4 |
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