トップ :: B 処理操作 運輸 :: B22 鋳造;粉末冶金
【発明の名称】 鋳物砂充填用テーブルの振動装置 【発明者】 【氏名】池永 明
【氏名】渡辺 彦士
【氏名】鵜池 實
【目的】 消失模型鋳造や自硬性鋳型の造型において、消失模型6や自硬性鋳型にX軸方向もしくはX軸方向とY軸方向の孔が形成されていても、これらの孔内で十分な鋳物砂7の充填密度を確保する。 【構成】 機台1上にバネ2,2を介して揺動自在にテーブル3を配置し、このテーブル3下部に平行な水平軸線を有して同一方向に回転する2台の振動モータ4,4を取付けるとともに、テーブル3の両側部に垂直軸線を有して互いに反対方向に回転する2台の振動モータ8,8を取付けて、テーブル3およびテーブル3に載置固定した鋳枠5を垂直方向(Z軸)と水平2方向(X軸とY軸)の3方向に同時に振動させるよ ... もっと見る
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【発明の名称】 鋳物砂充填用テーブルの振動装置 【発明者】 【氏名】池永 明
【氏名】渡辺 彦士
【氏名】鵜池 實
【目的】 消失模型鋳造や自硬性鋳型の造型において、消失模型6や自硬性鋳型にX軸方向もしくはX軸方向とY軸方向の孔が形成されていても、これらの孔内で十分な鋳物砂7の充填密度を確保する。 【構成】 機台1上にバネ2,2を介して揺動自在にテーブル3を配置し、このテーブル3下部に平行な水平軸線を有して同一方向に回転する2台の振動モータ4,4を取付けるとともに、テーブル3の両側部に垂直軸線を有して互いに反対方向に回転する2台の振動モータ8,8を取付けて、テーブル3およびテーブル3に載置固定した鋳枠5を垂直方向(Z軸)と水平2方向(X軸とY軸)の3方向に同時に振動させるようにしてある。 【特許請求の範囲】
【請求項1】 上面に鋳枠が着脱可能に固定される鋳物砂充填用テーブルの振動装置であって、機台上にバネを介して揺動自在に配置されたテーブルと、このテーブルの下部に平行な水平軸線を有して取付けられ、かつ同一方向に回転する2台の振動モータと、を具備していることを特徴とする鋳物砂充填用テーブルの振動装置。
【請求項2】 上面に鋳枠が着脱可能に固定される鋳物砂充填用テーブルの振動装置であって、機台上にバネを介して揺動自在に配置されたテーブルと、このテーブルの下部に平行な水平軸線を有して取付けられ、かつ同一方向に回転する2台の振動モータと、前記テーブルの両側部に垂直軸線を有して取付けられ、かつ互いに反対方向に回転する2台の振動モータと、を具備していることを特徴とする鋳物砂充填用テーブルの振動装置。
【発明の詳細な説明】 【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消失模型鋳造または自硬性鋳型の造型において、水平1軸方向もしくは水平2軸方向の孔が形成されていても、これらの孔内で十分な砂の充填密度を確保することのできる鋳物砂充填用テーブルの振動装置に関する。
【0002】
【従来上の技術】消失模型鋳造法は、従来の鋳造法と比べて有利な点を多く有している優れた鋳造法であるといえる。しかし、高品質の鋳造品を得るためには、鋳枠内に設置した発泡成型品によってなる消失模型を変形させず、また消失模型の中空部に鋳物砂を充填させて溶湯の鋳込時に消失模型の壁移動を起こさない強さで発生ガスを充分に逃がす通気性を有して鋳物砂を充填することが要求される。
【0003】このため、従来は振動テーブル上に鋳枠を載置固定して、振動テーブルおよび鋳枠を振動させることによって鋳物砂の充填がなされている。すなわち、図5および図6に示ように、機台1上にバネ2,2を介して水平かつ揺動自在にテーブル3を配置し、このテーブ ル3の下面にY軸に平行な水平軸線をもつ2台の振動モータ4,4を取付け、この振動モータ4,4を互いに反対方向に回転させて、テーブル3およびテーブル3に載置固定した鋳枠5をZ軸方向に振動させることによって、消失模型6の周辺に鋳物砂7を充填させるように構成した振動装置、あるいは、図7および図8に示すように、前記振動装置に加えて、テーブル3の両側部にZ軸に平行な垂直軸線をもつ2台の振動モータ8,8を追加固着し、この振動モータ8,8を互いに反対方向に回転させて、テーブル3および鋳枠5をZ軸方向とX軸方向の2方向に振動させることによって、消失模型6の周辺に鋳物砂7を充填させるように構成した振動装置などが使用されている。
【0004】しかし、前記従来の振動装置では、消失模型6に水平1軸方向もしくは水平2軸方向の孔が形成されていると、これらの孔内で十分な砂の充填密度を確保することができない欠点を有している。このことは、本発明者によるつぎの実験により確認することができた。なお、充填実験は、図9に示す実験装置を使用して行った。すなわち、実験装置は、一辺の長さWが300mm、高さHが400mmの鋳枠5の内部にテストピース9を設置し、その周辺に鋳物砂7を充満させる。テストピース9は、透明アクリル樹脂製のもので、一様な内径(d1=25mmφ)を持つ本管部9Aと、本管部9Aの軸線C1に直交する軸線C2を有して本管部9Aから分岐された一様な内径(d2=15mmφ)と長さ(L=90mm)を持つ枝管部9Bによって構成されており、本管部9Aの軸線C1を垂直に指向させ、枝管部9Bの軸線C2を鋳物砂7の頂面7Aから所定の深さ(D=225mm)に設定するとともに、本管部9Aの上端を鋳物砂7の頂面7Aから突出させてある。このような実験装置を、図5および図6の第1従来例のテーブル3に載置固定して、振動時間を10秒に設定した場合の測定結果を表1に示し、また、同じ実験装置を、図7および図8の第2従来例のテーブル3に載置固定して、振動時間を10秒に設定した場合の測定結果を表2に示す。
表1に対応する従来の振動装置では、鋳物砂7のX軸方向の流入量が比較的低いことを確認した。このことは、消失模型6にX軸方向の孔が形成されていると、この孔内で十分な砂の充填密度を確保することができないことを示している。また、表2に対応する従来の振動装置で は、X軸に直交するY軸方向への砂の流入を期待することができないことを示している。
【0005】なお、前記実験装置をX軸方向のみに10秒間振動させた場合の測定結果を表3に示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題点は、消失模型にX軸方向もしくX軸方向とY軸方向の孔が形成されていると、これら孔内への砂の流入状態が悪く、孔内で十分な鋳物砂の充填密度を確保することができない点である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上面に鋳枠が着脱可能に固定される鋳物砂充填用テーブルの振動装置であって、機台上にバネを介して揺動自在に配置されたテーブルと、このテーブルの下部に平行な水平軸線を有して取付けられ、かつ同一方向に回転する2台の振動モータと、を具備していることを特徴とし、消失模型にX軸方向の孔が形成されていても、この孔内で十分な鋳物砂の充填密度を確保する目的を達成した。
【0008】請求項2の発明は、上面に鋳枠が着脱可能に固定される鋳物砂充填用テーブルの振動装置であって、機台上にバネを介して揺動自在に配置されたテーブルと、このテーブルの下部に平行な水平軸線を有して取付けられ、かつ同一方向に回転する2台の振動モータと、前記テーブルの両側部に垂直軸線を有して取付けられ、かつ互いに反対方向に回転する2台の振動モータと、を具備していることを特徴とし、消失模型にX軸方向もしくはX軸方向とY軸方向の孔が形成されていても、これらの孔内で十分な鋳物砂の充填密度を確保する目的を達成した。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、2台の振動モータが 同一方向に回転することで、テーブルは垂直方向と水平1方向(たとえばX軸方向)の2方向に同時に振動する。これにより、消失模型にX軸方向の孔が形成されていても、この孔内で十分な鋳物砂の充填密度を確保することができる。
【0010】請求項2の発明によれば、水平軸線を有して取付けられた2台の振動モータが同一方向に回転し、垂直軸線を有して取付けられた2台の振動モータが互いに反対方向に回転することで、テーブルは垂直方向と水平2方向の3方向に同時に振動する。その結果、消失模型にX軸方向またはX軸方向とY軸方向の孔が形成されていても、これらの孔内で十分な鋳物砂の充填密度を確保することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は第1実施例を示す正面図、図2は図1の平面図である。なお、前記従来例と同一もしくは相当部分には、同一符号を付して説明する。図1および図2において、機台1上にバネ2,2を介して水平かつ揺動自在にテーブル3を配置し、このテーブル3の下面にY軸に平行な水平軸線をもつ2台の振動モータ4,4を取付けている。鋳枠5内には、鋳物砂7が充満されているとともに、鋳物砂7の内部に消失模型6が設置されている。このような構成において、振動モータ4,4を同一方向に回転させると、テーブル3およびテーブル3に載置固定した鋳枠5は垂直方向(Z軸)と水平1方向(X軸)の2方向に同時に振動する。
【0012】『比較実験例1』として、図9で示す実験 装置を、図1および図2のテーブル3に載置固定して、振動時間を10秒に設定した場合の測定結果を表4に示 す。
【0013】表4において、第1従来例の測定結果(表1)と比較して、X軸方向の流入量高が大幅に増大することを確認した。このことは、消失模型にX軸方向の孔が形成されていても、この孔内で十分な鋳物砂7の充填密度を確保することができることを証明している。
【0014】図3は第2実施例を示す正面図、図4は図3の平面図である。なお、第1実施例と同一もしくは相当部分には、同一符号を付している。この実施例では、第1実施例に付加して、テーブル3の両側部に垂直軸線を有して2台の振動モータ8,8を取付けている。このような構成において、振動モータ4,4を同一方向に回 転させるとともに、振動モータ8,8を互いに反対方向に回転させると、テーブル3およびテーブル3に載置固定した鋳枠5は垂直方向(Z軸)と水平2方向(X軸とY軸)の3方向に同時に振動する。
【0015】『比較実験例2』として、図9の実験装置を、図3および図4のテーブル3に載置固定して、振動時間を10秒に設定した場合のX軸方向の流入量測定結果と、図9の実験装置のテストピース9を本管部9Aの軸線C1まわりに90度を回転させた場合のY軸方向の流入量測定結果表5に示す。
【0016】表5において、第2従来例の測定結果(表 2)と比較して、X軸方向の流入量に大差はいが、Y軸 方向への流入を確保できる。このことは、消失模型6にX軸方向とY軸方向の孔が形成されていても、これらの孔内で十分な鋳物砂7の充填密度を確保することができることを証明している。
【0017】なお、前記実施例では、消失模型鋳造における鋳物砂の充填に適用して説明しているが、本発明は自硬性鋳型の造型に適用しても、前記実施例と同様の作用・効果を奏することができる。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明は、2台の振動モータを同一方向に回転されることで、テーブルは垂直方向と水平1方向の2方向に同時に振動する。これにより、消失模型や自硬性鋳型に水平1軸方向の孔が形成されていても、この孔内で十分な鋳物砂の充填密度を確保することができる。
【0019】請求項2の発明は、水平軸線を有して取付けられた2台の振動モータを同一方向に回転させ、垂直軸線を有して取付けられた2台の振動モータを互いに反対方向に回転させることで、テーブルは垂直方向と水平2方向の3方向に同時に振動する。これにより、消失模 型や自硬性鋳型に水平2軸方向の孔が形成されていても、これらの孔内で十分な鋳物砂の充填密度を確保することができる。
【出願人】 【識別番号】
【氏名又は名称】太洋鋳機株式会社
【識別番号】593166093
【氏名又は名称】池永 明
【出願日】 平成5年(1993)7月12日 【代理人】
【公開番号】 特開平7−24551 【公開日】 平成7年(1995)1月27日 【出願番号】 特願平5−222044 戻る















