| 特撮監督としても、着ぐるみ俳優に対しての演技指導は過酷で、レオ役の二家本辰巳をして「当時の円谷で1年やれれば、他社なら10年は通用する」「その中でも、東條さんの回が一番辛かった」と証言するほど、東條の妥協を許さぬスパルタな鬼演出は恐れられていた。 |
| 二家本が満足できない演技をするとよく東條からドロップキックを受けていたという。 |
| 『太陽戦隊サンバルカン』に参加できたのは、メインだった竹本弘一監督の降板によるものと、円谷時代に知り合いだった矢島信男が東映の吉川進プロデューサーに東條を紹介したのがきっかけであったという。 |
| 同作品で劇場版を演出、翌年の『大戦隊ゴーグルファイブ』では早くもメイン&パイロット監督を任されることになる。 |
| また東映作品では『太陽戦隊サンバルカン』、『大戦隊ゴーグルファイブ』のみ東條昭平名義ではなく、東条昭平名義だった。 |
| 厳しさは東映作品に移行しても健在で『サンバルカン』に出演した川崎龍介と杉欣也共に「とてもおっかない人で子供には異常なくらいとても厳しかった」と2004年のトークショーで語っていた。 |
| また『科学戦隊ダイナマン』に出演していた時田優も番組に出演していた子役たちは本気で東條のことを恐れていたといい、そんな子役たちを東條はいつも叱り飛ばしていたが、怒った後に少し申し訳なさそうな顔をするのが憎めない部分だったとのちに時田は述懐していた。 |
| 『ウルトラマン80』で主役をしていた長谷川初範は東條によく怒られていた。 |
| 『ウルトラマン80』、『科学戦隊ダイナマン』、『超新星フラッシュマン』に出演していた萩原佐代子も東條を恐れる一人。 |
| しかし『ダイナマン』の際、東條より「バカ!」と言われた萩原は思わず「私バカじゃありません!」と口答えをしてしまった。 |
| 後に東條より「俺に言い返してきたのはお前が初めてだったよ」と言われたという。 |
| そのあと、『フラッシュマン』で再会したとき、東條は萩原に親しげに「佐代子~」と声をかけてきたが、萩原はその声を聞いて思わず後ずさったことを後年笑いを交えて述懐していた。 |
| 長年東條の下で助監督として仕えた現監督の諸田敏は『天才の長石多可男、クレバーの東條昭平』と評していた。 |
| 長石と東條は「正反対」で、長石は「天才肌」であるのに対し東條は「ものすごく頭が良くて、すべて計算で成り立っている」と語っている。 |
| 同じく助監督としてついた渡辺勝也も東條に作風の影響を受けたとインタビューにて語っている。 |
| 『超新星フラッシュマン』『光戦隊マスクマン』あたりの戦隊においては、メイン監督の堀長文や長石多可男に影響されて若干高めの年齢層を意識したハイブローな演出を心掛けたという。 |
| 東條曰く、「堀さんや長石さんがドラマに対する意識が高かったですから。 |
| 僕なんかはこういったキャラクター作品にはある種『割り切り』を持って演出してましたけど、そういった方々の意向に合わせた演出をしようと思っていたかも。 |
| またそういうシーンはカメラのいのくままさおさんがノッて撮ってくれた」そうである。 |
| 『特警ウインスペクター』に出演していた星川揺によると第2話のエレベーターの中に閉じ込められるシーンの撮影の際、東條より「もっと大きな声を出せ!」としごかれ、台詞もなかなか上手く言えなかったせいか東條より鉛筆を投げつけられたという。 |
| 『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に出演していた千葉麗子の著書によると、それまでの人生で東條ほど怖い人物もいなかったという。 |
| 現場では「メイ(役名)!バカヤロー!死んでしまえ!」「すぐにピーピー泣く!やめてしまえ!シナリオを変更してやるよ、ヒロイン交代だ!」「これまでで一番酷い女戦士だな!」と散々罵倒され、毎日泣いていたと言う。 |
| しかし礼儀作法や行儀を厳しく教えてくれた監督だったと、最後には感謝が記されている。 |
| また東條と千葉は同郷であり、千葉の言葉が少しでも福島訛りが混じると「ほら、また訛ってる!」と厳しく注意されたが、内心は「監督の言葉も訛っているのに……」と不満気だった模様。 |
| 同じく千葉の著書より、『ジュウレンジャー』の現場では東條はしょっちゅう「今年の戦隊はファンタジーだぁ!!」と叫んでいたという。 |
| メイの服装のキュロットスカートがホットパンツに変わったのは東條が「うざったいから」と判断したと言われている。 |
| 千葉のマネージャーだった池田からは雑誌「宇宙船」にて「東條監督は早口すぎて何を喋ってるかわからない」とかつて評されたこともある。 |
| またアフレコで失敗した役者には容赦なく灰皿を投げつけるというエピソードまで披露している。 |
| 『超新星フラッシュマン』、『超獣戦隊ライブマン』、『鳥人戦隊ジェットマン』で共に仕事をした広瀬裕は東條について、「ぶっきらぼうな印象だけどわりと好きにやらせてくれる監督。 |
| 自分の好きな話は東條監督が演出した作品が多かった。 |
| 『ジェットマン』のヨダレの話(『帝王トランザの栄光』)とかもそうですね」と後に述懐している。 |
| 因みに『五星戦隊ダイレンジャー』では広瀬が出演した回は渡辺勝也と小笠原猛が演出していたため、東條は関わっていない。 |
| 『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に出演した河合亜美によると、自分の役名である「ラミイ」を東條は殆どまともに呼んでくれなかったという。 |
| 「レミイ」「ミミイ」「アミイ」などと呼ばれ、挙句の果てには「女の子」と言われたとのこと。 |
| 『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に出演の橋本巧、『五星戦隊ダイレンジャー』に出演していた羽村英によると、酒と読売ジャイアンツが大好きな監督だったとのこと。 |
| 巨人が負けると翌日の現場でかなり機嫌が悪かったという。 |
| またある日の現場では、負けが込んでいた巨人に奮起を促したかったのか、「今日は(巨人が)絶対勝つ!」と大声で連呼していたこともあるという。 |
| 同じく『ダイレンジャー』でシャダムを演じた西凛太朗も当時はアフレコが苦手で、よく東條に怒鳴られたという(2009年の『宇宙船』10月号インタビューより)。 |
| 『忍者戦隊カクレンジャー』撮影中、河合秀が余りの暑さに倒れてしまった。 |
| そのとき東條は河合の頭に水をぶっ掛け、「立ちなさい!」と言って無理やり立たせ、頭を叩いたという。 |
| 一方で「大好きな監督」「優しい監督」「大変お世話になった監督」という証言が藤山律子、柴田時江、志村忍、吉田真弓といった女優やスーツアクターから数多く寄せられている。 |
| 『ミラーマン』で鏡京太郎/ミラーマン役を演じた石田信之は東條について「厳しかったけど大好きな監督」とインタビューにて語っていた。 |
| 特撮作品専門の演出家と思われがちだが、助監督時代は昼の帯ドラマで現場を経験したり、東映に移ってからもメインで撮っていた『ダイナマン』と併行して東映東京撮影所制作の『胸キュン探偵団』に監督として携わるなど豊富な経験を持っている。 |
| また、各話演出こそないもののアニメーション『まんが猿飛佐助』で総監督も務めていた。 |
| 参加した東映特撮作品18シリーズのうち、最終回を担当したシリーズは半分の9シリーズに当たる。 |