| 小児喘息で病弱な少年時代をすごす。 |
| 少年期から、「アウトサイダー」的な下品な人びとに惹かれる性格であった。 |
| 漫画マニアであったが、なかでも古本屋で購入した水木しげるの「墓場の鬼太郎」に衝撃を受ける。 |
| 15歳から漫画雑誌『ガロ』を読むようになり、「この雑誌になんらかの形で参加したい。 |
| それには漫画家になるしかない」と思いつめる。 |
| 大学時代、半自伝的な作品『因果鉄道の旅』にあるとおり、友人の中で、非常に自分勝手で下品な人物を発見。 |
| そのあまりの悪行ぶりに、のちに「幻の名盤解放同盟」を結成する船橋英雄らと、その友人宅に勝手に入り込むなどして、その悪行ぶりを「研究」してミニコミにまとめる。 |
| 以後、「個人的に気になる」異常な人物や物件を「取材」することをライフ・ワークとするようになる。 |
| イラストレーター・湯村輝彦の漫画に刺激され、『月刊漫画ガロ』1981年9月号に「青春むせび泣き」が掲載され漫画家デビュー。 |
| 当時のヘタウマブームに乗り、80年代での活動の場はエロ雑誌からメジャー誌までと非常に幅広かった。 |
| 根本の作風は「便所の落書きが増殖したような漫画」と揶揄され、見た目の異様さで嫌悪感を覚えるものが多い。 |
| それがゆえにファン層は非常に限られているが、その強烈な個性を露出した表現はほかの追随を決して許さないものである。 |
| 一方で、ベネッセの進研ゼミの会員向け冊子に半年間掲載された「白馬くん」のように、少年向けの漫画も描いている。 |
| 「白馬くん」の内容は掲載元が学習誌であるためか、過激な描写は控えられておりシュールなストーリーのみで展開されている。 |
| 作中には障害者や擬人化した精子が登場したり、古い死体写真をコラージュした漫画もある。 |
| スター・システムを導入しており、以下の定型キャラが存在する。 |
| 気弱な丸メガネの中年。 |
| 多くの作品で主人公を演じる。 |
| 善良で他者を恨むことがないが、遺伝子レベルで不幸を義務付けられており、ほとんどの作品で悲劇的結末を迎える。 |
| 妻の夏江との間には義明とさゆりの二人の子供がおり、おばあちゃんも同居している。 |
| 全員が藤吉同様の被虐者である。 |
| 怒ったような顔の大柄な中年。 |
| 独善的に振る舞い、村田一家を苦しめる。 |
| 作者曰く「根本漫画の最終捕食者」。 |
| ガロの担当編集者(「天然」では方言指導も担当)が福島県出身だったため、流暢な郡山弁をしゃべる。 |
| 好色な坊主頭の中年。 |
| 性犯罪を働くことが多いが、村田や吉田と違い、作中での立ち位置が一定しない。 |
| 上記二名と共演する際はほとんど脇役であるが、主人公としての登場回数は佐吉を上回る。 |
| 鈴木が水爆実験中に射精し、突然変異した巨大精子。 |
| 知能と人格を持つが、精子の身ゆえにさまざまな差別に晒される。 |
| 性器に肉体の主導権を乗っ取られた男。 |
| 陰茎が鼻、睾丸が唇、頭が性器にそれぞれ変化している。 |
| 頭が主導権を握っていた頃に比べ善良な性格を持つなど、やや風刺的な側面も持っている。 |
| このうち、村田や吉田はパロディとして花輪和一『刑務所の中』、山野一『四丁目の夕日』などに客演したことがある。 |
| ほかにも、過去に売れなかった歌謡曲の発掘(アクの強い楽曲が多い)を湯浅学(音楽評論家)、船橋英雄と「幻の名盤解放同盟」と称して共同でおこない、P-VINEレーベルから復刻版が多数発売された。 |
| 一方で、湯村輝彦の影響を受けた、ソウル・ミュージックのコレクターでもある。 |
| 1990年代以降は漫画の執筆が減り、嫌悪や憐憫を誘う、敬遠されがちな事柄を根本独自の観点で描くエッセイを執筆している。 |
| 1990年代前半に「電波系」という用語を案出し、奇妙な行動をとる人びとのレポートを雑誌などに執筆し、電波がみずからの頭の中に響くという人物、村崎百郎と対談し、共同執筆も行なった。 |
| 韓国や北朝鮮の文化にも造詣が深く、韓国では「下世話な音楽」と敬遠されているポンチャックを日本に紹介し、一時的なブームを呼んだ。 |
| 結婚後、佐川一政の近所の新興住宅地にあるマンションに引越し、友人として交流している。 |
| また、3子(下の2人は双子)の父でもある。 |
| 在日韓国人の特殊歌手・川西杏とは一時は非常に親密な関係だったが、「同盟は他の歌手も応援している。 |
| 川西杏だけを優先して応援しろ」との要求を拒んだため、その後は「絶縁されては交際し直す」ことを繰り返す「腐れ縁」状態である。 |
| 近年は、渋谷の「UPLINK・FACTORY」にて「根本敬の映像夜間中学」という、みずから撮影した特殊な映像を上映、解説するイベントを、毎月おこなっている。 |